日本を創った12人 (PHP文庫)

著者 :
  • PHP研究所
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レビュー : 28
  • Amazon.co.jp ・本 (413ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569665603

作品紹介・あらすじ

「日本の独自性」とはいったい何か。それは、いつ、誰によって、いかにして創り上げられたものなのか。本書では、聖徳太子から近現代まで、いまなお今日の日本に強い影響力を残している、歴史上の象徴的な「人物」12人をとおして、長い日本の歴史を見直し、大変革期を迎えている現在の日本の舵取りのヒントを求めた歴史評論である。新書版の前編・後編を合本した「堺屋日本史」、待望の文庫化。

感想・レビュー・書評

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  • 娘のお薦め(高校の教材)で読んだ本。大変面白かった。現代日本人の国民性を形成する切っ掛けとして日本史上のレジェンド12名を紹介。
    例えば聖徳太子の「神・仏・儒の習合」思想のおかげでその後日本が海外から様々な学問・文化をスムーズに吸収できた、等々。
    こんな見方もあるのかと、著者(堺屋太一氏)の慧眼に感服。

  • たしかにこの12人を知れば知るほど、日本を創ったという言葉が大げさでないことがよく分かる。たとえば、神道と仏道が両立できているのはまさしく聖徳太子のおかげ。他の11人も納得いく。個人的にはここに田中角栄も入れてほしかった。

  • 自分が常識、良識と考えているコトも元をたどれば、誰かが当時の状況に応じて人為的に作り出したモノと考えると、状況が変われば組替えても良いだろうから少し気が楽になる。
    書かれた頃から20年近く経って本の中で描かれる日本人像もズレてるような気がするけど、13人目が現れたのか、外部環境が変わっただけで日本人の中身は変わってないのか、どっちなのかは分からない。

  • 図書館にて借用。石田梅岩の事が知れてよかった。

  • 聖徳太子、光源氏、石田梅岩は面白かった。秀吉(創業者社長)、家康(大株主の副社長)、利家(専務取締役)、毛利・上杉(吸収合併された会社の元オーナーで常務)、三成(社長室長兼企画部長)など、現代の会社組織に喩えて説明するあたり、さすが元通産官僚、といった感じ。PHP出版から出しているからなのか、松下幸之助はちょっとほめすぎじゃないかなあ。ところどころ強引なこじつけっぽく感じるところもあるが、総じて読み応えあり。著者の小説、少し読んでみようかな。

  • 日本の独特の風土・社会を根付かせてきた12人の人物について、各々、現代の自分たちにとってどのような影響を及ぼしているのか?堺屋太一の視点で鋭く興味深く書かれている。単一民族で最近ではクールジャパンなどともてはやされている日本であるが、少し前までは「自分の国に自信を持てない日本人」という風潮もあったように記憶している。堺屋の指摘は、これら12人の及ぼした営業を業績として紹介し評価するだけでなく、現在の日本人が乗り越えて行かなければならない社会変動の中に置かれていることにも言及されている。
    特に印象に残ったのは、聖徳太子と渋沢栄一、マッカーサーかな?

    堺屋太一の視点はどうしてこのような見方ができるのだろうと、毎回思い知らされる。良著。何度も読み返したい一冊

  • 名著
    素晴らしいとしか言いようがない。
    歴史上の12人の影響が、今日まで強く残っていることがよくわかった。
    その12人が生きた時代と現在とか糸で結ばれ橋が渡されたような感覚。
    学校の歴史を学んできた意味はこのためだったのかと今さら感動ぴかぴか(新しい)
    現在を考える上で最低限知っておかなければならない人たちである。
    筆者の意図も最後に明確に書かれており、構成も抜群!
    恐らく、全ての人にオススメできる。
    私も1年に1度は読み直したいと思う。
    ここから、いまの日本について考えていきたいと思う。
    何度も言うが最高の本である。

  • 自宅ソファーで読了
    石田三成、徳川家康の章。

  • 現在を「なんでこーうなったの?」とか「誰がこんな世の中にした」的な視点で歴史に答えを求めていく、なんか他に読んだことがなかったその視点がおもしろいなぁ~と思った本。
    でも私、前後編に分かれてた時代の本の方で読んだので、半分しか読んでません……(-_-;)
    とにかくへぇ~、なるほど~だった本。
    同じ部屋に神棚と仏壇が並んでてもなんら矛盾を感じない日本人、それは聖徳太子のおかげ!?とか。
    それに何が一番なるほどって織田信長の回の戦国時代の基本徴兵システム。
    兵士にとって何が一番怖いかって、〝村八分〟だったんでしょうねぇ~。当時の日本人には。
    道行く人ほとんど知り合いみたいな田舎に住んでると実感としてよくわかる。
    戦場でもほら、そこは知り合い同士だから〝働きぶり〟が見えるわけで、村に帰ってきてもほら、知り合い同士だからずっと顔つき合わして"日常"を送らなきゃいけないわけだし。そりゃ頑張らざるをえないよな~って。うちのあたりじゃ1年に1回のお祭りに参加できなかった青年は、その年々罰金払わなきゃいけないもんな~、今でも。しかもかなりケッコウな額。払わなくても法律で罰せられたり警察に捕まったりするわけじゃないのに払うもんな~。こんな感じだったんだろうな~、戦国時代も。当時はもっと村が社会のすべてだったろうし。

  • 光源氏という人選には驚きますが、選ばれし12人の男たちがそれぞれ日本人に多大な影響を与えていることが分かります。
    古人のやったことを現代的な感覚で置き換えてくれるのが分かりやすいです。

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著者プロフィール

1935年,大阪生まれ。東京大学経済学部卒業後,通産省に勤務。日本万国博,沖縄海洋博などを手がける。1978年退官,執筆評論活動に入る。著書に『油断!』『団塊の世代』『知価革命』『組織の盛衰』『平成三十年』『東大講義録』などのほか,『峠の群像』『豊臣秀長』『俯き加減の男の肖像』『秀吉』などの歴史小説がある。経済企画庁長官,内閣特別顧問などを歴任,現在東京大学先端科学技術研究センター客員教授,早稲田大学大学院客員教授。

「2018年 『東大講義録――文明を解く』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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