- Amazon.co.jp ・本 (250ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569613772
作品紹介・あらすじ
自分の気持ちを見失って、そして男も失って、やりきれなさにムカつきながら、ジャストな自分を探そうとしている-彼女たちの8つの物語。
感想・レビュー・書評
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綺麗じゃなくていいじゃない、と思える。
ひとを好きになることは、綺麗だと思われがちだ。
だけど、自分の中に汚泥があるなら、想うことも、想う相手も、うつくしいだけじゃない。
だからこそ、重い。
肉体と温度がある。 -
深夜に電話をかけられる相手というのは、そうそういない。それを持つことは寂しい女の贅沢な特権のように感じられた。ミッドナイトコール。けど、話はどれもおぼえていない。
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久しぶりに読んだ田口ランディの本。
瘡蓋をペンチで引っぺがされて
その傷口にお酒を吹きかけられたみたいな?
鋭すぎるんだ、痛みが。
えぐいんだよ、生々しさが。
でもそれが田口ランディの本って言う感じがした。
読むのやめようかなってしんどくなったけど
最後まで読むと
突きつけられすぎて
少し開き直れる。
電話をモチーフにした短編集。
相変わらず女のダメな部分をストレートに書いてくれました。 -
【さようなら・・・
結婚して
さようなら・・・
好きになって。】
携帯電話をテーマにした短編集。
どの主人公も恋人に冷たくされ、
未練を持ったり、もやもやしたり
どうにもならないくらいの悲しみをもてあましている。
田口ランディにしては読みやすく
ソフトな感じ。
グロテスクな感じは全くなかった。
でもこの男女間のどろどろしたかんじ。
どうにもならない嫉妬とか、悲しみの爆発。
そういうのを描くのがホントに上手だと思う。
個人的には、田口ランディという作家には
山田詠美、金原ひとみあたりと同じ空気を感じる。
でもよしもとばななと仲良しってあたりが
なんかツボをついてきてる。
また、買うだろうな、この人の本は。
【もちろん、あの鳥の学者がいったように
それは私の勝手な思い入れの産物であるのだろうけれど
世界は確かに、私に「おかえり」と言っていたのだ。】 -
田口ランディ好きとしては、残念な作品
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初めて読んだ田口ランディさんの本!報われないけどいいなあ、と思える話ばっかり。花嫁の話の最後はすごく好き。
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田口ランディの短編集 僕は長編のほうが好き。でも性描写は秀逸です。