この世で一番の奇跡

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  • Amazon.co.jp ・本 (206ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569604862

感想・レビュー・書評

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  • ■書名

    書名:この世で一番の奇跡
    著者:オグ マンディーノ

    ■概要

    出版社の社長として会社を大きく成長させ、作家としては著書がベ
    ストセラーになり、大成功をおさめたかのような主人公の男は、そ
    れでも幸せや満足感を得られない自分に苛立っていた。そしてある
    雪の日、不思議な老人に出会う。
    その老人は、廃品同様になった人間を探しているという。若い日の夢
    を踏みにじられ、安全な日々とのひきかえに自分の可能性を手放し、
    よりよい人生を求めようとしなくなった人びと――他人だけでなく
    自分にさえ捨てられてしまった人間を、生きる屍のような状態から
    甦らせるのが、その老人の仕事だったのだ。
    そして、人生に疲れた主人公に起こった奇跡とは……。
    (From amazon)

    ■感想

    1999年に流行った本です。
    この著者の方は"12番目の天使"で知っていて、素晴らしい物語を書
    く人という認識でいました。

    この本は、10年以上前の本ですが、自己啓発の本であり、内容は今
    の時代に言っていることと、全く相違ありません。
    つまり、今さらですが、10年そこらじゃ人間の本質は何も変わらな
    いということなんだと思います。

    物語は、既に"裕福"な人間が、"幸福"を求めていくという物語です。

    この物語の特徴としては、いろいろな文献からの引用文だと感じます。
    多種多様な引用文が使われています。
    つまり、この物語って実は新しいことは言っておらず、今まで言わ
    れていることを著者なりにまとめて物語形式にしているものです。

    物語自体にそこまで感動しませんでした。
    (感動レベルで言えば、12番目の天使の方が圧倒的に上です。)

    しかしながら、自己啓発本としてみるのであれば、素晴らしい言葉
    がちりばめられた本だと思います。

    第9章に"神の覚え書き"として、この本で伝えたいことがすべて纏め
    られていますので、時間がない方はここだけでも読んでみるといいと
    思います。

    なお、この本では、この章を100日間は毎日読み潜在意識に記憶する
    ように記載してあります。
    確かに、こういう本って一回読んだだけだとあまり意味はないので、
    具体的にこういう方法を記載してあるのは親切だと思います。

    この100日間というの、やってみようと思います。

    何事も"チリもつもれば山となる"です。

    ■気になった点

    ・自分がみじめで満たされていなければ、そして満たされていない
     ことを知っていれば、そうした生活(自己犠牲の生活)を続けるのは、
     偽善であり、嘘なのです。

    ・どんなに豊かな土壌も耕さなければ実りをもたらさない。
     人の心も同じである。

    ・人を失敗に導く自尊心の欠如というのは常に不安、罪の意識、劣
     等感というものの複合体が原因となっています。

    ・以前の生活がどんなにわびしくても、慣れひたしんだ安全性の
     子宮に逃げ帰りたいという衝動と絶えず戦っていなければならない。

    ・Never,nerver,never,never give up

    ・自分にはいずれにせよ価値がないんだ。それがどうした?とつぶや 
     いていればいい。

    ・私たちの強さは弱さから生まれる

    ・ブルータスよ、失敗は星々の間ではなく、われわれ自身のなかにある

    ・自分のめぐみに感謝しなさい
     自分のかけがえのなさを主張しなさい
     自分の枠を超えなさい
     選ぶ力を賢く使いなさい

  • 「うぬぼれは天国にはじまり、地上で続き、地獄で終わる」
    「自分自身を閉じこめる監獄を作る。一定期間そこに住んでると、その壁に慣れてしまい、人生とはこんなもんだという偽りの前提を受け入れるようになる。」
    「どんなに豊かな土壌でも、耕さなければ、実りをもたらさない。人の心もたえず新しい考えで肥沃にしなければ、直ぐに荒れ果てて、何も生み出さなくなる荒地になる。」
    「ヨナコンプレックス=失敗の可能性から逃れたいという生得的な欲求」
    「老人が長く生きてきたことを証明するものを、年齢以外に何も持っていないほど不名誉なことはない。」
    「愛の秘密。愛を受け取るには愛されることは求めずに愛を与えなければならないという秘密。愛とはなんの見返りも求めない贈り物」
    「確かな成功の手段はどんな仕事をしていようと、自分に期待されている以上の奉仕をすること」
    「幸福と成功の4つの法則
    ・自分の恵みに感謝しなさい
    ・自分のかけがえのなさを主張しなさい
    ・自分の枠を超えなさい
    ・選ぶ力を賢く用いなさい
    ★自分、他者への愛をもってやり抜け

  • カーライル「すべての高貴な仕事は最初、不可能に見える」

    ゴミを入力すればゴミが出力される=GIGO

    ヨナコンプレックス=マズロー=最悪の結果を避ける余り、最良の結果も避けている。安住の地に甘んじている。

    喉を潤せる新鮮な水と食べ物さえあれば、なんの不平も言うべきではない

    ほかのことをすべてあきらめる覚悟ができていれば、できないことはない。=never,never,never,never give up.決して決して決して決してあきらめるな。

