即戦力の磨き方 (PHPビジネス新書)

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  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569648941

感想・レビュー・書評

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  • 97/100
    下手な小説よりも非常に有意義な内容だった。
    小説は別の意味の楽しさはあるけど、この手の本は必読かも。
    特に大前研一の本にはこれからも注目したい。
    世界に共通する個人の資質については素直にうなづけた。
    市場価値の高い英語力については、CNNニュースを一日中聞くことで英語耳を作るなど、
    ちょっと実践してみたくなった。
    (英語耳を作る話は昔から知ってはいるけど、やってないのはなぜ?)
    「いまの人生に不満を感じている人は、幸せになるための勉強がたりない。」
    なるほど、ここは一つ財務力を磨いて投資を勉強してみるか。
    この本おすすめ。

  • ● 語学力、財務力、それに問題解決力、この三つが即戦力のプロフェッショナル人材として必要な三種の神器である。

    ● 英語耳を鍛えるにはCNNニュースのような英語番組を、一日中流しっぱなしにしておくのがいちばんいい。「ながら族」で意味などわからなくてかまわないから、とにかくひたすら聞き続けて、英語独特のリズムやトーンを、体と頭にしみ込ませるのだ。

    ● いちばんいいのは私のように、「冠婚葬祭には出ない」「ゴルフはやならい」「プロ野球は見ない」「つき合いの飲み食いはしない」「休みの日にゴロ寝をしない」と、最初から決めておくのだ。

    ● あとは、生活のなかでパターン化したほうがいいと思われることは、全部パターン化しておく。たとえば、私は靴なら同じものを四足、シャツはノーネクタイで着られる、同じ形で色違いのものを六十三着持っている。これで忙しい朝に、どの靴を履こう、どのネクタイをどのシャツに合わせようと迷う時間が省ける。

    ● つまるところ勉強というのは、自分の人生をいまよりもっと幸せにするために、するものではないのだろうか。裏を返せば、いま自分の人生にどこか不満を感じている人は、幸せになるための勉強が足りないのだ。

  • ビジネス書もいくつか読んでいると、共通点が多い。

    即戦力という観点で筆者が謳っている要素は、非常に共感できる。
    他のビジネス書と比べても、みな同じようなことを述べているところをみると、今後自分が何をしなければならないのか分かってくるような気がする。

    論理的かつ明快な文面で読みやすい本です。

  • 『語学力』 英語 

    『財務力』

    『問題解決力』

    世界標準は日本より20年早い

    自己否定により改善

    仮説→検証→結論

    ディスカッション能力は家庭で養う

    マッキンゼー式会議術 自分が納得できないことには反論する

               事実の裏づけ

               問題の解決策を見つけるのが目的

  • 大前研一の本の中では、実務に近い部類と思われる。若手ビジネスマン向け?

     Q「貿易と無縁の国はどこか?」ans「アメリカ」
     この発想がすごい。こういう目線で物事をとらえられるようになりたい!

    2009.3.2

  • この著書では、これからのボーダレス・サイバー・マルチプル経済を生き抜くためには、「語学力(英語力)」・「財務力」・「問題解決力」の3つが必要だと説かれています。
    内容としては、これまでの大前氏の著書を簡単にまとめたような感じで、ダイジェストで大前氏の主張が理解できるものになっています。
    現在、何かを感じつつビジネスをしながらそれが何か明確になっていない人には、この本は大きなインパクトになること請け合いです。固定観念にとらわれず問題意識を持つこと、今までとは異なる価値観を持ち行動すること、これからの日本で生き抜くためにはこのような考え方、思考の持ち方も必要だと改めて感じさせられました。

  • 即戦力になるためには「語学力」「財務力」「問題解決力」。
    そして、それらを支援する「勉強法」「ディスカッション技術」を身につければいい。

    メモ

    一番もうかる言語は英語。
    学習する順番は「耳→口→手」


    『仮説にすぎないことを、結論だと思いこんでしまっている』
    ありがち。検証作業をつい簡単な儀式ですましてしまう。
    もっと足をつかった情報収集をこころがけたほうがいいのか。


