貧乏人のデイトレ 金持ちのインベストメント ノーベル賞学者とスイス人富豪に学ぶ智恵
- PHP研究所 (2006年4月18日発売)


- 本 ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569649597
作品紹介・あらすじ
ユダヤ人が発見し、スイス人が実行し、ノーベル賞学者が裏付けた資産運用法を教えます。▼お金のことは「自己責任」で。そんな今の日本で、普通の人に紹介されている「投資の情報」は、株の「デイトレ」のような短期型「トレーディング」ばかり。▼短期的「トレーディング型」運用には再現性がないのです。普通の人が、それを続ければ「クオリティ・オブ・ライフ(生活の質)」を悪化させるという致命的欠陥をも抱えているのです。▼本書では、「短期的に勝ち、それを続けること」が理論的に不可能であることを解き明かしつつ、「長期に<負けない>ことを目指す「インベストメント」型の資産運用を解説します。▼「2年半で11兆円稼いだ『年金資金運用基金』の運用法」「ノーベル賞学者の理論に基づく資産配分」「アインシュタインも驚いた複利の威力」「自前『株式ファンド』の作り方」など、あなたをゆっくりと、しかし確実にお金持ちにする智恵を授けます。
感想・レビュー・書評
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ジニ係数=低いのは、オランダ、スウェーデン、デンマーク。
リベラリズム=社会民主主義
リバタリアニズム=市場経済原理主義
パターナリズム=国親思想
コンサーバティズム=保守主義
年金の運用はgpif.go.jpで情報公開されている。
国内債券、国内株式、外国債券、外国株式で運用する。
期待収益率とボラティリティーの組み合わせ。
最初に組み込み比率を決めて、年に一回リバランスする。
アセット・アロケーションが運用成績の90%を決める。
株価のランダムウォーク。連続2日間の株価の動きをプロットする。
1年平均、5年平均、10年平均では、ボラティリティは減少する傾向がある。
短期売買は、手数料のコスト+クオリティ・オブ・ライフを損なう。投資のために人生を生きない。市場のタイミングにかけるのは悪魔のささやき。
アルファ戦略とベータ戦略。
株式の収益率=リスクフリーレート+銘柄独自の収益率(アルファ)+市場全体の収益率(ベータ)×感応度。
アルファ戦略はアクティブ運用。独自の収益率を追求する。
ベータ戦略は市場平均にかける。
シャープレシオ=ボラティリティ/リスクプレミアム。
ボラティリティが小さく、プレミアムが大きい方がいい。=小さいほうがいい。
複利効果。
ドルコスト平均法。
ポートフォリオ戦略。
ポートフォリオのボラティリティは自乗和の平方根になる。
アセット・アロケーションが全体の利回りを左右する。
どうやって決めるか。
バートン・マルキール氏の財産4分法。高齢になるほど株式の比率を減らし、債券や現金を増やす。
100マイナス自分の年齢法=年齢分を安全資産で運用する。リスク資産は、期待リターンの逆数で配分する。
年金基金のアセット・アロケーションを参考にする。
資産全体のアセット・アロケーションを考える。
自宅を持っている場合、など。
個別株に投資する場合。
最低でも5銘柄、10銘柄程度。20銘柄以上にしても変わらない。
セクターごとに1つずつ選択。長期に付き合うので好きな銘柄。
失われた10年、15年、20年=失われたベータ。
長期的に見ると外国株式と国内株式は連動していない。
発展途上国に投資する場合は世界経済全体に分散する。
為替リスクをヘッジする。大半は国内資産で運用する。
投資を継続する=ドルコスト平均法。
年に一度リバランス。乖離許容幅を超えなければリバランスしない。±5~6%程度。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
確定拠出年金など自己責任で資金運用が定着しつつありますが、低成長、格差社会、年金不安の時代の殖財術のテクニックを説明しています。
一見すると短絡的なノウハウ集のように感じるかもしれませんが、紹介されていることの殆どが近時のファイナンス理論に基づいていますので、参考になるところが少なくなくありません。かといって、理論の根拠となる難しい考え方については簡単にしか触れず、その理論が実際にどのように有効かという点に重きが置かれていますので、非常に読みやすいと思います。 -
良い勉強になった。
国の年金基金がどのように運用されているのかを知れた。高リターンより低リスクをとるべきなのかと思わせてくれた。 -
お金のことをそろそろマジメに考えようと思い、友人に教えてもらった本。
セカンド・ライフ、クオリティ・オブ・ライフを充実させる為には、
デイトレ(短期売買)ではなくインベストメント(長期投資)するべきだという内容。
投資に関わるさまざまな情報が記載されており、
(日本の年金制度や年金運用方法、格差社会、持ち家を持つということまで)
幅広い知識が身につくと思う。
「ジニ係数」「401Kプラン」「ポートフォリオ」」「アセット・アロケーション」
「リバランス「アクティブ/パッシブ運用」「ドル・コスト平均法」等、
今まであまり耳にしなかった用語の内容も知ることができた。
「ヘッジファンド」は未だによくわからんが・・・。
マネー初心者のオレでも全体的にわかりやすくとても良かった。
サンクス、友人。 -
ランダムウォークする相場の中でアマチュアがいかにしてプロに勝つか。
それは、時間を味方につけること。
そしてじっと我慢すること。
資産運用においてとても参考になる一冊です。
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アセットアロケーションが良く分かりました。ポートフォリオ理論、リスクプレミアム、β戦略等も理解できました。分かりやすく書かれています。
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凄く難しい事が書いてあるんだけど、とっても重要な事がかかれてて、是非マスターしたい内容かなー。ゆっくりと何度も繰り返し読んでてまだ読み終わらないけど、これを読んでから他の経済の記事を見てて難しい内容が何を言ってるのかわかるようになった。これは一度は読んだほうがいいかも。そしてこの表紙を見て私の夢を思い出した。スイスを目指すって言う♡
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(2007年春頃読んだ)インデックス長期投資の基本書です。短期的な上げ下げに振り回されずに、アセットアロケーションを考えることが重要だと説く本。株が下がって短期的にはドツボになった時に読み返すと心を落ち着ける効用あり(笑)
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格差社会に突入し、自分の老後の生活費を「自己責任」で管理しなくてはならなくなる時代に備え、20代・30代の人が老後までに2000万前後の資産を蓄える資産運用の方法が書かれている。刹那的なデイトレは大金を稼ぐのには不適切だし、市場は不安定で勝つための法則はないが、長期的なインベストメントなら確実に大きな利回りを実現できるのだそうだ。また、市場で利回りを得るための一番の方法は、経済のパイを大きくすべく一人ひとりが自分の本分で自己実現を図り、それぞれの分野のプロとして生産性を高めて行くことだという著者の主張はその通りだと思う。
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これはいい本だ。ごく一般人が老後を見据えて、自分の資金をいかに「負けない投資」で運用していくか?について、具体的に書いてある。ポートフォリオ理論を、投資の素人でもよくわかるように説明してある。
特に20代、30代の若い読者にすすめられる。複利の力を生かして、老後に備えよう。
北村慶の作品





