- Amazon.co.jp ・本 (261ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569662107
感想・レビュー・書評
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養老孟司氏と森毅氏の対論本。本書では、現代人の抱えるジレンマ的思想や、脈々と受け継がれる「非国民」の文化、「逃げられない」社会を解剖していく。
非常にテンポが良く、読むと元気づけられたり、襟を正したくなったりと身になる濃い内容。
特に連歌連句から続く「場の文化」という考え方にはうなずくばかり。人と話すことでブレイクスルーって生まれるよね。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
解剖学者の養老孟司と数学者の森毅氏の対論本です。
明快な議論で人間社会を論じる養老と、自由闊達な境地に遊ぶ森では、その思索のスタイルに大きなちがいがあるように感じられますが、そうしたちがいを含みながらも、たがいに相手の議論を包み込むようなかたちで議論が運ばれていくところが興味深く感じられました。簡潔に両者のちがいをまとめるならば、養老が「都市化」の限界を内部から批判するのに対して、森はその限界を感性によって飛び越えようとしているといえるでしょうか。 -
2大先生の対談集。養老先生は昆虫本で、森先生は受験術指南以来、勝手にお世話になった。ので、両氏の名前を見るとつい読んでしまう。
養老先生、長生きしてください。 -
「寄り道して考える」3
著者 養老孟司、森毅
出版 PHP文庫
p72より引用
“人にはそれぞれ、いろいろな考え方、行動があるということを
前提にしていれば、いじめなどは起こらないような気がします。”
解剖学者と数学者である著者二人による、
対談をまとめた一冊。
著者達の戦中戦後の体験から、
現在の世の中の出来事までを語りあわれています。
上記の引用は、
みんな同じでなければならないと言う意識と題された項の、
現在のいじめに対しての一言。
大勢の人間達と少し違う所を目ざとく見つけ、
そこを取り掛かりにしていじめが始まる。
少し違う所位、
そっとしておいてあげればいいのにと思いますが・・・。
しかし、
許容や寛容の心などというものは、
大人になっていてもなかなか身に付けにくいので、
子供たちにそれを求めるのは酷かもしれません。
視点を変えて世の中を見たい方に。
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気軽に読んで笑ってパワーも充電できる。