    『危機感がなければ、考えようという気が起らないし、考えないのだから、論理的思考や問題解決力が育つわけがないのである。』
    本当に危機感が足りない。自分でも分かってる。
    危険をかんじる機能が退化していってるんだろうか?
    それとも、周囲の空気にながされているのだろうか?
    どちらにしろ、もっと将来のことをみて、現状がつづくとどうなるかを真剣に考える必要がある。


    『もし自分が、暗記中心の学校型秀才だとわかっている人は、一度これまでの知識ややり方を「リブート」することをお勧めする。
    (略)学校型秀才はこれをやらないと、古い知識や情報が邪魔をして、本当に必要なことが吸収できず、いつまでたっても新しい回路は作れない。』

    今の自分がことごとく間違っていると知ることで、自己否定的な気持ちになる。
    しかし、そのみじめな気持ちをもって新しいことを学ぶと、どんどん頭に入ってくるらしい。
    このためには、自分にはレベルが高いセミナーや勉強会に参加し、おもいっきり恥をかく。


    『(マンガによって)そんな彼らだから、「失敗しなくてよかった」とか、「ちょっぴり得をした」程度のことで、すぐに満足できてしまう。』
    このあと、例として、駐車違反のことが書かれている。
    レッカー移動されない場所の情報は欲しがるのに、レッカー移動しなくていい街をつくってもらおうとするパワーや発想がない。

    ああ、自分も、セコイ情報を手に入れようとしているんだ、と気付いた。かっこわるいわ。
    人の目を気にするような行為は基本的にかっこわるい。
    「人の目を気にしているな」と気づいたときは、その後ろめたさをなくすためにどういうことができるかを考えよう。

  •  《今後全てのビジネスパーソンは、いまの会社や国がどうなろうと、自分の力で生きていける能力を身につけなければならない。そのトレーニングを一刻も早く始めることだ。それが「即戦力」「実戦力」を磨くということである。≫

     実体経済に「ボーダレス経済」「サイバー経済」「マルチプル経済」の加わった「新大陸」を生き抜くための即戦力の三種の神器として、「語学力」「財務力」「問題解決力」を挙げ、さらに日本のビジネスパーソンに欠けている勉強法や、会議でのディスカッション能力について述べている。

     「語学力」とは英語力のことである。従来の英文読解が主体の学習法では、英語力は絶対身に付かない。ポイントは、「英語耳」を徹底的に鍛えることである。CNNニュースのよう英語番組を一日中流しっぱなしにしておくのがいい。
     「財務力」を身に付けるには、個人においてバランスシートの概念が育たない日本の環境が劣悪な
    ことから、自分で意識して学ぶことが必要である。自分で自分の資産を運用してみるとよい。
     「問題解決力」は、答えのない時代である21世紀において必要となる能力である。まず、問題の本質はどこにあるのか自分で自分に問うことを繰り返す「質問する力」が不可欠である。そして、問題の発生原因に言及し、何をどうすればその原因を排除できるかという仮説を立て、それを検証する。真の解決策にたどりつくまで、仮説の立て直しを繰り返すのである。これが問題解決法の基本である。問題に直面したときにその答えを知っているかどうかではなく、常にこういうプロセスで問題解決にあたれるのが、問題解決力があるということになる。

     さらに、「勉強法」では「答えを自ら考える」ことの必要性について、「ディスカッション能力」では論と論を戦わせて問題の核心を徹底的に追及する「知的格闘場」であるマッキンゼーの会技術ついて言及している。

     わたしたちが既に足を踏み入れている「新大陸」の時代。これからの時代を生き抜くためには、従来のやり方にしがみついてはいられない。欧米や他のアジア諸国の事例などから、日本という環境を見つめる。時代の変化とともに、日本人が持つべき「危機感」を感じさせてくれる本である。

