愛の本―他者との「つながり」を持て余すあなたへ

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  • PHPエディターズグループ
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  • Amazon.co.jp (159ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569636702

感想・レビュー・書評

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  • 本屋でたまたま出会った本。
    私にとって、挿絵が多くて筆者の語り口調も親しみがあって、新しいタイプの本でした。
    親しみやすい本という印象ですが、現代に即した、現代人に対して丁寧に道しるべをくれる、そんな本でした。
    人によっては、題名を見て手に取らない人も多いかも。手に取りやすいようにするためだけにでも、サブタイトルを題名にしてもいいかなと思いました。

    ふわっとした感じの本なので内容を忘れてしまったので、時間をあけて二回目読みました。

    ・自分に対して無際限な能力を求めたり、他者からの絶対的な承認を求めない。
    ・自分のすべてを受け入れてくれることを他者に期待せず、自分の考えや感じ方が少しでも伝わったことを楽しむ
    ・自分の心のくせ(比較したがるとか弱点を指摘されるとうろたえるとか)や価値観のあり方を客観的に見つめ直す精神的な構えが必要になる。
    ・自分以外の人間はすべて他者である。
    ・どんなに親しい相手の中にも「他者性」を感じとり、その「他者性」をベースにした親しさを練り上げていくことが、過度の依存と過度の不信によって自分自身が傷つかないための知恵となる。
    ・距離がなければ「親しさ」は感じられない。
    ・子育てとは、子どもが自分の力で生きていけるように、親が一生懸命手をかけること
    ・一心同体の夫婦がいるとしたら、どちらかが無理して相手に合わせているはずだ。
    ・どんなに親しい相手に対してでも、自分の思いや気持ちがそのまま純度100%の形のまま伝わったり、相手が受け止めてくれることはありえない。
    だからこそ、わかってもらいたいという自己表現への思いを大切にする。
    ・自分の傷つきやすさを受け入れ、弱さから出発する。そして傷つくこともあるだろう。だけど、他者との関係で、致命的な傷を負わないだけの精神的な構えを自分の中で作っていくこと。
    ・悲観主義は気分に属し、楽観主義は意思に属する。(アランの幸福論)

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著者プロフィール

1960年生まれ。東北大学大学院文学研究科社会学専攻博士課程単位取得。東北大学文学部助手などを経て、現在、宮城教育大学教育学部教授・学長特別補佐。専攻は社会学(社会学思想史・コミュニケーション論・地域社会論)。著書に『友だち幻想』『教育幻想』(ちくまプリマー新書)、『ジンメル・つながりの哲学』(NHKブックス)、共著に『社会学にできること』(ちくまプリマー新書)などがある。

「2018年 『愛の本』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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