クモはなぜ糸から落ちないのか 自然から学ぶ<安全>と<信頼>の法則 PHP新書 (PHP新書 292)

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  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (211ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569634524

感想・レビュー・書評

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  • 障子の張り替え、以前は自分でやってました。先日、プロにお願いしました。見事です(^-^) オニグモは夜巣を張り、朝には巣をたたむそうです。毎日、巣の張り替えですね(^-^) そして、クモは、雨の降る直前には巣を張り替えないとか。人間の歴史は300万年、クモの進化の歴史は4億年。クモの文化、クモの生き方に学ぶこと、多いですね(^-^) 人間は、本当に、進化しない生きものかもしれませんね(^-^) クモの命綱ともいうべき牽引糸、その強さはクモの重さの2倍だそうです。1本に見えますが、2本だそうです。

  • 前半はクモの生態観察記。糸には複数種類があり用途別に使い分けているとか紫外線の影響で劣化するタイミングで巣を張り替えるとか、興味深い。牽引糸と呼ばれる命綱の役割を持つ糸は2本の糸から成り弾性域において体重の2倍を支える…このあたりの話から信頼性の話になり一般化された後は信頼の話に変わってゆく。糸の弾性域は線形、塑性域に入ると非線形という一般論にした後は言いたい放題な感。上司の部下に対する信頼とか、その話自体は良いけどクモの話とは別の話ですよね。

  • 蜘蛛8億年の歴史。

    蜘蛛の糸はシルクと同様、タンパク質。
    非晶質であるが、弾性があり強い。

    命綱の牽引糸は、丸い糸2本が平行一体。冗長系設計となっている。

    蜘蛛の糸の力学的線形領域、つまり「弾性限界」は、体重の2倍の荷重まで。
    よって、糸の安全率2。
    子蜘蛛では、体重に対して太く、安全率3になる。

    弾性限界を超え、非線形の伸び後に破断する「破断限界」は体重の6~10倍。

    紫外線の照射により、糸の「破断限界」は低下するが、
    体重の2倍に耐える力学的線形領域の「弾性限界」強度は変わらない。

    蜘蛛は、一日一度、あるいは半分ずつ、巣を張り替える。
    そのとき、古い糸を食べて、リサイクルしている。

  • 正直言って、かなり期待はずれ。先日読んだ中公新書の続編的なものを期待していたのに、クモやクモの糸の話は、前作のコピペで、量も半分以下に過ぎない。クモの糸の耐荷重特性が、線形的領域と非線形な領域に分けられるという研究成果からスタートするが、世の中すべてを線形/非線形に二分する視点で、恋愛やらスポーツやら職場の人間関係やら教育論やら投資やら政策やら犯罪やミステリー小説までとりとめない話題が続く。専門家ではないし、あまりに薄く広いので、素人の雑談レベルの内容だ。しかも、その雑談のなかには、ほとんどクモは登場しないのも残念過ぎる。

  • 【55/150】残念ながら星2つ。蜘蛛の糸の仕組みが分かったのは良かったのだが、その蜘蛛の糸の仕組みを社会の仕組みに置き換えて後半は論じられていた。

    それは悪くはないんだが、著者がいうほど、そこから学ぶべきところはないような気がする。

    特に後半は同じことばかり述べられていた。

  • [ 内容 ]
    「朝グモは福を呼ぶ」などの言い伝えが示すように、古くからクモは神秘的な生物とされてきた。
    その活動をつねに支えるのが「クモの糸」。
    よくもまあ、こんな細い糸に命を預けられるものだ。
    じつは彼らは、危機管理のスペシャリストだったのだ!
    翻って私たちは、何を信頼して生きているだろう。
    他人を、社会をどのように信じ、どう対応したらよいのか。
    四億年もの長い進化を経て培われたクモの知恵から、時代の変化を読み解く術を学ぶ。
    予測困難で複雑な現代にあって、忘れていた大切なことを教えてくれるクモの驚くべき生態学。

    [ 目次 ]
    第1章 クモの驚くべき行動(クモの挙動に驚く;知られざるクモの正体 ほか)
    第2章 クモから学ぶ危機管理と信頼性(クモから学ぶ危機管理の能力;クモの糸から学ぶ信頼性 ほか)
    第3章 人間はどこに信頼を置くのか(信頼できる領域;信頼できない領域 ほか)
    第4章 どのようにすれば時代が読めるか(変化を先読みできるのか;現実の動きにどう対応するのか)

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    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 蜘蛛の牽引糸(蜘蛛が巣からぶら下がる糸)は1本に見えるが細い糸2本からなっている。
    1本だといくら太くても亀裂が入ると弱いが2本だととても効率がいい。

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