子どもの「心の病」を知る

著者 :
  • PHP研究所
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本棚登録 : 268
感想 : 17
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  • Amazon.co.jp ・本 (353ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569643243

作品紹介・あらすじ

精神的な問題を抱えた子どもたちが増えている。わが子の異変に人知れず悩みを抱えている親たちも多い。だが、専門家に相談するにしても、精神科は気軽に訪れるにはまだ抵抗がある。児童や思春期・青年期という難しい年代の子どもたちの心に、いったい何が起きているのか? 発達障害、拒食症、過食症、適応障害、解離性障害、PTSD、うつ病、躁うつ病、統合失調症、ひきこもり、家庭内暴力――本書は、家庭で子どもから大人に育つプロセスを追いながら、身近によくある心・精神の問題を解説。知識や情報を手に入れて悩みの解消だけを求めるのではなく、問題への取り組みを通して、もっと深く人生について考えていくことが重要であると説く。最新の研究成果と豊富な症例、エピソードを満載し、臨床精神医学のエッセンスを細大漏らさず収録。入門書ではありながら、本書一冊のなかには、何万円もする大部の専門書何巻分ものエキスが濃縮されている。

感想・レビュー・書評

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  • 心の病編家庭の医学的な本
    多くの事例がのっていて病名別症状別索引もあるが1つ1つの記述は少ない。
    家庭の愛情不足による発病が強調されていてこれを子育て中の人読んだら必要以上に不安になるのではないかと思った。

  • やっと通読。
    いろんな「心の病」について紹介されていて、参考になりました。

    しかし、病気だと思いすぎると何もかも病気に思えてしまうので、素人の自分は、可能性を考慮しつつ、病気だと決めつけてしまわないように、気をつけて見ていかなくては、と思います。

  • 大人になんかなりたくない
    統合失調症は調子のいいときほど気を引き締める
    私は「うつ依存症」の女

  • 子どもがかかりやすい精神疾患について、網羅的にまとめてある。多くの事例を紹介しているが、親との死別や両親の離婚により、幼いときに適切な愛着形成ができなかったケースが多いのが印象的。個別の疾患や発達障害について詳しく知りたい人向けの本ではないが、それでも、発達障害やトラウマ、虐待についてもう少し掘り下げて書いてほしかった。少し古い本(2005年)なので、やむを得ないか。

  • 心の病気の紹介

  • kindle unlimitedより。古臭い漫画ばかりの同サービスに、岡田尊司があるのかと感動。一体どんな基準で対象が選ばれているのか興味がある。と、同時に毎月の支払いに耐えうるサービスなのだろうか。

    子供の心の病、とあるが、それが性格によるものか、病気なのかは読んだ後も理解できたとは言えない。あらゆるものに、恐らくは無理やり病名をつけられるのではないか。そしてそれは、患者本人なり、周囲の人間なり、もしかすると医者なり、病名を宣言したい人たちが、今日から病気だ、という線を引くのではないだろうか。ある意味では程度問題だからだろう。当然、治療が必要な事は分かる。しかし、それが性格だとすれば、ロボトミー手術のような一抹の不気味さがあるような気がするのだ。

    心の病とは厄介である。人間を構成する最重要な要素は、能力ではなく、嗜好も含めた性格だからだ。

  • 493.93

  • 仕事柄、心が傷ついたり、心の中に何かを抱え込んでいる子どもたちにたくさん出会う。
    そのために勉強。
    少しでも事実を知ること、そして受け入れることが、彼らを救うことになると信じて。

  • 「子どもの」とタイトルに書かれてあるが、青年期までのかなり幅広い年齢層をカバーしている。様々な疾患に対してその事例を載せており、どの疾患がどういう状態像なのかを把握しやすい。とくにうつ病の事例は他の本でもよく見られるが、躁病の事例を読めたのはよかった。ただ、新書のボリュームのせいか、事例の回復までの流れは書かれていないものが多い。

  • 扱っている問題が幅広いので、それぞれの症状や対処法については要点しか書いてないのだけど、まえがきに書いてあるとおり辞書的に使うにはいい本だと思います。
    これからこういうことを勉強しようと思っている方(私みたいな)とか、子どもを育てている方には、ざっと読めていいと思う。有名人の事例なども載っていて、読みやすいし、イメージしやすい。

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著者プロフィール

岡田尊司(おかだ・たかし)
1960年香川県生まれ。精神科医、作家。東京大学文学部哲学科中退。京都大学医学部卒業。同大学院医学研究科修了。医学博士。京都医療少年院勤務などを経て、2013年より岡田クリニック(大阪府枚方市)院長。日本心理教育センター顧問。パーソナリティ障害、発達障害、愛着障害を専門とし、治療とケアの最前線で現代人の心の問題に向き合う。著書『悲しみの子どもたち』(集英社新書)、『愛着障害』『愛着障害の克服』(いずれも光文社新書)、『愛着アプローチ』(角川選書)、『母という病』(ポプラ新書)、『母親を失うということ』(光文社)など多数。

「2022年 『病める母親とその子どもたち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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