生きていくことの意味―トランスパーソナル心理学・9つのヒント (PHP新書)

著者 :
  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (244ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569609638

作品紹介・あらすじ

不況とリストラ。死に急ぐ中高年、そして子どもたち。若者の暴力衝動の高まり、児童虐待…。圧倒的な閉塞感と無力感に覆われた現代。こんな時代に、それでも意味と希望を見失わずに生きていくことはできるのか?本書で著者は「人生で起こることは、どんなことにも意味がある」というトランスパーソナル心理学の考え方を紹介。愛と憎しみ、喜びと悲しみ、歓喜と絶望など、内なるすべてのメッセージに耳を傾け、深く自己肯定して生きるための"私を越えた視点"を育むことを熱く語りかける。

感想・レビュー・書評

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  • 死にゆく人へのワーク、コーマワークが興味深かったです。

    昏睡状態に陥った祖父母の最期を見守った身として、腑に落ちる思いがしました。
    ある人の声かけをきっかけに、安らかに旅立ったように見えた祖父。
    周囲の声かけに、限界まで頑張り抜いて旅立ったように見えた祖母。

    おそらく祖父母には、言葉も心も伝わっていたのでしょう。

    この本から学んだのは、生きている限り、人はいろんな形で意思の表出をしているということ。
    要はそれに気付けるか、否か。

    どうか、気付ける私であれますように。

  • 抗がん剤治療中にトークバックの読み上げ機能で聴きながした。そのせいかあまり記憶に残ってないかも。読むには難しい内容だったと思う。

  • これは人の捉え方にすごく左右されるもの。
    一部手法が悪い人に悪用されているものあり
    それを鵜呑みにしろ、というのはちょっと辛いかもしれません。

    ただし、人の根底にある闇の部分というのは
    私たちには思ってもみない部分にそのカギを解く答えがあるのではないか、とは感じています。

    現実に抑圧されすぎというのも大変考え物で
    それが消えた結果に悩まされていた症状をも消えてしまうというすごいケースも存在します。

    本当、人というものは不思議なものだと
    思わされる1冊です。

  • 人生で起こることは、私たちに何か、大切なことを教えてくれている。
    どんな時も、人生には、意味がある。
    フランクルと同じ考え方で、参考になる。

  • また読む

  • 嫌なことがあったらどうするか?

    立ち向かう?

    逃げる?

    トランスパーソナル心理学では

    そのどちらもとらない。

    どういうことかというと、

    嫌なことが起こったら

    「これが自分をどのように変えてくれるだろう」

    と受け入れる。

    気づきと学び型。

    言い換えれば

    魂の修行型。

    …っていう本。

    著者は臨床心理士なのだが

    宇宙とか神とか

    スピリチュアルな話が散りばめられていて

    少しとっつきにくい感じがした。

  •  『POP(プロセス指向心理学)のセラピィの実際は、どこか " 美しく ” " 軽やか " です。』とある。 最初は似つかわしくない表現だと想ったが。
    しかし、エクササイズ(ワーク)を実践したわたしの感想は、” 美しく、温かい " だった。 自分自身を肯定する言葉が出てき、優しい気持ちになった。 それは、嬉しい驚きだった。
     
     わかりやすい具体例が数多く登場する。 それを読んだ後のエクササイズなので、カウンセラーがいずとも、迷いなく自分ひとりで行える。
     具体例をひとつ。
    『ひどい" 喉の痛み " に慢性的に苦しめられていたある女性』の場合。
     彼女は、喉の痛み、その感覚をていねいに、ていねいに、かんじていると・・・(エクササイズを続ける)・・・彼女から出てきた言葉は、「あなた(彼女自身のこと)は、あまりにもお人好しで、やさしすぎる。まわりの目を気にしてビクビクしていないで、もっとハッキリ自分の意見を言いなさい!」
     彼女の " 喉の痛み " は、" もっと自己主張するように " というメッセージを彼女に送るために、からだの症状として現れてきていたのです。』

     嫌な仕事、苦手な上司、肩こり、腰痛、がん、買い物依存症、アルコール中毒など、多岐にわたる悩みごとを通して、気づき学びを得ていく。
    それらは、『意味ある出来事』なのである。

     アプローチの異なる本たちから、わたしなりに学びましたが、やはり諸富祥彦さんの著書はしっくりきます。 一周まわって帰ってきた、そんな感じです。

  • 何が言いたいのかよく分からなかった。自分はまだまだ未熟なのだと実感。

  • 嫌いな人になりきったり、病気になりきるというところが面白い。

  • 宗教を信仰していないので、この「トランスパーソナル心理学」で度々登場するスピリチャルな表現は取っつきにくい部分があったが、その独特の視点はとても勉強になった。

    高校3年生の時、心理学部を目指すことに決めた際、読み漁った新書の一つであり、心に残った一冊。

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著者プロフィール

筑波大学人間学類卒業、同大学院博士課程修了。英国イーストアングリア大学、米国トランスパーソナル心理学研究所客員研究員、千葉大学教育学部講師、助教授を経て、明治大学文学部教授。教育学博士。日本トランスパーソナル学会会長、日本カウンセリング学会認定カウンセラー会理事、日本生徒指導学会理事。臨床心理士、上級教育カウンセラー、学会認定カウンセラーなどの資格を保有。テレビ、ラジオ出演多数。著書に『カール・ロジャーズ カウンセリングの原点』(角川選書)、『フランクル心理学入門 どんな時も人生には意味がある』(角川ソフィア文庫)、『はじめてのカウンセリング入門 上 カウンセリングとは何か』『下 ほんものの傾聴を学ぶ』(ともに誠心書房)、『思春期のこの育て方』(WAVE出版)、『50代からは3年単位で生きなさい』(KAWADE夢新書)など多数。

「2022年 『プロカウンセラーが教える 1on1コミュニケーション入門』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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