貧乏クジ世代: この時代に生まれて損をした!? (PHP新書 380)
- PHP研究所 (2005年12月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (185ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569646848
感想・レビュー・書評
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まあまあ、たまになるほどっていう一節もあるから侮れない
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貧乏クジ世代に向けたアドバイス
目次
<blockquote>第1章 哀しき「団塊ジュニア」、七〇年代生まれの現在
「これまでよかったから、もういいことはない」―未来志向になれない人びと
「心の内を相手に伝えないこと」を「やさしさ」と考える男がふえている
この時代に生まれて「いちばん割を食った」と思っているのはだれか?
“カラダだけの三十歳”と“ココロは三十歳”―団塊の世代と団塊ジュニア
第2章 「貧乏クジ世代」の法則
“幻想の自分”と“現実の自分”―悩んでいるのはその落差?
世の中に向けられるべき視線がなぜ“オカルト”に向かうのか?
「ケータイ以前」と「ケータイ以後」、どちらも知っているがゆえの葛藤 ほか
第3章 「幸運格差社会」にしないための処方箋
「アンラッキーな世代」だとみずから宣言するのはやめよう
「ナンバーワンよりオンリーワン」を仕事にも求める潜在的な転職志願
はじめは食い違いが生じても、がっかりせずに会話を続けよう ほか
</blockquote>
まぁ、至極まっとうなこと言ってるだけなんだよね。
精神科医のコラムという感じ。
比較像としては、団塊ジュニアと貧乏クジ世代。
今でいう、40代と30代。デジタルツールの発展とか、社会の側面を復習しながら、
実際大事なモノはこれだよって提示する。
あんまり内容無いなぁ。薄い。 -
著者の主張としては格差社会といく言葉に代表される収入や就職や教育を受ける機会の不均衡は起こっても、幸運か不運かの格差は起きていないという。
しかし、世代論を語るのならば時代の風潮というものからは無縁でいられない。朱に交われば赤となるように時代の風に影響を受けた生き方を(その影響の大小はあるにせよ)せざる得ないだろう。
いみじくも著者が例に挙げているが団塊の世代が自らの成功は自分の力、失敗は時代の所為とするのに対し、"貧乏くじ世代"が成功は偶々、失敗は自らの非力としてしまうように時代の空気から逃れることは難しい(出来ないわけじゃないと思うが。
……その空気と"KY"の空気って同じなのかな? KYだとゴーイング・マイ・ウェイだということかな?)。2008年は祭りの後のような空気が流れていると思う。パーティは終わってしまった。アフターが始まるのか? 疲れ果てて泥のように眠るのか? 次のパーティの準備を進めるのか? それは判らないけれど。 -
「現代日本人の意識構造」:「現在志向」「未来志向」(1973年と2003年)の比較
1973年:10代〜40代まで未来志向の目標を持つ割合が増加、40代以降下降、50代で現在志向と入れ替わる
2003年:世代間で差がなく、常に現在志向が未来志向を上回る -
[自分らしい仕事]がいいつか振ってくるはず.....。
ひそかに期待しつつ現状に悶々としている貧乏くじ世代に魔の手が忍び寄っている.. -
まぁ、ネタとして読んだので、それなりでした。1970年代生まれがこれからの日本の鍵なんかなー、やっぱ。
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私たち世代って、豊かな環境で恵まれて育ったなぁと感謝しつつも、環境問題やら、年金やら、少子化とか上の世代から押し付けられている問題も多く理不尽だよなぁとか考えていた。。。でも、香山さん曰く、80年代は静かな貧乏クジ世代。真の貧乏クジ世代は70年代生まれの人たちとか。
とにかく、みんな自分って不幸なんだなって考えていることに驚いたし、みんな自分がかわいくて仕方ないんだね。私はその考えから抜け出そうかと思うのです!
香山さんがカウンセリングなどを通して得た情報が元となっているので、生々しくもあるけど、納得な一冊です。 -
著者をテレビでよく見かける精神科医さんなので読んで見ました。
著者紹介に「時代の流れをみごとに切り取ることで知られ」とあるように、世相をぶった切るのに長けています。
1970年代生まれの団塊ジュニアを貧乏クジ世代としています。
ただ、特殊事例をさも一般論であるかのように屁理屈をこねる論は、読んでいて不愉快です。ひかれた事例が針小棒大に過ぎるので笑っちゃいました。
著者が今イケイケドンドンの政治家をしたり顔で批評していたら、当の政治家に「一回も面談もしたことがないのに僕のことを病気だと診断してたんですよ。そんな医者あるんですかね。患者と一度も接触せずに病名が分かるなんて。サイババか!」ってツイートされてました。
印象に残った文はありません。 -
イイのはタイトルだけ。
居酒屋ネタに医学風味をふりかけている感じ。
読んだ時間がムダだった、と久しぶりに感じました。 -
なじみの編集者に頼まれると断れない仕事だったんだろうなあ、という気がする。おなじみのメロディーで、特に新しい視点は感じられない。