日本人としてこれだけは知っておきたいこと (PHP新書)

著者 :
  • PHP研究所
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レビュー : 86
  • Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569648446

作品紹介・あらすじ

なぜ日本人は戦前を否定するのか?なぜ「歴史」を社会科で教えるのか?日本人が天皇を必要とする理由は?-六〇年前の敗戦をきっかけに、明治も江戸も古代までも全否定する奇妙な歴史観が、この国を支配してきた。しかし、近現代世界はいま大きく変動している。戦争の真実を物語る機密文書も公開されはじめた。「この国のかたち」を描くために、私たちはいま何をすべきか。積み重ねられた「戦後の嘘」を打ち捨て、日本文明の核心を捉えることで、日本人のアイデンティティを真正面から問う。

感想・レビュー・書評

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  • ●戦後の占領政策、その根幹をなす皇室弱体化や歴史教育が我々日本人に与えた影響がいかに甚大であったかを学べた。

  • よく言えば「愛国心にあふれた本」、悪く言えば「かなり右よりな本」でした。天皇はすごい、大戦は間違っていないetc... 右でも左でもいいんだけど、筆者の推測によるミスリードが多すぎる。

  • 名著です。タイトルと中身が全然関係ない気がするが。

  • 戦後レジームからの脱却が謳われる今日において、一読に値する書。戦前を見つめ直すに当たっての、いや日本という国を再度捉え直すきっかけとなるものだとおもう。知らず知らずのうちに、教育に打ち込まれた自虐史観においての恐怖と、今まで脈々と受け継がれてきた日本人の在り方を考えさせてくれる。

  • ここ2・3年、「日本のいいところをもっと見直していこう!」という動きが盛ん。
    この本は2006年の出版だけど、そういう方面に興味ある方ならばきっと興味を持って読めるでしょう。
    「ほ~」という内容もあるけど、あまりにも内容が右寄りな気もするので、すべてを真に受けるのはよくないかも。。

  • 『実際、九条からは無数に「言葉の嘘」が派生しました。日本軍を「自衛隊」と言い換え、歩兵を「普通科」と言い換え、戦車を「特車」と言い換えた。駆逐艦を「護衛艦」と言い換えたのなどは、ただただ馬鹿馬鹿しいというしかありません。

    つまり、戦後の日本は、真実そして根本にある問題から目を逸らそうとする、いわば「その場しのぎ」の精神構造から始まってしまったわけです。そして、問題の直視を避けて「嘘の上に嘘を上塗りする」傾向は、その後も延々とくり返されることになります。』

    政治、宗教、ジェンダーに関してはSNS上では沈黙するに限るが、最近話題の分野について、教養として保守系の論客の意見も読んでみました。

  • 日本人として、もっと正しい(偏りの無い)歴史観を持つべきだと感じた。あまりにも戦後のアメリカの占領政策で、骨抜きにされた印象を持った。

  • 文字通り、日本人として知るべきことを記した一冊。

    丁度終戦記念日のこの時期に読んだのだが、著者の論説は世間的には右寄りと言われるものだが、頷ける部分が多かった。
    改めて天皇制、そして日本の国体のあり方について色々と考えさせられた。

  • 戦後、私たちが喪ったものはあまりにも大きい。公教育でばら撒かれる歴史の捏造。歪められた皇室観。反日を是とする風潮。護憲派の偽善。私たちの「常識」は、すべてGHQの洗脳の産物である。ここから抜け出さないと日本民族は滅んでしまうのではないかと肩を落とす本。しかし、近年、ヴェノナ文書に代表される機密文書の公開が進み、真実がそのヴェールを脱ごうとしている。かつてケネディはこう国民に訴えた。「国家が国民に何かを為すことを期待するのではなく、国民が国家に貢献できることを考え行動して欲しい」と。真実が白日のもとにさらされつつある今日、日本人が自律して行動する時にさしかかっている。彼が問いかけたように。ただ、一連の情報公開で彼が容共主義者と暴かれないことを祈るのみである。余計なお世話だが。

  • 第1章では、敗戦後の占領政策によって日本人の歴史観が歪められてしまったことが説明されています。著者は、GHQに共産主義者が多く入り込んでいたことを指摘して、とくに冷戦がはじまる1948年頃までは、彼らによる社会主義的政策が推し進められていったと述べています。こうした状況の中で、国民の間にナイーヴな「青い山脈」的理想主義が広まっていくことになりました。やがて左翼的理想主義は崩壊しますが、多くの国民はそれに代わる国家観を持っていなかったため、日本人の精神に「真面目さの崩壊」が起こったと著者は主張します。

    第2章は、日本が日中戦争・太平洋戦争へと突き進んでいった経緯を説明しています。幣原喜重郎の「日支友好」の立場は、諸外国の政治的リアリズムを見落としており、このことが日本を危機に追いやったというのが著者の主張です。

    第3章は天皇についての解説が、第4章は日本文明論が、それぞれ展開されています。

    新書ということもあり、リソースがきちんと示されているわけではないのですが、本書の議論は、戦後60年以上経ってようやく公開され始めた各国政府の史料に基づいて展開されているとのことで、いろいろ興味深いところがありました。ただ個人的には、文明の60年周期説というのは、なかなかその真偽を判じがたい仮説にとどまるのではないかと感じます。

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著者プロフィール

中西 輝政(なかにし・てるまさ)昭和22(1947)年、大阪府生まれ。京都大学法学部卒業。ケンブリッジ大学大学院修了。京都大学助手、三重大学助教授、スタンフォード大学客員研究員、静岡県立大学教授を経て、京都大学大学院教授。平成24(2012)年に退官し、京都大学名誉教授。専門は国際政治学、国際関係史、文明史。平成2(1990)年、石橋湛山賞受賞。平成9(1997)年、『大英帝国衰亡史』(PHP研究所)で第51回毎日出版文化賞・第6回山本七平賞を受賞。平成14(2002)年、正論大賞受賞。近著に『アメリカ帝国衰亡論・序説』(幻冬舎)、『国民の文明史』『日本人として知っておきたい「世界激変」の行方』『日本人として知っておきたい外交の授業』『新装版 大英帝国衰亡史』(以上、PHP研究所)、『チャーチル名言録』(扶桑社)などがある。

「2018年 『日本人として知っておきたい世界史の教訓』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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