楊家将〈上〉

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  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (381ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569666587

作品紹介・あらすじ

中国で、「三国志」を超える壮大な歴史ロマンとして人気の「楊家将」。日本では翻訳すら出ていなかったこの物語だが、舞台は10世紀末の中国である。宋に帰順した軍閥・楊家は、領土を北から脅かす遼と対峙するため、北辺の守りについていた。建国の苦悩のなか、伝説の英雄・楊業と息子たちの熱き闘いが始まる。衝撃の登場を果たし、第38回吉川英治文学賞に輝いた北方『楊家将』、待望の文庫化。

感想・レビュー・書評

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  • 1000年前後の中国宋・遼をめぐる戦いの話。
    戦の描写が細かく、戦術のぶつかり合いが手に汗握る。
    続きは下巻で。

  • 面白い!!!
    上巻では、軍人楊業と7人の息子が宋に帰順し愚直に立ち向かう様を描いている。負け戦から殿を選び敵に包囲されていくところで終わる。
    んん~・・・下巻が待ち遠しくもあり今後の展開にハラハラ。
    氏の本は初めてですが、男の強さ弱さを書かせたら秀逸ですね。

  • 時は中国で北漢、宋、遼が争っていた頃。

    主人公の楊業は最後まで武人としてあり続けた。

  • 「北方水滸伝」シリーズの原点。
    中国の大平原を疾走する騎馬軍団の戦闘の描写は、他の追随を許さない。
    文章だけで、映画やテレビをはるかに上回る迫力とスピード感が表現され、痛快極まりない。
    どハマりして、気がついたら水滸伝、楊令伝、岳飛伝と、延々読み続けてしまった。
    読み始めたら、貴方も北方マジックの虜(とりこ)に!

  • 上下合わせて読む。楊家将演義をベースにした北方氏オリジナル作品らしい。楊業以下7人の息子達の楊家軍(宋)がと敵対する遼との対決する話。戦いを通して死に様を描く。北方氏が思う軍人の生き様が熱く書かれてた

  • 後代十国時代末期、北漢に仕える楊家の物語。

    楊家の長、楊業とその7人の息子たちが活躍する。

    登場する人物たちの人物像がしっかりしており、物語もとても読みやすいです。戦いの様子もわかりやすいし、登場人物の変化なども丁寧に表現されています。敵・味方だけでなく、様々な登場人物の視点から物語が進められるのも、面白いと思いました。

    楊業とその息子たちの間に信頼感があるのが、とても読んでて気持ちが良かったです。
    主人とその家臣の関係も見ていて小気味よい。

    四朗と太后の娘との関係がどうなるかが気になります。
    個人的には六郎が一番好きかも。

  • 長いこと積読していたので、いよいよ読んでみた。

    中国の歴史に詳しくないので、物語に入り込むのが大変だった。
    読めない漢字も多くて、辞書や巻頭の地図と登場人物を何度も確認しながら読み進めた。

    あまりこういった小説に慣れていないので、戦いの場面も
    あまりよく想像は出来なかったけれど、雰囲気は伝わってきたので、最後まで読むことが出来た。

    北漢の帝や文官の愚かさに腹が立つけど、
    あくまで武人であろうとする楊業がものすごく魅力的。

  • めちゃくちゃ面白かった。そしてアツい。
    何回か目が潤んだけど、ラストの四郎の話は普通に泣いてた。
    こういう歴史ものはアツいね。壮大な物語を魅せられました。あっぱれ。
    初北方謙三だったんだけど、歴史小説の語り手は斯く様に在れ、と学んだ。
    作者は一切顔を見せずに、ひたすらに語り手に徹する。
    語彙も地に足のついたものでありながら、淀みない筆致で全く読む上で苦にならない。物語の臨場感を圧倒的な筆力で書き上げていて震えた。
    戦場でのせめぎ合いもさることながら、登場人物ひとりひとりへのカメラワークと展開の仕方にとんでもなく長けていて全く冗長でない。一つ一つのエピソードが一個たりとも無駄でなく、血の通った物語になっている。
    六郎の調練、そして最後の四郎の戦はマジで泣ける。
    後編も大いに期待している。

  • 下巻にまとめ。

  • 涙が止まらない。感動の歴史巨編。

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著者プロフィール

北方謙三

一九四七年、佐賀県唐津市に生まれる。七三年、中央大学法学部を卒業。八一年、ハードボイルド小説『弔鐘はるかなり』で注目を集め、八三年『眠りなき夜』で吉川英治文学新人賞、八五年『渇きの街』で日本推理作家協会賞を受賞。八九年『武王の門』で歴史小説にも進出、九一年に『破軍の星』で柴田錬三郎賞、二〇〇四年に『楊家将』で吉川英治文学賞など数々の受賞を誇る。一三年に紫綬褒章受章、一六年に「大水滸伝」シリーズ(全五十一巻)で菊池寛賞を受賞した。二〇年、旭日小綬章受章。『悪党の裔』『道誉なり』『絶海にあらず』『魂の沃野』など著書多数。

「2022年 『楠木正成(下) 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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