ロードマップのノウハウ・ドゥハウ PHPビジネス選書

制作 : 野口吉昭 
  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (235ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569639260

感想・レビュー・書評

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  • 見た目は、モッサイが、内容はベリーグッド。経営、テクノロジー、組織、人材などなど多岐にわたるロードマップの考え方、描き方は当たり前といえば当たり前なのだが、よくまとまっている。構成もよく、さっくり読めるところも良い。

  • 経営、事業、商品、技術、人材育成のロードマップの描き方、押さえ所、具体的事例について、解説があり、ロードマップを作成する際に非常に参考になる。

  • [読んだ理由]==================
    商品戦略などの勉強をしてみたくて本を探してたが、この本は職場の先輩の出典にあった書籍の1つだったので信頼できると思ったため。


    [読んだ後の感想]==============
    ロードマップという言葉の詳細にあまり馴染みが無かった中、この本は矢鱈とロードマップ押しだったので、最初は取っ付きにくかった。ロードマップの何たるかを初めに優先的に読み込んでから、後で全体を読めば、腑に落ちやすいかも(自分はそうしなかったので、最初ちょっと読みにくかった)。

    「ロードマップは未来予想図であり、未来設計図。未来を想像し、それを実現するプロセスを示すもの。
    作りっぱなしにせず、絶えずマネジメントし続ける事が重要」

    環境分析のフレームワーク(PESTとか3Cとか)の具体的なやり方には触れてないので、その点は別の本を読む必要はある。でもこの本からは何のために環境分析をするのか」「分析の結果をどう活かすのか」などが分かりやすかったので、十分有用だった。


    [備忘録]======================
    ■第一章:ロードマップとは「未来起点マネジメントツール」である
    イノベーターズ・ジレンマ:自社を取り巻く環境変化を認識せず、認識したとしても正面から捉えることをせず、ひたすらリーダー製品を技術的に追い求めて市場がついてこない現象。過去のIBMは、このイノベーターズ・ジレンマに完全に陥ってしまった。

    未来を思い、未来を考え、未来をカタチに描き、未来を実現する方法を策定し、未来に向けてチームをモチベートし、未来を今に近づける。これら一連のプロセスこそが、ロードマップ経営である。

    IBMの事業ロードマップ:メインフレムのIBM⇒ソリューションのIBM⇒e-businessのIBM⇒コンサルティングのIBM

    ロードマップとは、未来予想図であり、未来創出設計図である。

    重要なのは作りっぱなしにしないこと。ロードマップ・プロセスにこだわり、ロードマップ・プロセスをしっかりマネジメントしないと、ロードマップは単なる夢想図になってしまう。プロセスにこそ、魂が宿るべきなのだ。


    ■第二章:ロードマップを作る!
    ロードマップ作成の5つのステップ:
    STEP1:環境分析から目指す未来を探る
        まずは事実を集めてそこからおぼろげに見えてくる未来を認識・予測する。
        どうしたいか、どうすべきかを決定するための環境分析。
    STEP2:現状とのギャップから重要課題を洗い出す
        仮説を立て、事実にあたって検証する作業を繰り返す。
        目指す未来に到達するために解決しなければならない課題を絞り込む。
    STEP3:ロードマップの全体フレームを構想する
        目指す未来と課題を、どのような表現にすれば効果的に共有できるかを考える
    STEP4:ロードマップの軸だし、組み合わせ、軸ぎめを行い、ロードマップを描く
        まず、ロードマップに描く未来とは何年後なのかを決める。
        次に、軸(目指す未来を実現するために重要な要素)を絞り込む
    STEP5:ロードマップを実現する仕組みを考える
        ロードマップの共有・浸透のための方法、どこでどう活用するかの計画をたてる。
        マイルストーン管理の時期と方法を決める(いつ、どの程度達成しているべきかの基準値)

