アインシュタインの謎を解く 誰もがわかる相対性理論 (PHP文庫)

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  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (301ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569664750

感想・レビュー・書評

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  •  完全な文系の私は、無い物ねだりで理系の、突拍子もないこういった大きな問題の本を読みたくなる。
     世界中の科学者や数学者たちが共通事項で共有しているひとつの事象。
     『アインシュタインの相対性理論』
     こんなに単語として魅力的な一文はあるだろうか。
     誰もが分かる、とは銘打っているが生粋の文系の私にはやはり少々・・・いいや大分読みにくかった。でもそれに取りつかれて、生涯をその研究にささげる人を生み出す魅力を持っている事は十二分に伝わる。
     文学の魅力というのが言葉の紡ぎ出す無限の組み合わせによる色彩豊かなタペストリーとするならば、こういった手合いの問題は様々な形を持つ雪の結晶の様なものだ。
     材質は水。ただそれだけ。
     それなのに綻びの無い美しさと多様性を持って人を魅了する。
     ちょっと臆してしまうかもしれない。
     でも時間は腐るほどある。暫く幾何学模様の温度の無い美しさに触れてみるのもまた一興であろう。

  • どうせ分かんねぇんだろうな…って思って読み始めた。数学的な知識や基本的な知識も無く、頭も良くない俺には確かに理解できないことが殆どだった。しかし、しかしである。これほど分かりやすく書いてくれている物が他にあるだろうか。本当に素晴らしい。
    読み手の側、初心者の気持ちになって書いてくれていることが、ものすごく伝わってきた。
    俄然興味を持てたと共に、ちょっと勉強してみようかなって思えた。考えることってこんなに楽しいことだったのかと。
    この本を学生時代に読めなかった事が残念だ。

    俺はアインシュタインでもなければ神様でもない。俺という人間は確かに小さいけれど、自分という人間は自分という人間を中心に回っているのだ。
    明日も頑張ろうと。まぁ、そう言うことです。

  • この本を書いてるのは文系の人。
    なんで、数式はいっさい使われてません。
    高校までの物理を習ってれば理解できるんではないでしょうか。

    SFの小説などを読んでいるとこの本で紹介されているような内容がほぼそのまま出てたり、ちょっと応用して出てたりします。

    SF小説や映画が好きな人にはこういったアインシュタインの本はお勧めです。

    特殊相対性理論、一般相対性理論、量子論、シュレディンガーの猫など知ってるとよりSFが面白くなりますよ。

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著者プロフィール

(みた・まさひろ)小説家、武蔵野大学名誉教授。1948年生まれ。1977年、「僕って何」で芥川賞受賞。主な作品に、『いちご同盟』、『釈迦と維摩 小説維摩経』『桓武天皇 平安の覇王』、『空海』、『日蓮』、『[新釈]罪と罰 スヴィドリガイロフの死』、『[新釈]白痴 書かれざる物語』、『[新釈]悪霊 神の姿をした人』、『親鸞』、『尼将軍』、『天海』などがある。日本文藝家協会副理事長、日本文藝著作権センター事務局長も務める。

「2022年 『小説集 徳川家康』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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