    安心のためにしがみつく毛布の誘惑はいくらでもある。

    最も困難な仕事は、一回きりの爆発的エネルギーの発散や努力ではなく、最善を尽くして日々努力しつづけることで達成される。

    100日間、毎日続けること。
    自分の恵みに感謝する、自分のかけがえのなさを主張する、自分の枠を超える=誰かが1マイル行かせようとしたら、その人とともに2マイル行きなさい。
    今日かく汗は、明日10倍になって返ってくる

  • 仕事に追われて疲れ果てていた主人公が、出会った不思議な老人は、自分自身を見失い、生きた屍のようになっている人たちを拾い出して蘇らせるラグピッカーだった。

    この本には、もう一度、自分自身を見直して、よりよい人生を送るためのヒントになる言葉がたくさん書かれている。
    物語としても、とても面白く楽しめるので、いかにも自己啓発という本が苦手な人も抵抗なく読めるのではないかと思う。

  • 作者「オグ・マンディーノ」自身が主人公として物語の進む3部作。
    この3冊の話が実話なのかどうかは「印を見つけるまで信じないでしょう」という。

    成功者と言われるようになりながら、日々の仕事に心身ともに忙殺されそうになっていた。
    そんなか一人にの変わった老人「ラグピッカー:サイモン」と出会う。

    二人の会話には過去の偉人の言葉が多く引用されており、どれも素敵だと思いました(数が多いから少し疲れますが)。

    少々宗教的な部分があるため日本人が読むと容認できない部分もあるかもしれませんが、「神の覚え書き」は時々読み返したりします(100日間の使命は断念しましたが)

  • 世界中でベストセラーとなっており,各方面のレビューで好評価を得ている本書であるが,残念ながら僕には面白さがわからなかった。
    ストーリーも前作とほとんど同じ展開だし。。。

    心に響いたフレーズをいくつか記しておこう:

    心は独自の座を占めており,それ自体で,地獄の天国も生み出すことができれば,天国の地獄を生み出すこともできる。心は地上で最高の創造物である。

    私たちの強さは弱さから生まれる。秘密の力を備えた憤りは,こっぴどい攻撃にさらされ,つつかれたり刺されたりするまでは目覚めない。人間は苦しめられ打ち負かされる時,何かを学ぶチャンスを得る。才能を発揮すること,勇気を持つこと,事実をつかむこと,無知を知ること,節度や生きるための本当の技術を獲得することなどを。

    明け方の夢のように,長く生きれば長く生きるほど,人生は明るくなり,物後のと道理が鮮明になる。以前我々を悩ませていたものは神秘の色を失い,曲がりくねった道は終わりに近づくにつれ真っ直ぐに見えるようになる。

    自分の枠を超える:期待以上の奉仕をすることが成功した全ての者に共通することである。

  • オグマンディーノとの出会いの一冊です。
    この本をきっかけに彼の作品を探して読むようになりました。日本語に翻訳されていない本もまだあるようで。。。

    ラグピッカーのサイモンポッターと著者本人とが出逢い、様々な話をして行く。
    普通のアメリカの都市の何気ない生活であるが、ファンタジー的な世界観に一気に引き込まれ読みふけってしまいます。

    彼の作品は自己啓発本として名を馳せておりますが、「こうしろ。ああしろ。」と言うよりは、繰り返し読む事で考え方が徐々にシフトして行く感じです。
    100日間繰り返し読めれば、人生が変わるでしょう

  • 家庭にも恵まれ、裕福で仕事も成功しているはずの主人公は、どこか幸せとは言い切れない漠然とした不足を感じながら生活していた。そこで、あるおじいさんとの奇跡の出会いが訪れ、二人の間にかけがえのない穏やかな時間が流れていく。おじいさんのお仕事は、生きる目的を失ってしまった『生きた屍』となってしまった人たちに、生きるエネルギーと希望を取り戻してあげることだった。そして主人公は、おじいさんと出会う中で、自分の中にあった漠然としていた不足が埋められていく。この世で一番の奇跡は・・・後半、以外な展開があって面白かった。 

  • 宗教色が濃いので、その点が私には少なからず引っかかる。しかし、「神からあなたへ」という呼びかけで始まる「神の覚え書き」で示される4つの法則自体は非常に納得のいくものだ。物語としても非常に感動的であり、良くできていると思う。700万部突破の驚異的ベストセラーだけのことはある。素直にどれだけ感情移入して感動できるか否かによって、本書を自己啓発書として自分自身のものにできるかが決まるように思える。教え自体は深く優れているが、私がこんな感想を書くというある種冷めた意識であるというのは、私のものにはできていないということだろう。否、そうではなく、じわじわ

  • 自分が「この世で一番の奇跡」である

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