人生の重荷をプラスにする人、マイナスにする人 (PHP文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569660288

作品紹介・あらすじ

人生における嫌なこと辛いことにあえて挑戦して、自信を持つ人とそれに押しつぶされそうになる人――その違いは単純なところにある。幸せになる人は、岐路や逆境に立たされたとき、楽なほうを選ばない。つまり、問題が起きても逃げない。その生き方の積み重ねが幸せにつながるのだ。▼本書は、人生の重荷を正面から受けとめ、前向きに乗り越えることの大切さを説く。「自分の過去の解釈を間違えないでほしい。悩んでいるあなたは、きっと素晴らしいことをしてきている。あっぱれなことをしてきている。自信をもっていいことを、たくさんしてきているのである」と著者は言う。「重荷につぶされない、ほんの少しの智恵と勇気」「トラブルがあなたの人生を大きくする」などの章立てで、毎日の生活に何となく空しさや苦痛を感じてしまう心理的原因を探り、重荷を生きがいの糧にするために、どう考え、何をすればよいのかを提言する。▼きっと勇気がわいてくる人生論。

感想・レビュー・書評

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    人生の重荷をプラスにする人、マイナスにする人 (PHP文庫)
    by 加藤諦三
    その第二章は「不幸はやさしく、幸福は骨がおれる( 2)」というものである。私はまさにこのとおりであると思っている。安易な道を選べばまず不幸になる。キリストが「滅びに至る道は広く、天国に至る道は狭い」と言ったのと同じである。その著者も言うとおり、誰でも不幸にはなれる。しかし幸せになるには重荷を背負わなければなら

    あなたはその嫌いな人にさえ、好かれようとして努力しているのである。あなたは嫌いな人に嫌われることを恐れている。あなたは嫌いな人に、自分が嫌っていると覚られまいとしているのである。その弱さこそがあなたの不幸の真の原因で

     人の言うことを信じることは、決して悪いことではない。しかしこの騙されやすい人の弱点は、ずるい人の言う言葉も、誠実な人の言う言葉も同じに受けとってしまうということなのである。自分が求めている言葉を言う人を信じて

    小さな地道なことを一つ一つ積み重ねていくことが強いことだということが、どうしてもこの人たちには理解できない。自信のない人は楽をして大きなことをしようとする。小さなことをきちんとできない人に大きなことはでき

    こういう人と友達になるには、こういう人と友達になる何かが自分の中にもあったのである。そのことに気がつかないで、「あいつだけは許せない」とその人を恨んでいるなら、また同じような目に

    その悶絶死した人が、そういうずるい人を自分の周囲に呼び寄せてしまったのである。  そして人生途上でその反省がなかった。その悶絶死した人も、もう少し早く人を見ればよかった。しかし、その時々の都合のいい人ばかりとつき合いながら、地獄への道を突き進んだので

    会社でも、何も会社の発展に貢献していない人ほど、会社の外で、会社への貢献を誇示

    自己喪失している人は、子育てを重荷と受けとる。子供には教育費がかかる。すると自己喪失している人はそれを重荷と受けとる。「働いても、働いてもみな教育費にもっていかれてしまう」と嘆く。  もちろんそれは重荷にはちがいない。しかし自己喪失していない人は「自分はこれだけの教育を子供に与えることができる力をもっている」と解釈

    権力とか名声とかお金などは喜びであっても、自信とか幸福とか誇りとは直接関係ないということである。極端に言えば、麻薬は喜びや楽しみをもたらすが、自信とか幸福とか誇りとかをもたらさ

  • どんなに温和な人であっても辛く悲しいことやシンドいことが続くと阿修羅の面に切り替わる瞬間はある。そんな瞬間をここまでコラムで切り取り続ける必要があるのかなぁと思えて途中で苦しくなって中断した。悲しいニュースばかりの見出しで読むのをやめる感覚に近い。もう少し心の余裕のある時に、シンドいネタに過度にひっぱられないテンションの時、残りを読もうとも追う。加藤さんがこんなに重苦しく厳しい人だったとは…。

  • 心のベクトルが自分のほうに向いているときによく加藤氏の本はよく読む。気ずかされることがたくさんある。今の自分の心の状態がわかる。

    印象に残った一文。

     人間は得することで生きる支えを得るのではなく、やるだけのことをやることで生きる支えを得るのである。自分がやるだけのことわやっているから、人にもハッキリいえるのである。 人にハッキリと何かを言えない人は、やるだけのことをやっていない。そういう意味では、嫉妬など自分を見るよい尺度である。自分の主張をハッキリ言えない時には、自分はヤルベキ事をしないでずるく立ちまわっていないか自分を見つめることである。

  • 気持ちが苦しかったときに読んで、助けられた本。

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著者プロフィール

1938年、東京生まれ。東京大学教養学部教養学科を経て、同大学院社会学研究科を修了。元ハーヴァード大学ライシャワー研究所客員研究員。現在、早稲田大学名誉教授。
主な著書に、『自分の心に気づく言葉』『心を安定させる言葉』(以上、PHPエディターズ・グループ)、『心の休ませ方』『自分のうけいれ方』『不安のしずめ方』『自分に気づく心理学』『やさしい人』『絶望から抜け出す心理学』(以上、PHP研究所)、『なぜ、あの人は自分のことしか考えられないのか』(三笠書房)、『心と体をすり減らさないためのストレス・マネジメント』(大和書房)などがある。

「2023年 『ブレない心のつくり方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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