キャリアの教科書

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  • PHP研究所
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レビュー : 16
  • Amazon.co.jp ・本 (286ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569629988

作品紹介・あらすじ

エンプロイアビリティとは、「雇われる力」であり、いざというときは「自分自身を雇う力」になる。5つの質問に答え、3つのワークを実践すれば、かならずエンプロイアビリティが磨かれる。そして、自分の仕事をつかみ、自分の人生を生き抜くことができる。新しいキャリアの法則とストーリーが満載。

感想・レビュー・書評

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  • キャリアの教科書 佐々木直彦

     私は、社内で関わる人も顧客だと思って仕事をしている。現在、自分が価値を提供すべき相手という意味での顧客だということはもちろん、未来において文字どおりの顧客になるかもしれない。これは、私のキャリア開発上のロールモデルである方から学んだ考え方だ。
     そういう自分が、このメッセージから勇気をもらった。
    <blockquote>相手にソリューションを提供せよ。プロジェクトで成果をだせ。それは、そのまま、エンプロイアビリティとなる。</blockquote>
     2度読んだが、心に火をつけられる。概念の説明をし、実践的な方法を示しているビジネス書としては、異例の完成度を持つように思う。まさに、「論理」と「物語」を兼ね備えている。

    【書き抜き読書メモ】
     ・ エンプロイアビリティを高めることはすべてのビジネスパーソンにとって必要なことである。p21
     ・ どこでも通用する自分の能力を持つことはエンプロイアビリティに直結するが、いい仕事をしていい人生を生きるために「どこでも」の範囲を企業のわくのなかに限定する必要性は薄い。/こうした視点をもって、エンプロイアビリティの磨き方を示し、同時にキャリア創造の方法を示していくことが、本書の試みである p21
     ・アメリカの社会心理学者E・H・シャインは、「人がキャリアを形成する際の根源になるものとして「キャリア・アンカー」という概念を提唱した。/シャインは、キャリア・アンカーを「個人が生涯追及していく自分の才能と動機の型」だと定義した。 p57
     ・ エンプロイアビリティの観点からいえば、その理由を自分でも納得したうえで、キャリアアンカーについて語れることがとても重要なのである。/なぜなら、相手に伝わらないかぎり、相手が、この人に仕事をたのもう(この人を雇おう)という判断ができないからである p58
     ・ いっぽう、「キャリア・ビジョン」は、「将来、自分の仕事と人生をこんなものにしていきたい」というキャリアの未来像である p58
     ・ デザイン: ハーバート・A・サイモンは、「現状をよりよい状況に変えるための一連の行動を考える者は、皆、デザインする者だと言える」(『現代におけるデザイン』より)という p64
     ・ 論理と物語: いいプレゼンテーションの鍵は「ロジカル&ヒューマンタッチ」である。論理は物語と組み合わさることで、ひとの心に届く強いメッセージとなる p65
     ・ ブランド・ハップンスタンス・セオリー:「変化の激しい時代になればなるほど、キャリアは自分の思い描いたとおりに実現するものではない。したがって、むしろ現実に起きたことを受けとめて、そのなかで自分を磨いていくことのできる力が重要である。さらに、自分のキャリアをひらくためには、自分のほうから何かを仕掛けて予期せぬ出来事をつくりあし、そこで自ら実体験して学習して不要な間をおかず次の手を打っていくということが必要になる」。/こうした機会を自らつくりだし、機会をもおにしてキャリアをひらくには五つのスキルが必要だとしている/1.好奇心2.執着心3.柔軟性4.楽観主義5.リスクテイク p97
     ・ たとえばリクルートでは、昭和四十三年に制定された「自ら機会をつくり出し機会によって自らを変えよ」という社訓が、文字通り社員たちの行動規範になっていた。/これは、「新しい仕事のフィールドを自分の手でつくりだせ。そこで体験し学習し能力を磨き、新しい自分をつくりあげろ。キャリアは自分の手でひらけ」というメッセージである p98 
     ・ 昭和三十年代にリクルートがはじめて企業の入社案内を受注したのは証券会社からだったが、そのときコピーライターをつとめたのは立花隆氏だった p99
     ・ リーダーシップのタイプ
       外部環境×未来 ディレクション・セッター:ビジョン・目標など方向性を示す役割
       内部環境×未来 チェンジ・エージェント:組織変革のキーパーソンとしての役割
       外部環境×現在 スポークスマン:社内外(顧客・取引先・株主・マスコミ・社員など)に変革の価値を伝えるという役割
       内部環境×現在 コーチ:プロジェクト・メンバーをはじめ、変革にかかわる人々を啓蒙し、指導する役割 p111
     ・ 相手にソリューションを提供せよ。プロジェクトで成果をだせ。それは、そのまま、エンプロイアビリティとなる。
     ・ 意味づけすべきエピソードは、つぎのような要素をもったものである
        1 自分の能力と可能性を示している
        2 自分のパーソナリティ(性格)を象徴している
        3 思い出すたび感動がよみがえる
        4 アンチテーゼになっている
        5 人生に転機をもたらした
        6 情景がこころのなかに焼きついている
     ・ 変えるべきでない自分のコアを発見したひとは、コアを守り、磨いていくためにすすんで自分を変えていくことができる p198
     ・ 「自分のプレゼン」3大要素
        1.コンセプト: 魅力あるコンセプトがないとプレゼンは響かない →自分の基本スタンス・ビジョンを明確に示す
        2.ストーリー: ストーリーがないとプレゼンは続かない 過去から現在、そして未来を1つのストーリーとして構成
        3.データ: データの裏づけがないと信頼できない →必要十分な実績を適切な表現で示す p222
     ・ プロフィールシートの例: 主なソリューション実績、ポリシー、将来の夢・目標、プライベート p239
     ・ 

