モチベーション・リーダーシップ 組織を率いるための30の原則 (PHPビジネス新書 6)

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  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569649764

作品紹介・あらすじ

リーダーシップとは、決して天性のものではない。磨こうと思えば磨くことができるものである-本書はそんな考えのもと、「モチベーション」を切り口にして、実践的な、つまり今すぐ使えて効果が出るリーダーシップの考え方とノウハウを紹介する。「アイカンパニー」「スイッチ法」「エントリー&イグジットマネジメント」「ルールマネジメント」など、著者独自のユニークな視点や手法から、組織を活性化し成果を出すためのリーダーのあり方を説く。

感想・レビュー・書評

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  • リーダーシップの本

    以下、気になった内容。

    ・自らのビジョン(実現したい未来図)を明確に掲げ、人々の共感を得る。

    ・ビジョンは内的体験(これまでの人生体験、喜怒哀楽)にヒントがある。自身に湧き上がった感覚=問題意識を材料に人の心を動かす。

    ・人が帰属集団を決めるための決め手は
    1.組織の活動内容
    2.構成する人の魅力、企業風土
    3.待遇
    4.ビジョン、理念

    ・リーダーが直面する5つの葛藤
    1.効率Vs感情
     効率の為にモチベーションを犠牲にしてよいのか
     組織の効率化と個人のモチベーション
    2.受容Vs支配
     顧客ニーズにどこまでこたえて、一方で市場、顧客をコントロールするか
    3.短期Vs長期
     目先のことだけでは将来が危うい
    4.論理Vs感覚
     論理にうらづけられた感性を持つ
    5.分化Vs統治
     個人の分化専門化と組織全体の意識統合

    ・人を動かす5つの力
    1.専門性
    2.人間性
    3.返報性
    4.一貫性
    5.恐怖心

    ・メンバーの意識を変える4つの方法
    1.タイムスイッチ
     長期、短期の切り替え
    2.ズームスイッチ 視界のスイッチ
     広い、狭い 高い、低い 視点を変えることでモチベーションを
    3.ゴールスイッチ
     目標を確認
    4.ロールスイッチ
     役割、立場の変更

    ・リーダーがマネージメントするのは、外部環境と内部組織

    ・ビジネスとはメッセージを伝えること。
     いかに顧客の共感を得るか
     誰に何をどのように伝えるか。

    ・事業の発展段階で起こる問題
     草創期から拡大期への移行
      業務過多による疲弊
      マネージメント不全
      新旧メンバーの対立
     拡大期から多角期への移行
      組織ルール硬直
      既存事業疲弊
      アイデンティティ喪失
     多角期から再生期
      セクショナリズム横行
      顧客視点欠落
      コミュニケーション閉塞

    ・顧客の4つの動機
    1.機能
     商品サービスの機能
    2.条件
     商品サービスの条件。価格、支払条件。
    3.人材
     商品、サービスを提供する人の専門性
    4.企業
     商品、サービスを提供する企業への信頼、ブランド

    ・メンバーのモチベーションマーケティング
    1.会社基盤に対する安心
    2.理念や戦略への共感
    3.事業内容への興味
    4.仕事の醍醐味
    5.組織風土との合致度
    6.人的な魅力
    7.施設や環境
    8.制度や待遇への納得感

    ・上司の魅力
    1.情報提供
    2.情報周遊
    3.判断行動
    4.動機形成

    ・職場の魅力
    1.顧客接続
    2.目標達成
    3.意欲相乗
    4.業務効果

    ・メンバーの4つのタイプ
     ハンタータイプ
      旧来の制度や概念にとらわれず、新しい分野へ挑戦する。
     ファーマータイプ
      既存の仕組や考え方を踏襲。特定の経験を蓄積
     ゼネラリストタイプ
      組織や職場の一体感を重視。組織の成果を高める。
     スペシャリストタイプ
      個人の専門性を重視
     
