- Amazon.co.jp ・本 (211ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569613147
作品紹介・あらすじ
同じニュースが、なぜ報じ方によってかくも印象が異なるのか。司会者のコメントや仕切り方、映像編集、テロップ、音響など、テレビ報道にはあらゆる演出が駆使されている。本書では、公平性や正義を装いながら視聴者を巧みに誘導する番組作りを徹底検証。NHKのドキュメンタリー番組を俎上に、著者自ら現地を取材し、制作者側と激しく議論。さらに民放各社の番組を比較し、その傾向を分析。視聴者の判断力を向上させるメディア検証機構の設立を提唱する。報道番組の本質を見抜いた意欲作。
感想・レビュー・書評
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愛知大学図書館のOPAC
https://libopac.aichi-u.ac.jp/iwjs0012opc/BB00409471
〇SUPPORTER'S SELLECTION
私たちはテレビ番組に対して盲信があるのではないか。
例えば、「テレビで言ってたから~」といった会話を一度はしたことがあるだろう。
しかし、テレビで言ってたことが本当に真実なのだろうか。
いろいろなことに対する情報源としてテレビに大いに依存するにしてもそこに間違いや欠陥はあるかもしれないという”疑い”を持つことは重要ではないだろうか。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
メディアリテラシーが問われる現代社会で
きわめて重要な示唆を与えてくれる。
身近な番組名をあげて、それぞれに評価を与えている。 -
読まなくていいと思う。別に。
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2000年の本なのでやや題材は古いけど、(題名から想定してた期待を遥かに超えて)とても面白く読んだ。NHKの一つのドキュメンタリー番組の検証や、22時台の5つのニュース番組の比較検証。しかしどこにも偏らない番組を作るのは困難だし、同時にいくつも見て比較検討もやってらんない。倫理観を持つことと、こういう問題の存在を意識することなんだろうなぁ。
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基本的に騙され易い性格なので自衛をこめて御題の本をチョイス。読了。内容は「テレビ報道の目的は基本視聴率であって、真実では無いケースが多々ですよ~」というものを実例付きで紹介。まぁ、プレゼンでもイイタイコトから外れる内容はそりゃぁご披露はしませんからね。結構、報道者の立場に同意してみたり。
見ている側として、報道内容の御題のためには平気でソグワナイ内容は外し、御題にソウ内容は巨大フォント並みで強調してくることを承知の上で、フィルタして見なさいということなんでしょうねぇ。まぁ御題すらあるのか怪しい番組も結構あったりするのですが。。。 -
非常に興味深く、おもしろい内容でした。比較的わかり易い方だと思います。
しかし、だからでしょうか?
いまいち根拠が弱かったり、論理的にもう少し詰めた方が良さそうな部分があったように思います。 -
▼インターネットが普及した世の中にあっても、テレビにおける報道とは私たちに欠かせないニュース・ソースであり続けている。
▼しかし、日に日に増す「早い」「生の」情報が飛び交う中で、私たちが手にし消化できる量は限られている(「早い」とは、その場にいないにも関わらずあたかもその場にいるように情報が共有される状態、「生の」とは、加工されていない情報が送受信されている状態を指す)。
▼確かに、「正しい」報道心掛けることはジャーナリズムの倫理であろう。だが、限られた時間の中で主張したいことをインパクトとともに伝えるため、それを念頭に編集がなされているという事実は、少なくとも自覚しておくべきだろう(場合によっては、編集はおろか、取材の段階でその傾向が顕著な例さえ存在しているのだ)。
▼それを具体的事例とともに理解し、むしろ私たち自身が「正しい見方」を学ぶ――本書はそれにうってつけの一冊である。 -
制作者側ではない、視聴者側からメディアを読み解くメディアリテラシー本。
過去に放送された各局の番組を比較・分析して、メディア各局の特性や問題点・利点などを検証している。
少し大げさだったり、感情的な部分も見え隠れするが、視聴者がどうメディアと接すれば良いか考えるきっかけになるとは思う。
制作者側の意見も聞きたくなる内容。
批判に終わらずこれからのTVメディアにとっての建設的な意見につながっていけばいいと思う。 -
何気なく見ているテレビのニュースですが、テレビ局の報道の仕方によって、その印象は変わります。
この本では、各テレビ局の報道が比較されていて面白いので読む価値があります!
【配置場所:学生図書コーナー 699.64/KU 】