内務省: 名門官庁はなぜ解体されたか (PHP新書 151)

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  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (196ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569615905

感想・レビュー・書評

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  • 戦前、強大な権限を有し「官庁の中の官庁」と呼ばれた内務省の通史です。


    お手ごろなサイズと内容で今は無き巨大官庁の歩みを知るには好適かと。

  •  本書は冒頭に、戦後、巨大省庁内務省がGHQ-SCAPによって、解体された過程の概略を説明している。その論の中で、アメリカ陸軍省が、戦前に作成した『民政ハンドブック』『民政ガイド』が、GHQスタッフの中に、内務省像をゆがめて伝え、不信感を植え付けたという。
     後半は、70年以上にわたる内務省行政の特色を簡単に紹介しているので、初心者の人でもわかりやすいと思う。研究書ではないので考察が十分ではないが、ふつうの人が大日本帝国の内政を支えた巨大省庁の略史を知るにはちょうどいいのかもしれない。(今はおそらく絶版)

  • 官僚の方々のビヘイビアには常に関心がある。この本は、本のストラクチャーとしては、甘いところがあり、読後感がしっくりしない。が、知識の補充にはなった。

  • 105円購入2014-02-21

  • 戦前、一大勢力を誇ったといわれる「内務省」。いまでも内務省から派生した省庁では「旧内務省」であったことを誇りに思う人がいるらしい。そんな内務省が実際にどういう省だったのか、また、内務省復活はあるのか、について書かれた本。
    ちょっと細かすぎて情報が整理されていないきらいはあるが、内務省がどういう省だったのかちゃんと書かれた本は珍しいのではないかと思う。地方自治、警察、社会行政に分けて業務を記載しているところは分かりやすい。そもそも内務省自体、恐れられていたほどの権力はなかったし、自治と警察が一緒にならない限りは復活はない、と断言しているところも(真偽はわからないが)すがすがしい。
    選挙干渉の話や、国会に提出した最初の法案「窮民救助法案」が否決されたエピソードなどは、トリビアとして面白い。

  • 図書館。
    入門編?浅く広く。

  • 県立 時間切れ 良かった

  • [ 内容 ]
    明治六年初代内務卿大久保利通の下に創設されて以来、敗戦後の昭和二十二年アメリカ占領軍によって解体されるまで「国の国たるゆえんのもと」として霞ケ関に君臨した名門官庁・内務省。
    現在の総務省、国土交通省、厚生労働省、警察庁をあわせた巨大官庁でいながら、そこではきわめて簡素な行政機構と効率的な地方行政が実現していた。
    「地方自治の擁護者」か「暗黒政治の総元締め」か。
    その実力ゆえに今日も評価の揺れる怪物官庁の実態を、冷静な分析によって明らかにする。

    [ 目次 ]
    序章 内務省の亡霊
    第1章 内務省解体
    第2章 大久保利通以来の名門
    第3章 府県知事というもの
    第4章 警察
    第5章 社会行政など
    終章 ふたたび、内務省とは何だったか

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