中国人の愛国心 日本人とは違う5つの思考回路 (PHP新書)

著者 :
  • PHP研究所
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レビュー : 7
  • Amazon.co.jp ・本 (201ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569646282

作品紹介・あらすじ

なぜ彼らは「歴史認識」にこだわるのか。「靖国参拝」に反対する真の理由とは。じつは日本文化に憧れながら、反日デモを起こすという中国人の相矛盾した行動はどこから生まれてくるのか。日本人には容易に理解できない中国人の精神構造を、本書は徹底的に分析する。キーワードは5つ。「愛国」「歴史」「徳」「中華」「受容と抵抗」。改革開放以降、急速に欧米化するライフスタイル。しかしそこには、中華文明という名の呪縛が横たわる。文化を重んじる中国人が抱える葛藤、そして小さな変化の兆し。知られざる心を暴く。

感想・レビュー・書評

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  • 同じ漢字の言葉でも、
    背景により捉え方が異なる

    近いようで距離のある関係…

    分かり易い解説

  • ・中国は縦軸文化、過去、先祖、歴史から学ぶ。
    日本は横軸文化、和をなす、謙虚な姿勢、他から学ぶ⇒日本の発展
    ・恨みは忘れない。日本の侵略⇒今後も取り上げられる。
    ・反日デモは、日本に対する受容と抵抗のジレンマに過去の侵略がきっかけになり起こる。
    反韓国、反英国デモもある。
    ・中国自国がメディアが国が検閲されることが当然なので、日本からの情報も国が検閲したうえでリリースされていると思いがち。

  • [ 内容 ]
    なぜ彼らは「歴史認識」にこだわるのか。
    「靖国参拝」に反対する真の理由とは。
    じつは日本文化に憧れながら、反日デモを起こすという中国人の相矛盾した行動はどこから生まれてくるのか。
    日本人には容易に理解できない中国人の精神構造を、本書は徹底的に分析する。
    キーワードは5つ。
    「愛国」「歴史」「徳」「中華」「受容と抵抗」。
    改革開放以降、急速に欧米化するライフスタイル。
    しかしそこには、中華文明という名の呪縛が横たわる。
    文化を重んじる中国人が抱える葛藤、そして小さな変化の兆し。
    知られざる心を暴く。

    [ 目次 ]
    第1章 中国人にとって「愛国心」は中国魂―中国を理解するキーワード「愛国」
    第2章 中国人にとって「歴史」とは判例集―中国を理解するキーワード「歴史」
    第3章 文化の力を重んじる中国人―中国を理解するキーワード「徳」
    第4章 敵と味方を分かつもの―中国を理解するキーワード「中華」
    第5章 中華文明VS西洋文明―中国を理解するキーワード「受容と抵抗」
    第6章 中国人の思考回路―「違い」から見えてくるもの
    第7章 愛国教育の真実―文化を通じて発信されるサイン

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    [ 参考となる書評 ]

  • 唐さんのブログを見て、5年ほど前に読んだこの本を思い出して、読みなおした。

    「愛国」の意味が中国と日本ではかなり違うことを再認識した。

    愛国=反日か? 親日の愛国もあるのか?

    日本人から見ると歯がゆく感じる書き方のところも多いが、中国人のものの見方を感じることができる本。

  • 本書が掲げる5つのキーワード(1)「愛国」―中国人にとって「愛国心」は中国魂 (2)「歴史」―中国人にとって「歴史」とは判例集(3)「徳」―文化の力を重んじる中国人 (4)「中華」―敵と味方を分かつもの (5)「受容と抵抗」―中華文明vs西洋文明です。中国には「愛国心」は大人になるための条件であるとともに、人間にとってきわめて価値の高いものである、ただし、中国人にとって「愛国心」という言葉の意味は、日本人が使う「愛国」と違っています。日本よりも中国でのほうが、かなり重い言葉です。日本人には容易に理解できない中国人の精神構造を、本書は徹底的に分析してる。興味をとってる人はぜひ読んでください

  • 「愛国」、「歴史」、「徳」、「中華」、「受容と抵抗」の五つを中国人の心を読み解くキーワードとして挙げながら、日中の違いをわかりやすく述べている。構成は以下の通り。

