竹中半兵衛と黒田官兵衛 秀吉に天下を取らせた二人の軍師 (PHP文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (426ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569665900

作品紹介・あらすじ

天正18年(1590)、豊臣秀吉は戦国乱世の時代に終止符を打ち、天下統一を成し遂げた。この偉業を支えた二人の名軍師が、竹中半兵衛重治と黒田官兵衛孝高である。▼わずかな手勢でやすやすと美濃・稲葉山城を盗り、そのあとで城を主に返して隠棲した無欲の天才・竹中半兵衛。秀吉が織田家臣団の中で台頭する時期、戦場における半兵衛の貢献は計り知れないほど大きかった。▼一方、播磨の国人に仕える一家老でありながら、天下への志を抱いた智謀と誠実の人・黒田官兵衛。本能寺の変に際して中国大返しを実現させ、官兵衛は秀吉に天下人への道を開いた。▼「二兵衛」と並び称された半兵衛と官兵衛は、置かれた環境は異なり、性格も正反対だった。にもかかわらず、互いの才を認め合い、相手を信頼し合って、秀吉の天下取りを補佐した。▼二人が抱き続けた志と友情は、今日の我々の胸を打つ「熱さ」を帯びている。不世出の軍師二人の人生を描いた力作長編小説。

感想・レビュー・書評

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  • 半兵衛のお城乗っ取りから始まって、官兵衛がお亡くなりになるまでのお話。
    歴史的流れはサラっと進むので、読みやすかった。
    とにかく仲良しな二兵衛(笑)

    個人的には幻蔵が気に入りました。

  • 所謂「二兵衛」を描いた物語。半兵衛の稲葉山城乗っ取りから始まって、官兵衛の死で括られている。二兵衛は二章目から直に交誼を通じているが、物語の前半を半兵衛、後半を官兵衛が担うかたちである。
    全体に「大雑把な伝記物」という印象が残らないでもない。合戦や調略戦に詳しい訳でも、主:秀吉との一筋縄ではゆかない関係に重点を置くのでもない。その一方で、他の二兵衛モノにては採り上げられていないエピソードが多く収められてあるから、特定の細部に頁を費やす分、全体としては「端折った」ように映るのかも知れない。

    要するに、筆者が書き留めておきたかったのは二兵衛それぞれの “人となり” なのだろうと想われる。
    読み進める私にとっては、 “官兵衛の半兵衛への思い” が、この作品の最も太い柱であった。半兵衛の方は相変わらず飄々と在るが、官兵衛の彼を慕う気持ちは微笑ましい限りである。訓えを請うというよりは兄の前の弟の如く、もっと純粋で素直な眼差しで居る。もしも半兵衛が永く在ったなら、半兵衛が言う処の、官兵衛の「危うさ」は、半兵衛の示唆を受けた官兵衛自身によって巧く隠され、後の失敗も未然に防がれたかも知れない。秀吉の疑心暗鬼は、それでも止まなかっただろうけれど……。

  • ドラマ見たので、原作も読んでみようかと思い購入。
    二人の仲の良さが感じられますね。
    また、戦闘ではなく頭脳で勝負する、策士と言われる二人だからこその悩みや考えっていうのが伝わってきました。

    個人的にはもう少し半兵衛を・・・と思うところですが、前半を半兵衛、後半を官兵衛で時代の流れが組んであったのは歴史的なところでは、いちいち前後しなくて分かりやすかったです。

  • 時代小説のわりに、さらりと読める。
    竹中半兵衛は自分のイメージどおりに描かれていたのが嬉しい。

    http://cultrev.blog40.fc2.com/blog-entry-13.html

  • 竹中半兵衛と黒田官兵衛の軍略が読んでいて、とても面白かったです。
    特に、竹中半兵衛の無欲さが素敵でした。

    本文に載っていた竹中半兵衛の隠居時の1日の紹介が興味深かったです。

    http://blog.livedoor.jp/maikolo/archives/51063473.html

  • 半兵衛の描写がいちいち美しくて素敵でした!

  • 仲良し両兵衛がメインと聞いて。
    唐突に話が転換したりするので、人によっては混乱するかも知れませんが、個人的にはあっさりしてて読みやすかったです。
    お互いに触発されて、理想に向かって進む姿が良かった。
    幻蔵と官兵衛の関係も和む。

  • 余り他の話で出番の少ない半兵衛の息子重門さんも活躍していて嬉しい限りです。それ以上に官兵衛の家臣の活躍や幻蔵とのやり取りに和みました。

  • 日本の二大軍師。
    両兵衛の戦略は神技です。
    日本の諸葛亮。

  • 私が戦国ものにハマって一番初めに読んだ本です。

    竹中半兵衛と黒田官兵衛について書かれた本です。

    ・・・感想を書くには読み直さないといけない・・・あまり覚えてないorz

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著者プロフィール

作家

「2022年 『若武者 徳川家康』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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