    【目次】
     プロローグ いい人生、いい仕事、いい会社
     1.雇われる力・エンプロイアビリティとは何か
     2.人生をひらく5つの質問
     3.生きる力を磨く3つのワーク・1
        【フィールドワーク編】自己価値をつくりだす場所を得る
     4.生きる力を磨く3つのワーク・2
        【コンセプトワーク編】自己探求し未来を構想する
     5.生きる力を磨く3つのワーク・3
        【ネットワーク編】自己表現し人間関係を発展させる
     エピローグ 自立の美学と経済学
     あとがき
     キーワード一覧

  • 自分の今後のキャリア形成に迷っている最中に出会った一冊。
    本来はビジネスマン向けのキャリア形成本なのだろうが、今就活性の身として読んだ自分にも十分ためになる一冊だった。雇われるための力とは何か?自分のキャリアをよりよいものにしていくためにはとうしたらいいかということが書かれている。
    特に面白かったのは、雇われなくてもやっていけるような人こそが会社が雇いたい人材という、矛盾のようなものがあるという指摘だった。
    そして就活に際しては本書で触れられている、「5つの質問」を踏まえて考えていきたいと思う。
    就活だけの攻略本よりも、キャリア全体を見通して考えさせてくれる本書のような一冊が就活生にはいいのかもしれない。

    5つの質問
    1.自分は何ができるのか
    2.自分は何をしてきたのか
    3.自分は何をやりたいのか
    4.自分はなぜそれをやりたいのか
    5.自分の人生をどのようなものにしていきたいのか

  • 個人的には参考にならなかった。小難しく書いて交渉っぽい雰囲気を出しましたという印象。

    きちんと読めば得る物もたくさんあったのかもしれないが、今の自分の生活に組み込めそうな情報に出会えなかったのですぐに読むのやめました。

  • 通常の配架場所→3階開架図書
    請求記号→159//Sa75

  • 130716読了。

  • "career"とは生きてきた轍であり、過去・現在をつなぎ未来に向かう線である。
    自分が過去何をしてきて、現在何ができ、将来どう進んでいきたいか、他人に説明(プレゼン)出来るようになることが、キャリアと向き合う手っ取り早い方法だそうな。
    今後将来のことを考える際は、この過去からの線/流れを意識したい。

  • 教科書と言うだけあって(?)、分が長い。箇条書きにされている部分重視で斜め読みしました。
    本書は2003年に書かれたものですが、内容は現在の方がより受け入れられるのではないかと思います。
    特にその辺の就活本を読んでいる就活生に読んで欲しい内容です。

  • 読むだけではなく、この本を参考に自分のキャリアビジョンを形成するには、良いと思う。そういう意味でも教科書なのかもしれない。

  • |第1章 雇われる力・エンプロイアビリティとは何か
    | (エンプロイアビリティとは 基本となる4つの能力 ほか)
    |第2章 人生をひらく5つの質問
    | (キャリア仮説と5つの質問 キャリア・アンカーとキャリア・ビジョン ほか)
    |第3章 生きる力を磨く3つのワーク1 フィールドワーク編
    | ―自己価値をつくりだす場所を得る
    | (自己価値の証明フィールドのつくりかた ほか)
    |第4章 生きる力を磨く3つのワーク2 コンセプトワーク編
    | ―自己探求し未来を構想する
    | (私はいったい何者かWHYを探す ほか)
    |第5章 生きる力を磨く3つのワーク3 ネットワーク編
    | ―自己表現し人間関係を発展させる
    | (何のために自己表現するのか人との響きあいが未来をつくる ほか)

  • いい仕事をするために、やはりビジョンが大事で、それに向かって3つのワークを行いながらエンプロイアビリティを磨かなければいけない。自分を客観的に見直して、過去・現在・未来を思い描いて、どうありたいかを考え直そうと思った。

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