日露戦争名将伝: 人物で読む「激闘の軌跡」 (PHP文庫 つ 5-10)
- PHP研究所 (2004年3月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569661537
感想・レビュー・書評
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新書文庫
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日露戦争を彩った日本とロシアの将星それぞれの事跡を紹介。 名将とその他に分類されているが、その他扱いされている将軍の中にも卓越した働きをした人がいる。 普段あまり脚光を浴びない将軍についても、どのような功績があってどのような生涯を送ったのかが一通り分かるので、「坂の上の雲」の副読本として便利。
しかし人物評価については、一面的であるように感じた。 例えば乃木将軍など、世評の低い人物については、その置かれた状況を無視した評価がなされているのでは。 一例として、奉天会戦で大勝を逃した理由を、第三軍が包囲を完遂できなかったことにのみ求めるのは、最激戦を戦い抜いた第三軍に公平とは思えない。 会戦の始まる前、総司令部は「第三軍には多くを期待しない」と言い放っていたにもかかわらず、奉天会戦の帰趨を決めたのは最右翼を進撃し、結果的に敵の主力を引き受けた第三軍によるものであり、第一軍、第四軍の戦線は終盤に至るまでは膠着していたのだから。
明らかな事実の誤記もいくつかある。 踏み込みの浅さが残念。 -
生まれから日露戦争での活躍を各軍人別に書いており、なんだかWikipediaのようだった。「名将」と「Other」に分けたのはおもしろい。
明治の人間は旧世紀(江戸以前)を新世紀(明治以降)に変革した偉大なる世代ですね。ホント感心してしまう。しかし、この本の中に山本権兵衛が入っていないのはなんで??