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- 本 ・本 (328ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569617336
作品紹介・あらすじ
「国を愛する」とはいかなることか。▼現代日本人の愛国心の衰退を嘆じる向きがある。憂国の士を自認する彼等は、学校や家庭がもっと積極的に「国を愛する」意識を涵養すべきだと主張するが、「こうした見解や提言が言い立てられること自体がパトリオティズム(愛国主義)の不能性を明証している」と著者は指摘する。だが同時に、「自分は日本人ではない」「私は私」とのたまう恥知らずなコスモポリタン的言説に対しては、「耳を傾けるに値しない」と手厳しい。▼自身をラディカル・ブディストと規定する著者は、仏教学者・松本史郎の論書を引きながら「本物の愛国心とは『愛すまいと考えても、愛してしまうことをさけられない』ものだ」と喝破する。そして説く。「私は否応なく日本を愛する。だからこそ日本を愛してはならない」と。▼世間や共同体が強いてくる「道徳」でもイデオロギー的な「正義」でもない、クールな「倫理」で現代ニッポンを斬る気鋭の最新評論集。
感想・レビュー・書評
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タイトルだけ見るとちょっとアレな感じもするが、中身は戦争、政治、宗教、教育、メディア、サブカルなどなど幅広い分野で宮崎哲弥の自論が展開されている。
この宮崎哲弥という人はとにかくクールで、ちょっと捻くれてるなぁと感じる。テレビでも伝わってくるが、より伝わる。
特に仏教に関する項目はさすがに面白かった。次は仏教だけの本を読みたいと思った。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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著者プロフィール
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