凛とした日本 ワシントンから外交を読む (PHP新書 430)

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  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (217ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569657936

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  • [ 内容 ]
    本書は、安全保障や危機管理を主題とした国際情勢の最新レポートである。
    世界唯一の超大国アメリカの首都・ワシントンからの視点は、日本のマスメディアに今なおはびこる戦後の「平和主義」が、いかに非現実的、非国際的であるかを浮き彫りにする。
    たとえば、アメリカでは靖国神社参拝反対論は意外なほど少なく、むしろ中国側を批判しているのだ。
    日本の外交は、もっと「凛」とした態度をとってしかるべき。
    平和を保つためには軍事や安全保障を遠ざけてはならない―これが世界の現実認識である。

    [ 目次 ]
    日本の「平和主義」と世界の現実
    1 中国には毅然と(「中国の軍事」から目をそらすな;中国「石油外交」の脅威;確信犯の偽造大国;「東アジア共同体」という妖怪;中国の軍拡に備えるアメリカ;インターネットは抑圧の道具か;橋本派瓦解で変わる対中外交;南京大虐殺がハリウッド映画に!?;「日中戦争」は北京オリンピックの一年後)
    2 東アジアへの構え(アメリカが北朝鮮を先制攻撃する日;北朝鮮の「悪魔のサイクル」を理解せよ;李登輝氏のアメリカ訪問;北朝鮮を支える五種類の犯罪行為;「家族会」のワシントン訪問)
    3 そして日本(ロンドン七・七テロ―民主主義国すべてへの宣戦布告;米軍再編の最大のうねり;なぜ国連安保理常任理事国入りは失敗したのか;二〇〇六年、日本は「普通の国」になる;靖国参拝反対論は意外なほど少なかった;揺れる靖国問題、あらためてアメリカ側の本音を聞く)

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    [ 参考となる書評 ]

  • 日本の外交はもっと国益に叶うようにしっかりすべきと感じた。

    周辺諸国の顔色を伺いながらいい人ぶってもバカにされるだけではないだろうか

    言うべきところはしっかり主張して、それから協調することを考えればいいと思う。

    凛としよう。

  • 2010/04/07

    日本はもっと中国の動きに関心を持つべき。米中の動きが日本の将来を左右するのだから。

  • 杏林大学客員教授の古森教授。

    流石、産経新聞ワシントン特派員です。

  • 日本の外交の稚拙さをあげ、これからどのような外交戦略をとっていくべきか、述べられている。

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著者プロフィール

産経新聞ワシントン駐在客員特派員。麗澤大学特別教授。
1941 年東京都生まれ。慶應義塾大学経済学部卒。米国ワシントン大学留学。毎日新聞社会部記者、サイゴン、ワシントン特派員、政治部編集委員を歴任。87 年に産経新聞に移り、ロンドン、ワシントン支局長、初代中国総局長、ワシントン駐在編集特別委員兼論説委員を歴任。ベトナム報道でボーン・上田記念国際記者賞、「ライシャワー核持ち込み発言」報道で日本新聞協会賞、東西冷戦終結報道で日本記者クラブ賞、『ベトナム報道1300 日』( 講談社) で講談社ノンフィクション賞などを受賞。主な著書に、『ODA幻想』(海竜社)、『モンスターと化した韓国の奈落』『米中激突と日本』『アメリカの悲劇』(以上、ビジネス社)など多数。

「2022年 『米中開戦前夜 習近平帝国への絶縁状』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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