幸村: 家康を震撼させた男

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  • PHP研究所
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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (345ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569607801

感想・レビュー・書評

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  • 佐助や才蔵が登場するのは百歩譲って許せるが嶋左近が中途半端に登場するのは違和感がある。高野山に蟄居させられているにも関わらず色々飛びまわるのは蟄居の意味が無い

  • 関が原後から大阪夏の陣までを描いた作品。
    真田好きなのを差し引いてみても、非常に良かった。

    今までは父の昌幸や兄の信之に、個人的に注目していたが、
    やはり幸村が有名で人気があるのも納得!

    また印象的だったのは家康の政について、非常に分かりやすく明確に語っている幸村の言葉で「有り余るほどの政の才を徳川家一家の安寧と永続に遣い、人の暮らしは箱の中に閉じ込められる」という事が、今まで知識として知っていたが頭に沁みこんで来るように感じられた。

    真田の家臣にはならず、自由な身でありながら幸村を一身に守り寄り添おうとする佐助の描き方も、とても心ひかれる。

  • 「大坂の陣」の話を読むたびに、つくづく豊臣方の無能さが悔やまれます。
    この人たちが幸村に戦の全権を委ねていたら・・・と考えてしまいます。

    ちなみに、この本の佐助は所謂“真田忍び衆”とは一線を置いている感じで、一流の忍びの技は持っているけれど、純粋無垢な心の持ち主です。彼が幸村と戸隠の山で暮らすことを、最期まで望み続ける姿にグッときます。

  • すごく面白い。
    文体も堅苦しくなくて読みやすい。

    佐助が才蔵より若くて新参者の設定や、軽い感じだったのも新鮮でよかった。
    夏の陣“幸村”が家康の本陣までいった最後の戦いのあたりは胸に迫るものがあった。
    彼の思い描き巡らせた策謀がことごとく打ち砕かれながらも、真田丸や伏兵戦略、影武者、流星の陣でひたすら挑んでいく姿は本当に格好いい。

  • 評判を聞いて図書館で借りて読みました。

    名作だと思います・・!
    読み終わった後の感慨深さは口では説明出来ません。

    お話は関ヶ原後、真田親子が九度山に配流された後から始まります。
    そこから幸村を取り巻く人々の帰趨が描かれていきます。

    この小説では佐助と左近が出てきます。
    佐助はとても忍とは思えない人間らしい性格で、
    気付いたら一番感情移入してしまい夢中になってました。
    左近は関ヶ原後、落ち延びた設定になっており、
    ここで左近が三成が生前思い描いていた天下の在り方を
    伝えるシーンがあるんですが、涙してしまいました。

    肝心の幸村様は(この小説の幸村は様付けしたい・・!笑)
    本当にかっこいいです!大阪夏の陣では鳥肌モノでした。
    色んな人物が出てきますが、全ての人にそれぞれの人生があって、それを全うしていく描写が凄くよかったです。

    戦国の世に生きる武将の生き様が本当にかっこいいと
    この本で改めて再認識されました。


    本当は★7つくらいつけたいんですが(笑)
    ともかくおすすめです^^

  • 最後の突撃。
    実際に行われた話なのかどうかはともかく幸村の生き様をまざまざと見せつけられました。
    家康もさぞかしブルったことでしょう。
    突撃で思い出されるのは幸村と島津義弘ですね。
    関ヶ原・大阪の陣。共に総大将が真田一族だったなら勝っていたはず!!

  • 関ヶ原以後の真田幸村を描いた小説。
    同じ筆者の『乱世光芒』との繋がりもあります。
    個人的に、幸村の身を案じる佐助が凄く好きです。

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著者プロフィール

作家

「2022年 『若武者 徳川家康』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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