  •  みなさんご存知の大前氏が、昨今の変化の激しい時代を生き抜く「即戦力の磨き方」を説いた一冊。大前氏のレビューをたらい回しにして読んでいたら、本書の評判が良かったので読んでみた。

     大前氏の視点は本質を見抜いているかのようで説得力がある。大前氏は、マイクロソフト社がWindows1.0を発売した年である1985を境にインターネットが普及し、「実体経済」のみで成り立っていた旧大陸に「ボーダレス経済」、「サイバー経済」、「マルチプル経済」が加わったと表現している。その複雑化した経済下では、実体経済で成り立っていた方程式は全く通用しない。このような社会では、荒野を新しく切り拓いていくことができるプロフェッショナルな人材が求められるという。
     そのプロフェッショナルな人材には「三種の神器」、語学力、財務力、問題解決能力の3つが求められる。これを噛み砕いて言うと、ビジネスで使える英語がしゃべれて、年率10%程度の資産運用ができて、仮説→検証の繰り返しで真理に到達できる人間であれ、ということだ。

    それぞれの理屈は、本書をご覧あれ。
    どれもしっかり論理が通っているし、大前氏の経験則に全て裏付けられている。
    本書を読めば誰もが自身に「三種の神器」が備わっているかを指おり考えるに違いない。

    それにしても大前氏の本は迫力がある。
    終始一貫して「日本人は愚民ばかりだ。悔い改めよ」と言わんばかりの勢いである。
    大前氏に言われたら「はい、すいません。悔い改めます」と言う以外ない。
    かくいう私は本書で尻をたたかれ、慌てて英語の教材を引っ張り出して勉強し始めた。
    怒られれば伸びるタイプの人は大前氏の著作を読んでみることを強くお勧めする(笑)


    《メモ》
    ホリエモンや三木谷氏、村上氏は旧体制を打破し明治維新への引き金を引いた坂本龍馬であり、新政府で活躍する伊藤博文ではない
    ビフォー・ゲイツとアフター・ゲイツ
    旧大陸は実体経済のみ
    新大陸はボーダレス、サイバー、マルチプル経済が加わった
    スペシャリストやゼネラリストではないプロフェッショナルが求められている
    弁護士などのスペシャリストはネット法律相談サイトに奪われる
    パーソンスペシフィックの時代
    即戦力に必要な「三種の神器」は、語学力、財務力、問題解決能力の3つ
    株投資の三原則
    ・株の性格と常識を勉強する
    ・身近に株を一緒に勉強できる仲間を作る
    ・世界を観る(グローバル規模でお金の流れをつかむ)
    問題解決能力は仮説→検証→仮説→…の繰り返しを経て最後に到達する。

    カネの流れを見て一年間の勉強のテーマを決める。現地にも必ず足を運ぶ。

    家は借りれば十分。ローンは年収の5倍以下に抑える。
    車も必要ない。
    人生にはフレキシビリティが重要。
    ウィークエンドハウスを持つ。

  • 問題解決力
    財務(ファイナンス)力
    語学力
    の3つこそ、全て。

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著者プロフィール

1943年、福岡県生まれ。早稲田大学理工学部卒業後、東京工業大学大学院原子核工学科で修士号を、マサチューセッツ工科大学大学院原子力工学科で博士号を取得。(株)日立製作所原子力開発部技師を経て、1972年、マッキンゼー・アンド・カンパニー・インク入社。 以来ディレクター、日本支社長、アジア太平洋地区会長を務める。現在はビジネス・ブレークスルー大学学長を務めるとともに、世界の大企業やアジア・太平洋における国家レベルのアドバイザーとして活躍のかたわら、グローバルな視点と大胆な発想で、活発な提言を行っている。

「2018年 『勝ち組企業の「ビジネスモデル」大全 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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