国家戦略からみた靖国問題: 日本外交の正念場 (PHP新書 362)

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  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569644516

感想・レビュー・書評

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  • 時代背景は少し現在と若干違うが大きな方向性としては、外交戦略はうなずける。

  • [ 内容 ]
    靖国問題で中国に譲歩してはいけない。
    将来的に日本経済が受ける損害、日本人の安全と繁栄に残す禍根、東アジアの平和に及ぼす影響に計り知れないものがあるからだ。
    そのことは、台湾の戦略的地位を考えてみればわかる。
    楽観論をとって国益を損なっては何にもならない―。
    二〇〇三年春の米国によるイラク攻撃に始まり、小泉総理の第二次訪朝、台湾の陳水扁再選、北朝鮮の核武装宣言、中国の反日暴動、靖国問題に至る激動の時代を、国際情勢分析・情報判断の第一人者が長期的視点から読み解く。

    [ 目次 ]
    第1章 アジアの安全保障(中国‐靖国;台湾総統選;朝鮮半島危機;歴史教科書問題)
    第2章 アメリカ、イラクと民主主義(イラク占領;苦境に立つアメリカ)
    第3章 日本国の長期戦略(日本の国益を最大にするためには;揺るぎなき日米同盟)

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    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 日米同盟がとにかく重要である。
    筆者は小泉さんの嘱託をしてたから小泉寄りな発言が多い。そして本書発売時はまだ安倍さんが首相になっていないから、安倍さんをぶれなくて素晴らしいと誉めているのが今読むと痛々しい。

  •  靖国、台湾・中国、北朝鮮、イラク・アメリカ、というような問題を論じたものです。かなり広く、また少しテーマに一貫性がないのは、この本が新聞・雑誌の論考を集めて編集したものだからだと思います。タイトルは靖国問題だけ取り上げているように書かれていますが、そうではありません。
     さて、靖国に関しては、歴史問題を外交問題にすることはナンセンスだ、ということで著者の見解をまとめることができるでしょう。その通りだと思います。もっとも、既に外交問題になってしまっているわけですが、どのように解決するかについては「時間の解決を待つ」ということにあるようです。ま、それももっともというところですね。
     個人的に興味深かったのは、台湾情勢が与える日本への影響についてです。とにかく台湾には現状維持か独立という方向で頑張って欲しいなぁ、と思いました。

  • 勉強になる

  • 靖国問題という外交問題をから、日本を取り巻く環境、朝鮮半島、中国、台湾、そしてアメリカに対する日本のとるべき国家戦略や指針を示した本。
    なかなか面白いと思う。
    ただ残念なのは本書書下ろしやなくて、新聞の寄稿文を集めて作った本だけに時系列てきな整理が残念。

  • この人のアメリカに対するリスペクトは何に起因してるのか今ひとつわからない。戦略としては同意できなくもないんだけど、それだけだな。

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著者プロフィール

岡崎久彦

1930年(昭和5年)、大連に生まれる。1952年、外交官試験合格と同時に東京大学法学部中退、外務省入省。1955年、ケンブリッジ大学経済学部卒業。1982年より外務省調査企画部長、つづいて初代の情報調査局長。サウジアラビア大使、タイ大使を経て、岡崎研究所所長。2014年10月、逝去。著書に『隣の国で考えたこと』(中央公論社、日本エッセイスト・クラブ賞)、『国家と情報』(文藝春秋、サントリー学芸賞)など多数。

「2019年 『戦略的思考とは何か 改版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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