天皇と官僚: 古代王権をめぐる権力の相克 (PHP新書 63)

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  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (203ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569603797

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  • [ 内容 ]
    六世紀末、崇峻天皇が臣下・蘇我馬子によって殺害された。
    確立しつつあった大和朝廷の王権は最大の危機に直面したのだ。
    この馬子の暴挙に対して王権の回復とあるべき官僚の姿を示したのが聖徳太子であった。
    そしてもう一人のキー・パーソン、藤原不比等は皇位継承をめぐる天皇家の思惑を梃子に官僚制の発展を図る…。
    本書では、律令体制へと集約されていく古代王権の権力闘争を、天皇家と官僚の関係を軸に検証する。
    パワー・ポリティックスなどの政治学的視点で古代天皇制国家の成立を考察する意欲作である。

    [ 目次 ]
    第1章 王権の回復―聖徳太子と官僚制
    第2章 王権をめぐる闘争―大化改新
    第3章 皇位継承と官僚制―藤原不比等
    第4章 天皇と律令―太政官制
    第5章 天皇制の成立―王権と権力構造

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著者プロフィール

1956年東京生まれ。1980年慶應義塾大学法学部政治学科卒業、1985年同大学大学院法学研究科政治学専攻博士課程単位取得退学。1985年慶應義塾大学法学部専任講師、1989年同助教授、1993年同教授。この間、1988年~89年、2000年~01年米国スタンフォード大学フーバー研究所訪問研究員。

単著に、『明治国家と官僚制』(芦書房、1991年)、『天皇親政』(中公新書、1995年)、『日本行政史序説』(芦書房、1998年)、『天皇と官僚』(PHP新書、1998年)、『日本の医療行政』(慶應義塾大学出版会、1999年)、『歴代天皇総覧』(中公新書、2001年)、『女帝誕生』(新潮社、2003年)、『大久保利通』(吉川弘文館、2005年)『明治天皇』(中公新書、2006年)、『象徴天皇制と皇位継承』(ちくま新書、2008年)、『明治留守政府』(慶應義塾大学出版会、2010年)、『新・皇室論』(芦書房、2013年)、『皇室がなくなる日』(新潮選書、2017年)、『歴代天皇総覧 増補版』(中公新書、2021年)。
共著・編著として、『明治期医療・衛生行政の研究』(ミネルヴァ書房、2011年)、『公共政策の歴史と理論』(ミネルヴァ書房、2013年)、『時代が求める後藤新平』(藤原書店、2014年)、『なぜ日本型統治システムは疲弊したのか』(ミネルヴァ書房、2016年)、『天皇退位 何が論じられたのか』(中公選書、2020年)ほか。

「2022年 『天皇・皇室制度の研究』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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