地名で読む江戸の町 (PHP新書 146)

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  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (251ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569615486

感想・レビュー・書評

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  • 地名の由来を探るといった事より、都内に今も残る江戸の地名と、それにちなんだエピソードの紹介に比重が置かれています。扱われている地名が有名どころで、割かれているページもそれぞれ少なめなので物足りなさがあるかもしれませんが、場所によっては明治以降、どのような経緯をたどったのかのフォローがあったり、江戸城郭外の地名もいくつか(府中、吉祥寺や水元など)登場するので、個人的には満足できました。江戸の町に興味を持った人が最初に読むのも良いでしょうし、手軽におさらいするにも向いている本かと思います。

  • 東京に残る地名の由来や故事をたずねて、江戸の歴史エピソードを紹介する本。
    江戸幕府の後期以後に定まった地名は、然るべき由来がはっきりしているが、家康が入国する以前から存在する地名は、なかなかはっきりしないものが多いようだ。(そのぶん「説」はいろいろある)
    銀座や木場のような、説明不要のものもあったが、本書で知りえたトリビアもかなりある。
    ・台場の語源は、砲台場。
    ・八重洲の由来は、漂着したオランダ人の人名。
    ・新堀→日暮里(ひぐらしの里)
    ・秀忠が気に入ったお茶を沸かす水が湧いたのが御茶ノ水。
    ・武蔵と下総の二つの国をつなぐ両国。
    ・米蔵が立ち並んでいた蔵前。
    ・目黒、目白以外に、目赤、目青、目黄の各不動尊がある。
    地名別の章立てなので、読み物として通読した後は、ちょっとしたネタ探しのレファレンスにもなる。東京散歩や東京観光案内に使える(かもしれない)。

  • ふむふむ

  • 自分に歴史があるように町にも歴史がある。本書を読んでいたらすごく日本史を勉強したくなった。ちょっとした情報で、今まで何気なく歩いていた町の印象も変わるものだ、得した気分。
    馬喰町とか昔から疑問だったが、解決した。

  • 東京の地名の由来について詳しくなれた。雑学の話題として喜ばれそう。

  • 0608

  • 将軍のお茶用に使われた名泉があった「お茶の水」、織田有楽斎の屋敷と南町奉行所で知られた「有楽町」、家康とゆかりの深い摂州佃村の住民が移住して将軍用の白魚を取った「佃島」。。「生類憐みの令」で巨大な犬小屋が設けられ「囲」とい字名が残った「中野」とか、1年を通して花樹に恵まれ、「日が暮れるのも忘れる」と江戸っ子を喜ばせた「日暮里」など。

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著者プロフィール

大石 学 1965年生。東洋大学大学院文学研究科博士後期課程満期退学。杏林大学ほか非常勤講師。哲学・倫理学。

「2023年 『日記・書簡集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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