歴代総理の通信簿 間違いだらけの首相選び (PHP新書 413)
- PHP研究所 (2006年8月17日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569654614
作品紹介・あらすじ
「経済一流、政治は三流」の国の舵取りを担うべきリーダーとは?首相選びでは、つい人気やイメージが先行しがちだが、真に求められる資質とは、高い見識や行動力、使命感に他ならない。本書は、一国の指導者としていかに業績をあげたかという視点で、歴代総理56人の仕事を丹念に検証・再評価する。さらには、学歴、海外経験、閣僚実績といった経歴から、能力や人物像を振り返る。国益のために「君子豹変」した首相。前評判に反して期待はずれで終わった首相。名宰相を生み出すための正しい首相の選び方を考察。
感想・レビュー・書評
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興味深く読んだ。今の総理を採点されれば何点だろうか、と1番に考えてしまった。
一点、在位期間での評価の良し悪しは疑問に思う。特に在位を延ばす為に自分の意を汲む者ばかりを集めたお友達内閣が問題視される昨今では
これは違うかな、と思った。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
明治から小泉政権までの歴代総理大臣を採点するという意欲的な本。明治から高度成長期までの評価については、かなり歴史的な評価も定まったところもあるので、それなりに妥当性なところはあると思う。
でも、私が思うに高度成長期以後で「在位期間」の長い総理大臣が、「在位期間」の短い総理大臣よりも下位に置くのは、公正な視点から言えばちょっとどうかと思う。総理大臣としての在位期間が長い、ということは、それだけ政治力を保ち続けたということで、現在の日本政治の中ではそれだけで評価に値するのではないだろうか?
その視点がないから、作者の立ち位置によるポジション通信簿だろ、という評価になってしまうのかな。この傾向は作者だけでなく、類似のことをしている人に多く見られる。それと、やはり評価の定まっていない政治家まで一緒に取り上げるのは、ちょっとフェアじゃないよね、という印象。 -
明治の内閣制度以前からの歴代首相と首脳を評価する一冊。
まだ評価が確定してない現代を評価したり、明治時代と戦後を一緒に述べることは中々難しいと思うが、それをしてるだけでも評価に値する一冊。 -
人物そのものというより、総理大臣中にやった業績で批評するのは筋が通っています。
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伊藤博文から小泉まで、歴代の総理をランキングしているが、著者の偏った意見のもとにA-D評価がなされている感が否めない。
「大宰相」と見比べて読めばおもしろいかも。 -
総理大臣が何をしてきたか割と分かりやすく書いてある本。
しかし出版年が古いので小泉政権までしか載っていないのと、やはり少し偏った感じではある。
あと、蛇足だが大隈重信は最低ランクの総理大臣らしいw -
とても面白い宰相の評価。
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歴代の総理大臣の、在任中の功罪を評論している。
いかに日本に「素晴らしい」総理大臣がいなかったかを痛感させられる。
だからこそ、「誰がやっても同じ、変わらない」っていう考えが日本人の中にあるんだな、と思った。
でも、この本、結構バイアスかかってる。好き嫌いとか思想が本に反映されているのがダメ。 -
著者の意見が多少鼻についたけど、手軽な資料としては十分だと思う。