    第1章 中国人にとって「愛国心」は中国魂:中国を理解するキーワード「愛国」

    第2章 中国人にとって「歴史」とは判例集:中国を理解するキーワード「歴史」

    第3章 文化の力を重んじる中国人:中国を理解するキーワード「徳」

    第4章 敵と味方を分かつもの:中国を理解するキーワード「中華」

    第5章 中華文明 vs 西洋文明:中国を理解するキーワード「受容と抵抗」

    第6章 中国人の思考回路:「違い」から見えてくるもの

    第7章 愛国教育の真実:文化を通じて発信されるサイン


    特に納得させられたのは、第2章「中国人にとって『歴史』とは判例集」のところで、筆者いわく、「日本人はヨコの視点から解決策を求める、中国人は縦の視点から解決策を求める」とのこと。自分の経験から、中国人がよく「歴史的にみれば〜」と言うのを耳にしてきたが、その真の意味がわかった気がする。


    あと、第2章の「対症療法より体質改善を考える中国的発想」では、なぜ、日本領事館に対して暴動を起こしながらも、中国側が謝罪をしなかったかの理由がわかる。さらに、なぜ中国人が靖国参拝をに激怒するかについても・・・。

    文字は一緒なので、「愛国」や「歴史」といった言葉も、日本語におけるそれと
    同義と自然と考えてしまいがちだが、実はそうではないということを、普通は意識する
    人はいないだろうなと感じた。

    自分も中国語を学ぶうちの一人ではあるが、「愛国」や「歴史」という日中同形の単語
    の「意味」について深く考えたことなんかなかったし、その発想すらなかった。本書の副題にもあるように、日本人と中国人はそもそも異なる思考回路を持つのだから当然なのに・・・

    文化に共通点があるということは、長所にもなるが短所にもなるということは、常々理解していたつもりだが、その意識すらまだ足りなかったということを痛感させられた。

    中国に対する理解に役立ち、文章も平易で読みやすいのでお勧めしたい一冊。

  • 日本人と中国人の思考回路を上手に描けていると思う。著者は他の日中関係のことを書く中国人と比べて、非常にバランスの取れた人ではないかと思う。非常に分かりやすい日本語で、我々に訴えかけている。読みながら様々な思考をめぐらせましたね。日本人って、本当の悪人なんていないという前提から、A級戦犯が本当の悪人であるとは誰も思ってないだろう(?)中国人は同胞であろうと愛国のモデル、売国奴のモデルがおり、これは不動のものである。日本はそれぞれのモデルとなる人っていないよなあって思う。この本について言いたいことは多々あるが、どこから話したらよいか…。私、中国人の思考回路分かりますよ。本当に。でも、一言いうならば、そうですね、歴史的にみることが好きな中国人って、治らないのかなあ…。

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著者プロフィール

1954年中国・河北省承徳市生まれ。大連外国語大学日本語学部卒業、四川外国語学院大学院修了。宮沢賢治研究から日本研究へ、日中の比較文化研究から東アジアにおける文化関係の研究に進む。人文科学博士(お茶の水女子大学)。法政大学教授、上海同済大学客員教授。早稲田大学や関西大学などの客員教授を歴任。「文化外交を推進する総理懇談会」や「国際文化交流推進会議有識者会合」など委員も経験。現在、日本ペンクラブ国際委員、かめのり財団理事、朝日新聞アジアフェロー世話人など。
90年に中国優秀翻訳賞、92年に山崎賞、97年に岩手日報文学賞賢治賞を受賞。2009年に文化庁長官表彰。
主著:『日本と中国 相互誤解の構造』(中公新書)、『日中2000年の不理解─異なる文化「基層」を探る』(朝日新書)、『謝々! 宮沢賢治』(朝日文庫)、『宮沢賢治、中国に翔る想い』(岩波書店)、『宮沢賢治と中国』(国際言語文化振興財団)、『日中比較・生活文化考』(原人舎)、『中国人の愛国心─日本人とは違う5つの思考回路』(PHP新書)、『ほんとうは日本に憧れる中国人─「反日感情」の深層分析』(PHP新書)、『花が語る中国の心』(中公新書)など。
共著:『<意>の文化と<情>の文化』(中公叢書)、『君子の交わり 小人の交わり』(中公新書)、『中国シンボル・イメージ図典』(東京堂出版)、『中国人の日本観』(三和書籍)、『日中文化の交差点』(三和書籍)など。
要訳:『西遊記』、『三国志』、『紅楼夢』など
中国語作品:『生活中的日本─解読中日文化之差異』、『宮沢賢治傑作選』、『宮沢賢治童話選』、『異文化理解』など多数。

「2015年 『周恩来たちの日本留学 百年後の考察』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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