    ロードマップ評価の3つの視点
    1.実現性
    2.オリジナリティ
    3.モチベーション

    マクロ環境:未来を考える
    市場環境 :変化対応と市場創造を考える
    自社内環境:あるべき未来への課題を考える

    現状がどうであるかだけでなく、何が足りないか、何を変えるべきか、何を新たに加えるべきかを意識しながら分析していく。

    ロードマップは、既存の競争原理の中で描いてもあまり意味を成さない。ブレークスルーを考え、有りたい、有り得べき未来を考えてこそロードマップを描く意味がある。


    ■第三章:ロードマップは作るだけでなく、いかに共有・浸透・活用するかが重要(HOW)
    ロードマップ経営とは、仮説検証型経営でも有るのだ。仮説検証が繰り返され、仮説検証遺伝子が出来上がれば、時間軸の捉え方を延ばすだけで、ロードマップを使いこなすことが可能になる。つまり、ロードマップを使って、芸場が未来や夢を考える「仕組み」が出来上がる。


    ■第四章:「経営ロードマップ」-「会社はどうあるべきか」の本質を改起する
    経営ロードマップの作り方:
    STEP1:経営ロードマップのためのベスト・プラクティス徹底活用
        まず世界中のベスト・プラクティス企業を徹底的に研究し、それぞ自分たちのビジネス現場に応用する。
    STEP2:主要な経営環境分析ツール
    STEP3:ミッション&ビジョン&戦略の現状認識と重要課題の洗い出し
        ミッションは時間を超えて存在する。100年以上でも有効なミッションを考え抜こう。
        ビジョンは時間軸が関わる。未来の特定時点での定量目標と定性目標を生み出す。
    STEP4:ロードマップの軸だしと組み合わせと軸ぎめ
    STEP5:「仕掛け」と「仕組み」の組み合わせの検討


    ■第五章:「事業ロードマップ」-経営の基盤であり、企業の有りたい姿を示す
    事業ロードマップを作り、ジッ元するには、常に市場の動きをウォッチしなければならない。それは、時差の事業進化へのアンチテーゼを投じることにも成る。既存事業の完全否定ではなくとも、少なくとも部分否定にはなるからだ。このアンチテーゼ志向こそが、事業進化に繋がる。イノベーターズ・ジレンマに陥ることを恒常的に防御するには、かなりのエネルギーが必要である。事業ロードマップは、恒常的な企業進化を推進する仕掛けと仕組みを模索し続ける未来記展のマネジメントツール

    これまでのコア・コンピタンスとこれからのコア・コンピタンスは、市場の動きを考えると大きく変える必然性が有る


    ■第六章:「商品ロードマップ」-商品開発は未来記展の市場変化の先回りで考えろ!
    商品ロードマップ策定においては、「生活者の一歩先を歩み、ウォンツを気づかせてあげる」という視点が重要だ

    「生活者のための商品である」という視点を欠かさないこと。商品開発における環境対応や、健康配慮を結局、自社のために行っている、ということはないだろうか。


    ■第七章:「技術ロードマップ」-ニーズを「シーズ」でウォンツに!
    テクノロジーマーケティング:市場のニーズを技術というシーズでウォンツに転換するための仕組みと仕掛け作り

    「ニーズ⇒ウォンツ⇒性能⇒シーズ」ツリー


    ■第八章:「人材ロードマップ」-未来のコーポレート・ウェイはこう作る!

  • 渋いテーマ設定の本。

  • (S)
    タイトルの通り、ロードマップの書き方を解説した本。

    ロードマップとは未来起点のマネジメントツールである、と最初に書いてあり、その姿勢をくずさないまま最後まで説明が続く。経営ロードマップ・事業ロードマップ・商品ロードマップ・技術ロードマップ・人材ロードマップといった様々な経営資源を対象としたロードマップの書き方が順序だてて解説されており、実行に移しやすい。
    ロードマップというと横軸が時間軸であるイメージを持っていたが、そうでないロードマップも多数紹介されており、軸の取りかたにおいては非常に参考になった。

    実在する会社のロードマップがサンプルとして示されることで、具体的なイメージはつかみやすくなるが、どこが説明でどこが例えなのかが分離しにくい文章構成になっているのが少し残念。それがなければ★4つ。

    ロードマップを描く事で得られるすっきり感を知っている人にお勧めの一冊。

  • 正直面白くない。。

  • 仕事用:プロジェクトマネジメントに付随してプロジェクトのロードマップを作り上げるのに参考になります。
    ロードマップ自体の勉強に。

  • ものの考え方というよりは、考えたことの整理の仕方に関する指南書という感じ。
    実践しやすいネタが多く、勉強になった。

    ただ、少し古いかも。

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