- Amazon.co.jp ・本 (219ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569610856
感想・レビュー・書評
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そういえば「神道」というのは、身近なようで何も知らないなぁ、と思い、神道入門に読んでみることにしました。
自然への畏怖と尊敬が根底にあるというのは非常に伝わってきました。また、神道の歴史をざっくりと説明していたため、(こんな経緯があったのか)と興味深く読み進めることができました。
ただ、本書に限らないそもそも論的な話になりそうですが、未だ宗教というものが掴めそうにありません。読む途中途中、(ほんまの真面目に?)と感じてしまう自分が悲しかったです。まだまだですね…。
本書は神道における道具や神々の解説本ではなく、本質的なものを語っているため、目的に合致していれば面白いのではないでしょうか。ぜひ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
【由来】
・日本という方法 P73
【期待したもの】
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※「それは何か」を意識する、つまり、とりあえずの速読用か、テーマに関連していて、何を掴みたいのか、などを明確にする習慣を身につける訓練。
【要約】
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【ノート】
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古代から現代にいたるまでの神道の歴史のなかから重要な事項をピックアップして紹介するとともに、宮崎駿のアニメや松任谷由実の音楽にも言及しながら著者自身の考える神道の本質的特徴について論じている本です。
著者は、さまざまな地域や文化に見られるアニミズムや、レイチェル・カーソンの「センス・オヴ・ワンダー」にも通じる生命論的な発想が、神道の根幹をかたちづくっていると考えています。こうした著者の主張は、これまでもさまざまな著作のなかで述べられていたので、あまり目新しさは感じませんでした。
また、鈴木大拙の「日本的霊性」に対する批判もくり返されています。これについては以前にも述べたように、個人的にはかなり問題があると考えていますが、神と仏を対比して、「神は在るもの、仏は成るもの」「神は来るもの、仏は往くもの」「神は立つもの、仏は座るもの」と述べられているところにも、おなじ問題が現われているように思います。著者の生命論的な立場は、禅における「即非」の否定性をもたず、全体としての自然への直接的な帰入に陥ってしまう危険性をまぬかれていないのではないかという気がしてなりません。 -
宗教家ともなく宗教学者でもない立場で書かれていて、いま一つつかみ所が無い中身だった。要は「自然と生命に対する畏敬と共感」が大事ということは分かるが、そういう価値観は神道に限らず。然らば、神道ならでは世界観とは何なのかを知りたかった。それでも、神道と仏教の習合と分離に関しては、なかなか興味深く読ませてもらった。最後の方の神と仏の対比論が面白い。
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自然に対する畏怖の感覚、仏教とお互いに両立している日本の神道、自分のなかで一番しっくりくるまとめ方であった。
Sense of wonderについてとても興味が湧いた -
日本人が古来持っていた死生観を忘れがちですが、それを「自然」や「アジア」といった大きな視点で捉えなおし、多くの発見をもたらしてくれるのが『神道とは何か』です。
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65夜
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神道を高校生にもわかるようにというコンセプトで書かれた本。
実際は大学生以上のほうがわかる気がする。
大半が神仏混合についての話になっている。
太平洋ネットワーク内の神道といった視点が面白く、
他にも、
神は来るもの、仏は往くもの
神は在るもの、仏は成るもの
神は立つもの、仏は座るもの
という考え方は目新しかった。 -
自分の家の宗教を知るために手に取った本。
なかなか宗教を知る機会は少ない。
弔事の際に初めて、玉串の扱い方、神主様のお言葉など仏教と異なることを知った。
古来日本より伝わる神道。
八百万の神々、お守りの効力、自然との交わりなどわかりやすく解説されています。