榎本武揚から世界史が見える (PHP新書 338)

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  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (293ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569638515

感想・レビュー・書評

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  • 普段は日本史の、さらに幕末の藩史の、さらに人物史という狭い狭い時代を追いかけているので、読み終えた後一気に視界がパーンと広がったような感覚を覚えた本。世界史が苦手なので読み終わるのにいつもの3倍かかったけれど大変勉強になった。
    この本は榎本武揚と、その周りの幕末人物を知っていれば知っているほど面白いと思う。日清戦争、日露戦争などが各国とどうつながり、どういう流れで至ったのかも理解できて良かった。
    これを読んでから榎本さんの「シベリア日記」を読んだら理解できそうな気がする。

  • 榎本を触媒として世界史を論じていて大変面白い。本書を読むとなぜ攘夷の機運が盛り上がったのか、その危機感の一端が伺える。また鯨とお茶とコーヒーや移民が世界を繋いでいたのが面白く、目から鱗でした。

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著者プロフィール

1946年福島県生まれ。東京教育大学大学院文学研究科修士課程修了。新潟大学教養部助教授を経て、東京大学大学院総合文化研究科教授。現在、東京大学名誉教授。専門は、文化学、ドイツ・ヨーロッパ文化論、言語情報文化論。
著書に『コーヒーが廻り 世界史が廻る――近代市民社会の黒い血液』(中公新書、1992)、『パンとワインを巡り神話が巡る――古代地中海文化の血と肉』(中公新書、1995)、『乾いた樹の言の葉――『シュレーバー回想録』の言語態』(鳥影社、1998)、『榎本武揚から世界史が見える』(PHP新書、2005)、『『苦海浄土』論』(藤原書店、2014)、編書に『バッハオーフェン論集成』(世界書院、1992)、翻訳にイバン・イリイチ著/デイヴィッド・ケイリー編『生きる希望――イバン・イリイチの遺言』(藤原書店、2006)等。他にバッハオーフェン及び母権論思想に関するドイツ語論文多数。

「2016年 『アウシュヴィッツのコーヒー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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