    ・4つの欲求特性
     ドライブ欲求
      自力本願で力強くありたい。
     ボランティア欲求
      他者tの協調
     アナライズ欲求
      客観的な視点を持つ
     クリエイト欲求
      感覚的に捉え、自由に発想したい。

     

  • 優秀な組織を率いるリーダー・マネジャーが漠然と持っている感覚を
    体系化して整理し、表現している。

  •  「モチベーション・エンジニアリング」という独自技術で企業変革の
    サポートをするコンサルティング会社 リンクアンドモチベーション
     LMのCEOである小笹氏が書いたこの本は、”モチベーション”をあげるために
    リーダーが取るべき行動力などについて書いている。”モチベーション”というあまり
    類を見ない側面から、”リーダーシップ”について迫っている点がおもしろいなと感じた。

    ・リーダーがメンバーに対して、約束をすること、そしてそれを守ること。どんな小さな
    ことでもよい。とにかくメンバーの信頼を獲得するためには「○○を実現する」
    「○○を大切にする」「○○は絶対にやらない」などの約束や宣言を行う。

    ・信頼こそ、リーダーの自由を担保する最大の要件なのだ。

  • モチベーションについて書かれている本としてぴか一です。

  • 現代の風流に沿ってどのような組織・リーダーがいま求められているのかを客観的視点から納得できる解説をされている印象があり個人的に非常に楽しく読むことができた。

    この本の通りにリーダーとして頑張ろうとするとやらなければいけないことが多すぎて鬱になりそうである。ただ総じて言えることはリーダーの行動1つ1つが組織の発展、チーム全体の成果、チームの雰囲気作り、メンバーのモチベーションに大きく関わっているということである。

    また、後半のトリガーと臨界点の話も全体に通ずるが、リーダーがトリガーとなり臨界点をこえるまで根気強く続けることが当然ながらチームに大きく変化をもたらす。

    リーダーはマネジメントするかプレイヤーするかとかそんな小さな話ではなく、圧倒的なリーダーシップを発揮しているのか。そこに意識を向けられるかが大切だと主張しているように感じた。

    多くは営業視点で書かれているなという印象が強く、結局のところどれにも通ずるのは、営業も組織作りも採用も「○○を口説く」の対象が顧客なのかチームメンバーなのか学生なのかが変わるだけで「相思相愛」を築くということがこの本の根本かもしれない。

  • (株)リンク アンド モチベーションの代表 小笹さんの本。一度講演を聴いたことがある。モチベーションに焦点をあてた講演だった。「アイカンパニー」は印象に残っている。この方の本は、目を通しておきたい。

  • タイトル通り、モチベーションとリーダーシップを切り口にした30のポイント解説。薄く広くの感はありますが、その中でも最後の「アクティブ・マイノリティ」になる覚悟、というメッセージが印象に残ります。まさにこれからの若きリーダー像の一つの形かも。

  • リーダーシップってのはこういうもんだというのをまとめた一冊。
    この会社には以前一緒にバイトしてた後輩が勤めてるよう。
    どんな会社なんだろう、コンサルというのは飯食っていけるのかなと思った。

  • リーダーシップについて数年間考えてきたことがまとまっている感じ。考える前だと自分の血肉にならないと思うけど、リーダーって何?から始まるよりは効率的か。■内容としてはリーダーシップと何かを理論的にまとめたものではあるものの、実践的なことはほとんど記載されていない。それは著者の会社の売り物だから、結局は販促品かも。

  • リーダーシップについて書かれた良書。
    個人のモチベーションと、組織内コミュニケーションを重視している。

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著者プロフィール

1961年生 大阪府出身。早稲田大学政治経済学部卒業後、株式会社リクルート入社。組織人事コンサルティング室長、ワークス研究所主幹研究員などを経て、2000年株式会社リンクアンドモチベーション設立、同社代表取締役社長就任。2013年代表取締役会長就任。

「2019年 『モチベーション・ドリブン 働き方改革で組織が壊れる前に』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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