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- Amazon.co.jp ・本 (217ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569621470
作品紹介・あらすじ
歴史人口学の専門家が、文明史と人口変動の波動の中で「江戸」を捉え、少子化と環境保全の切っても切れない関係を解き明かす。「環境先進国・江戸」に学ぶ21世紀の地球のあり方。
感想・レビュー・書評
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・石油ショックの時、石油が全く輸入できなくなった場合の養える人口の試算結果は、4000〜5000万人だった。
・18世紀初頭から1世紀半にわたって人口は停滞していたが、民衆の生活は着実に向上していた。
・18世紀の農業は、乾田化による裏作とともに、し尿、大豆や菜種の油粕、魚の〆粕、イワシやニシンの肥料としての利用によって発展した。10人が1年間に排泄するし尿は、米100kgに相当する金額に値する商品だった。
・文化期以降は、中流平野や三角州の用水路開削、伊勢湾、大阪湾、瀬戸内海沿岸、有明海、八代湾などの干潟干拓によって耕地面積を拡大した。
・享保、天明、天保の3大飢饉はいずれも冷夏多雨によるもの。
・明治前期における日本のエネルギー供給は、薪が82%、木炭と石炭がいずれも8%余りだった。
・近代以前に森林が破壊された時期は、都城や巨大な寺院が建立された7〜8世紀(近畿一円に限る)と、安土桃山から江戸時代前期にかけて(コンラッド・タットマン)。1666年に幕府は諸国山川掟を発令して山林の管理を行った。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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