新釈「蘭学事始」―現代語ですらすら読める

著者 : 杉田玄白
制作 : 長尾 剛 
  • PHP研究所 (2004年7月発売)
4.60
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  • Amazon.co.jp ・本 (195ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569637464

新釈「蘭学事始」―現代語ですらすら読めるの感想・レビュー・書評

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  • 蘭学の沿革を述べ、初期の蘭学者らの苦心談を晩年に回顧したもの。
    とくに『解体新書』翻訳のときの共同研究における苦心談は圧巻。

    まだ蘭学というものが世に知られていないころ、
    たった三人の青年が蘭学にとりくみ、そこでこつこつと始めたことを50年後にふりかえる

    玄白が『解体新書』の出版にこだわったのは、単なる名誉や出世欲だけではかなったようです。
    玄白は出版までに10回以上も推敲を重ね、翻訳に関する一切の責任を取る決意をしていました。
    『解体新書』の各巻の巻頭に「杉田玄白翼 訳」と自分の名前を載せたのは、
    その覚悟の表れだといわれており、大きな使命感を持って翻訳に取り組んでいたことがうかがわれます。

    オランダ語の習得はいともあっさり観念した玄白でしたが、
    西洋医学の情報収集には誰よりも熱心でした。
    「実際に役立つ医学」を常に求め、医学に関する正しい知識を少しでも早く、
    一人でも多くの人に知ってほしいという純粋な思いがあったのです。
    名前の掲載を拒否した前野良沢に対しても、
    「彼がいなければ、解体新書の出版はありえなかった」と、
    感謝こそすれ恨むようなことはなかったようです。

  • 『「なんだかんだで、マァマァ面白かった」と思っていただけたなら、筆者としてはそれで十分なのである』とあるとおり、内容はできるだけ生かしながらも現代人が書いたような文体にうまく変換しており、読みやすい。

  • 現代語訳ということで原文よりもかなり軽くなっているのだろうと感じるが読みやすくて良い。パイオニアの凄さ。杉田玄白をとても可愛く感じる。

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