心が安まる老子

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  • Amazon.co.jp ・本 (228ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569648835

感想・レビュー・書評

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  • 西洋の考え方と逆!
    出世するには…とか出来る○○になるには…とかの本と逆のことが書かれている気がした。
    自然体と無欲って事が中心となっていると考える。

  • 精神的に疲れているときだったのでとても納得できた。やはり時には自己啓発も必要だと再認識しました。

  •  上善水の如し:善とは水のようなものだ。水は、万物や人々に多大な利益をもたらすが、人々が嫌がる低地に流れおり、決して争うことをしない。だから、自然界の水は、あるがままに生きている。
     乱世だから忠義が生まれた:昔は誰もがあるがままに生きていた。しかし、今はそうはいかない。ふつうに生きることが難しい世の中になって人びとの心が荒廃してくると、礼儀作法のような人々を規制するルールが生まれた。おまけにみんながこざかしい知恵を持つようになって、だましあいがさかんになってしまった。昔は勉強などしなくても、家族や親族は仲良く暮らし、国家も自然に成り立っていた。
     あるがままに生きることが難しくなると、親族間も不仲になり、それを正すために孝行や、慈愛といった教育が必要になった。同様に、国家が乱れたからこそ、忠臣が生まれたのだ。
     水のように空気のように:世の中でもっともやわらかいものが、世の中でもっとも硬いものを思うがままに、突き動かす。それが水であり、空気である。
     形のないものは、どんな隙間にも入り込む。私たちは、水や空気のように無為の生き方をしよう。説明したり、言い負かしたりせずに、あるがままに生きよう。
     天網恢恢、疎にして漏らさず。
     強さより柔らかさ:人間は、生まれたばかりのときは柔らかくか弱いが、死ぬときは固く、硬直する。
     どんなものでも、最初は草木のように柔らかく脆いが、死ぬときには枯れて、固くなる。
     頑固に執着する姿は死んでいくことに等しく、柔軟で弱々しいようすは、生きている証だ。

    現代語に意訳して読みやすい部分もあるのかも知れないが、どうも安っぽい感じがした。
     またこの時代は識字率が低く、読まれる上流の人たちを意識して書いたせいか、リーダーの心得みたいなものが多くてイマイチだった。

  • 正直なところ、最愛の父が亡くなり、仕事の仲間にも裏切られたりすることがあり、なんとも絶望的なときに、この本を書いたのですが、書きながら、途中で何度も泣いてしまったのを思い出します。
    迷ったり、悩んだり、失敗したり、思うようにならないことがあったとしても、
    「それでいいんだよ」と、生きていくことを後押ししてくれたのが老子の教えでした。
    また、他人に対してどのような心構えであるべきなのかという、大きなリーダーシップ論として、自分が成長する教科書になるものでした。
    夢を叶えるための努力だけではなく、叶わない夢もまた夢であると理解したうえで、自分らしく生きる術に魔法のスパイスとなってくれた本です。

  • 20/4/2

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老子の作品

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