バウンダーズ―この世で最も邪悪なゲーム

制作 : Diana Wynne Jones  和泉 裕子 
  • PHP研究所
3.43
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本棚登録 : 201
レビュー : 28
  • Amazon.co.jp ・本 (343ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569636245

感想・レビュー・書評

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  • ある日ジェイミーはゲームをする「あいつら」に捕らえられゲームの世界に飛ばされてしまう。ある一定時間に次の世界に飛ばされ、ジェイミーは多種多様な世界を渡り歩く「故郷に向かう者(バウンダーズ)」となる。同じくバウンダーズの仲間を得たジェイミーは「あいつら」に反撃することになる。
    ゲームのルールを呑み込むのに時間が掛かり、当初読みながらあたふたとしました。主人公ジェイミーの方がすんなり状況を呑み込んで運命を受け容れていくので置いてけぼりを食う感じがしたのです。その感覚はラストまで続くのですが、ラストのジェイミーの決心に至りこの気持ちこそ主題にまつわるものだったのかもと思わされました。ジェイミーの達観しつつもの叫びが胸を打ちます。

  • ゲームで捨てられたバウンダーズは、故郷に帰れるのか??

  • ジョーンズ作品は何冊か好きで読んでいるのだが、今回は私の期待するものとは全く違うものだった。
    なんと言ったらいいのか、非常に複雑な気持ちなので短絡的に切なく悲しいと感じたということを書いておきたい。考えるとますます沈む。
    話の面白さ、展開、からくりには流石としか言いようがなく非常に面白かった。

  • 最後が本当にせつない。
    こんな終わり方はジョーンズらしくない。
    けど、きらいじゃない。
    時間は取り返しがつかない宝物なんだな。

  •  
    バウンダーズ 〜この世で最も邪悪なゲーム〜

    ストーリー :☆☆☆☆
    世界観   :☆☆☆☆☆
    ビジュアル :☆☆☆
    キャラクター:☆☆☆☆
    読みやすさ :☆☆☆
    オススメ度 :機会があればぜひ読んでみるべし!


    まいったッ!!と言わざるをえません。
    「ハウルの動く城」で有名なダイアナ・ウィン・ジョーンズさんは、
    複数の世界(※3つ以上)をまたぐ話を書かせたら右に出る者はいないと思うのですが
    今作にも例に及ばず、してやられたなという感じです。

    ファンタジー(ハイファンタジー)の基本は、
    主人公がある日、何らかの境界を飛び越えて「あっちの世界」に行き
    そこでいろいろな経験を積んで「こっちの世界」に戻ってくるというものなので、
    物語の中で2つの世界が出てくるのは特に珍しくないのですが、
    ダイアナ・ウィン・ジョーンズの作品は2つではおさまりません。
    「大魔法使いクレストマンシー」シリーズでは7つ、
    そして今作はなんと100以上の世界が存在する「世界」です。

    物語は、主人公の少年、ジェイミーの1人称で語られます。
    自動筆記してくれる機械のマイクに向かって、今までの経験を語っているという設定。
    ひょんなことから、謎の男たちが謎のゲームをしている現場を見てしまい、
    「ランダム要素」として隣接する100以上の世界を旅する(一定時間経つと強制的に移動させられる)ことに
    なったジェイミーは、なんとかもとの「故郷」に戻ろうと奮闘します。
    そのうちに、自分の他にも「故郷に向かう者(バウンダーズ)」がいることを知り、
    仲間とともに「故郷」を目指しますが・・・。

    100以上の世界って!!
    そんなに大風呂敷広げて大丈夫なのかと心配しながら読み進めましたが、そこはダイアナさん、鮮やかにまとめてくれました。



    以下ネタバレ注意!ラストの本文引用もあるので気をつけて!

    この話で特徴的なのは、普通ならハッピーエンドへの道標や強力な力になる「希望」が、
    主人公たちの枷となっていること。(主人公たちはそれを知らされていませんが)
    「希望」を持ち続ける限り、永遠にパラレルワールドを彷徨わなくてはいけない、なんて
    まったくすごいルールです。皮肉すぎる。
    副題の「この世で最も邪悪なゲーム」というのはそういうことか、と読み終わってから分かりますね。

    クライマックス…ジェイミーと仲間たちは、世界をボードゲームにし、自分たちをコマにして遊んでいる
    〈あいつら〉に戦いを挑むのですが、
    あっさりかわされてバラバラに違う世界に飛ばされてしまいます。
    飛ばされたジェイミーは、そこが故郷の数百年後の世界だと気づきます。
    世界を巡り巡っているうちにとてつもない時間が流れ、
    帰りたい「故郷」は永遠に失われてしまったことに、ジェイミーは気づくのでした。

    〈あいつら〉を倒す術を知っている、鎖で繋がれた心優しい大男(プロメテウス)を解放する条件が、
    「希望を持たぬ者」だったため、深い深い絶望から一転、ジェイミーと彼は共に立ち上がります。
    〈あいつら〉と戦うため、数百の世界をもう一度まわり、
    散らばっているたくさんのバウンダーズを引き連れ、最後の衝突。

    戦いの後、みんな自分の来た世界へ帰るのですが、
    ジェイミーだけはこれからも世界を点々とする「バウンダーズ」であり続けることを選びます。
    行われていたゲームのしくみと世界観を説明しないと分かりにくいのですが、
    再び〈あいつら〉が世界をオモチャにしないよう守る番人になるため、という感じです。
    仲間はみな「自分の世界においでよ!」と誘うのですが、
    ジェイミーは笑って「必ず訪ねて行くよ」とだけ言うのでした。

    そして1人その場に残り、〈あいつら〉の持っていた機械のマイクに向けて語る最後の最後は、
    読者へのメッセージ。本当にグッときたので引用しときます。


    —もしみなさんがこの話を読んでも、本当のことだと思わないのであれば、なおさら好都合だ。
     〈あいつら〉に対する防衛手段がもう一つ増えることになるのだから。
     でも、こうしているとどんなに孤独になるかは、きっと誰にもわかってはもらえないだろう……


    このラスト1行で全体がギューーッ!!と締まります。
    また最初っから読んでみるとさらに切ない。
    最後のほうはちょっと走り過ぎじゃないか。説明足らなくないかと感じる部分もありますが、
    このまとまりっぷりで全て許せます(笑)
    世界観をいろいろ考察するのもいいかも。私もまだ考え中です。

  • イギリスで生まれた少年ジェイミーは、弟と妹と暮らす普通の少年だった。「古い要塞」と呼ばれる場所で、不可解なゲームをする“あいつら”に捕らえられ、ゲームの世界に放り投げられてしまうまでは…。鉱山の世界、大神殿の世界、戦場の世界、けだものたちの世界など、ひとつの世界から次の世界へとさまようジェイミーの旅がはじまった。この邪悪なゲームのルールは何か?もとの世界に、自分の家に帰ることはできるのか?ゲームに翻弄されつつも、彼は故郷を失った奇妙な生命体ヘレンと、悪魔ハンター・ヨリスに出会い、同盟を結ぶ。この「バウンダーズ」は、必死でチャンスをつかみ、帰途を見いだす反撃の計画を立てるのだった。

  • 続きが気になって一気に読めた。できれば子どものころに読みたかったな。

  • 小説としては、面白いと思います。

    ただ、雰囲気が苦手で、怖い
    ホラー系じゃないところが余計に怖かったです。

  • 面白かったけどせつなくなった

  • 1981 The Homeward Bownders

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