仕組まれた9.11: アメリカは戦争を欲していた

著者 :
  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569621166

作品紹介・あらすじ

予定どおりのアフガニスタン攻撃、ビンラディン一族とブッシュ一族の疑惑のつながり…報道された事実を丹念に分析したら自作自演の輪郭が浮かび上がってきた!ベストセラー『タリバン』の著者による緊急書き下ろし。

感想・レビュー・書評

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  • 2002年刊行。今でも根強く残る米国同時多発テロ陰謀論につき、当時の報道内容等から根拠付けようとするもの。アルカイダの動きは同時多発テロ前からCIAが追い続けており、例えば、防空戦闘機のスクランブルがなかった、ブ大統領のテロ第一報後の不可解な30分等の不自然な事態を併せると、「知っていたがテロを黙認した」との説もさもありなんと思わせる。だが、それよりも、ブッシュファミリーとビンラディンファミリーとの繋がり、中央アジア石油獲得(特にシェブロン)とアフガン経由のパイプライン敷設利権の事実の方が興味深い。
    シェブロンは、ブッシュ政権幹部が経営に参画していた石油メジャー。ライス大統領補佐官がその人。また、事実上粉飾決算をしていたエンロンからの多額の政治献金 、エンロン風のデリバティブ取引の非規制化に向けた共和党政権(特にチェイニー)の政治的配慮については本書にて暴かれている。なお、エネルギー先物取引も、先物取引の実態を有していることは間違いなく、小麦や金の先物取引と同様の規制が課されてしかるべきだが、上記政治的配慮で規制から免れていたようだ。なお、ストックオプションが、給与支払の過少申告を合法的に可能とし、そ
    その結果、実質は赤字会社であるにもかかわらず決算書上は黒字と評価され、決算の粉飾に利用される点には注意が必要。

  • あのテロから10年。結局、誰があの事件を起こしたのだろうか?
    著者は膨大な記事の収集・分析、さらに自身の在米経験から
    ある結論を導く。
    希望をアメリカが持つ多様性に見出すところが、他の陰謀論と一線を画す。
    まとめると『アメリカの 体制ゆるがす 同時テロ 理想を求む 一派の暴走?』といったところでしょうか?

  • 2002年9月1日:読了
    2011年2月20日:割と早くから言っていた人。

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著者プロフィール

国際情勢解説者。1961 年東京生まれ。東北大学経済学部卒。東レ勤務を経て共同通信社に入社。新聞、テレビ、ネットニュースでは読めない情報と見解を発信するメールマガジン「田中宇の国際ニュース解説」を主宰。
著書に『タリバン』(光文社)、『非米同盟』(文藝春秋)、『世界がドルを捨てた日』(光文社)、『日本が「対米従属」を脱する日』(風雲舎)、『金融世界大戦』(朝日新聞出版)、『トランプ革命の始動──覇権の再編』、『感染爆発・新型コロナ危機──パンデミックから世界恐慌へ』(ともに花伝社)ほか多数。

「2020年 『コロナ時代の世界地図』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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