織田信忠 「本能寺の変」に散った信長の嫡男 (PHP文庫)

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  • PHP研究所
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (678ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569661384

感想・レビュー・書評

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  • 信長など個性のある人物が登場するとどうしても主役の座を奪われがちになるがしっかり信忠の目線から見た信長で描かれている。特に本能寺の変での最後は臨場感があり読み応え充分だった。私の中では珍しく傅役の川尻秀隆が良く描かれた作品なので満足な一冊です。

  • 織田信長の嫡男織田信忠。父の存在が余りにも大き過ぎることと、本人も本能寺の変で亡くなっているので余りメジャーではないけど、偉大な父の跡を継いだ徳川秀忠とあわせて興味があった。

    北条氏綱や北条氏政、武田勝頼なんかも同じような立場の人なので興味があるけど、信忠の知名度は一番低いのかなと勝手にランキング。

    父に認められるために、時には残虐な処置もしながらも許婚を思い続ける人柄という設定には好感が持てた。

    自分の中の織田信忠像はこれで決まり!

  • 偉大な先代の後継者の心の葛藤がよく描写されている作品です。

  • 織田信長の後継者という重圧を担った若者の話。
    偉大な父の背中を追い、葛藤を繰り返しながら成長していく信忠。少年時代に婚約した松姫との悲恋も交えた、青春小説としても読める作品。

  • 【P】

  • 出版社/著者からの内容紹介
    もし織田信忠が生きていたら秀吉の台頭はなかった――本能寺の変で、父信長とともに非業の死を遂げた信忠の青春時代を描いた長編小説。

    「『本能寺の変』で歴史は変わった」とはよく言われることだが、信長のみならず、信忠が死んだことも見据えて、そう言っている人は少ないだろう。
    本能寺の変が起こった時、信忠は26歳。武田攻め、雑賀討伐などで戦功を重ね、後継者としての力量と判断がようやく信長に認められ始めた矢先の出来事だった。戦場では決して死を恐れない勇将ながら、素顔はなんとかして父に認められようと悩みもがき、そして背伸びをしていた普通の青年。しかし著者は「あとがき」でこう記している。「信長が死んでも信忠が死なずに安土に戻り、軍勢を立て直して惟任光秀に向かったならば秀吉も豊臣姓を名乗らず、家康も神君などと崇められなかったのではないでしょうか。織田幕府は充分に開ける人材だったと思います」。
    本書は、天才・信長との葛藤、そして弟たちとの後継者争いに悩みながらも、たくましく成長していく信忠の生涯を描いた長編歴史小説である。
    文庫書き下ろし。

    内容(「BOOK」データベースより)
    歴史が大きく変わった本能寺の変。その事件において、父・信長とともに26歳の若さで命を落としたのが嫡男・信忠である。武田攻め、雑賀討伐、松永久秀攻略で戦功を重ね、ようやく後継者としての力量と判断を認められ始めた矢先の出来事であった。本書は、勇ましく誠実な信忠が、天才的で独裁的な父との葛藤に悩みながら、たくましく成長していく過程を描いた長編歴史小説。

    2008.4 読了

  • 織田信長と共に本能寺の変に散った信長の嫡男。
    信忠を取り扱った小説自体あまりなく、とても貴重。
    個人的に興味のある武将なので、楽しんで読ませてもらいました。
    少しずつ成長していき、正式に織田家の後継者になっただけに、本能寺の変はとても残念です。
    もし、本能寺の変がなければどんな歴史になっていたのか…。
    後、信雄と信孝を誰か書いて欲しいな。

  • 偉大な父・織田信長に怯え、時には冷めた目で見つめながらも、最期には父に殉じて本能寺の変で散った嫡男・信忠の生涯を描く。
    父に似ず、心優しく温和な信忠。父の偉業を継ぐ重荷。幼き日からの許婚・武田の松姫への純情な想い。父への畏怖の念と同時に起こる、その独断性へのやるせなさ・・・。
    様々な葛藤の中、武将として、男として、そして信長の息子としてたくましく成長した矢先、本能寺の変が起こり――・・・
    ラストには思わず涙する一作。

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著者プロフィール

1964年、埼玉県生まれ。大学卒業後、暫しオートバイレースに没頭。その後、通信会社勤務を経て、フリーライターに転職。『時空の覇王』(ベストセラーズ)で作家デビュー。主な著作に『上杉三郎景虎』『南部は沈まず』『長宗我部元親 』『北条戦国記』『九十三歳の関ヶ原 弓大将大島光義』ほか多数。

「2023年 『兵、北の関ヶ原に消ゆ 前田慶次郎と山上道牛』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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