心の休ませ方 (PHP文庫)

  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (249ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569667096

作品紹介・あらすじ

からだの疲れは、休憩や睡眠で回復する。では、生きることに疲れた心は、どうすればラクになるのだろうか。真面目に頑張っているのに、なぜか報われない-本書は、そんなあなたのためのメンタルヘルス読本。「休むことも生きること」「傷つく必要のない言葉で傷つくな」など、生き方を見直し、「うつ」にならない具体的方法を開陳する。悩める現代人をホッとさせたベストセラー人生論、待望の文庫化。

感想・レビュー・書評

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  • かれこれ3年以上前から、ニッポン放送の「テレフォン人生相談」を聴き続けている。加藤先生の的確で鋭いアドバイスは、テレフォン人生相談の魅力の1つ。

    そんな加藤先生への愛が高まって、ついに著作を読むに至った。

    果たして、著作の中でも加藤先生の的確さは健在だった。ありのままの現実を説くのだけど、根底には深い愛があるので読めてしまう。

    とりわけ本書では「がんばってきたけど、生きるのに疲れてしまった人」への深い理解と愛情に溢れている。テレフォン人生相談の回答と同じく、まるで大きな手で包んでくれるようで、読む人によっては泣いてしまうんじゃないかなと思った。

    (続きは書評ブログでどうぞ)
    https://www.everyday-book-reviews.com/entry/%E3%81%86%E3%81%A4%E7%97%85%E3%81%AE%E5%BF%83%E7%90%86_%E5%BF%83%E3%81%AE%E4%BC%91%E3%81%BE%E3%81%9B%E6%96%B9_%E5%8A%A0%E8%97%A4%E8%AB%A6%E4%B8%89

  • 鬱になるような人や生きるのに疲れた人の考え方はよく説明してあると思うが、タイトルにある心の休ませ方については具体的な例も個人的は殆どなく感じた。
    文体が断定的な言い回しが多いので、読み手の心の具合によってはキツく辛く感じると思うので、鬱や生きるのに疲れた自分を少し客観的に見ることが出来るようになったときに読む事をおすすめします。

  • 皆が書いているように、なぜ疲れるのかの解説が大半。お前は幼児体質なんだ!親の愛情を満足いくまで受けられなかったんだ!という事を角度を変えて畳み掛けてくる。
    鬱から回復した私が読んでてもしんどくなるぐらいなので、今鬱真っ最中の人には読めない本だと思う。
    これはおそらく、家族が鬱になって困っている人が読んで、鬱の人を理解する本。

    休み方---
    変えられない過去を見て立ち止まるのではなく、今に心を向けて休む。周りの人に慰めてもらう。
    あなたを苦しめる人や、何かから完全に離れる。

  • 加藤諦三さんの本は、20代の頃からお世話になっているが、私にたくさんの気付きを与えてくれていた。そんな彼の本をふっと手にとった。
    そのとき、私はひどい欝病になっていて、鬱関連のどんな本を読んでも、「そんなことはわかっているけど、簡単に解決したら世話ないよ」と思えるものばかり。
    でも、この本は、まるでわたしの気持を代弁しているかのよう。そして自分が欝病であることをはっきりと認識さえてくれたと同時に、解決策を説いてくれている。この本で、またまた私は救われ、鬱も、この本によって考え方をかえることができ、徐々に回復するきっかけとなってくれた。感謝感謝の本です。

  • ついつい手にとってしまう加藤締三さんの一冊だ。今回は家族が貸してくれた。最近かかれたもので、わかりやすいが相変わらず同じ感じのことの繰り返しである。でもその繰り返しをもとめる部分が読者側にもあてはまってしまうのは必要としているからかもしれない。

  • 生きることに疲れたのは、心の底に溜まった「無念の気持ち」に気づいていない。「悔しさ」の量に気がついてない。憎しみや敵意がある事を自覚し、考え方を変えてみようと思える本でした。

  • わかりやすく書かれているが本質を掴むには難しい本。うつ病や根底の憎しみなどのワードと内容が多く、意外とグサリときた。生きるのに疲れた=根底に憎しみがあり認めもされず、それを欲するがために無理をして生きる気力がなくなった。欲しいのはアドバイスではなく激励でもなく、傾聴と共感と愛(承認)。うつになるとなぜ動けないのかがわかった。休職中に読んだが、五章が個人的には良かった。休んだことを肯定されたような安心感。八章とエピローグも良かった。心の歴史のところは度直球でクスッときた。何度も読みたい。

    今までエネルギーが枯渇するほど頑張ってきたので今は音楽などを聴いて思いっきり休む時である。休んだ時に本当の人間関係がわかる。あなたが休んで困る人はあなたを利用していただけである。これまで一緒にいた人は今あなたに何かしてくれているか?生きるのに疲れて休むとは、人生ということを知り考え直す時なのだ。

    自分を軽んじる相手は無視する。「私を馬鹿にするな」と相手にするということは、自分も自分を軽んじているということである。

    最後にものを言うのは人間としての優しさである。だから小さい頃から真面目すぎた人は、長い人生で考えると、会社を休んで(あるいは仕事を少しはさぼって)少し遊んだ方が効果的な時間の使い方になる。出世が遅れても最後にはその方が会社でも伸びる。

  • ■書名

    書名:心の休ませ方
    著者:加藤 諦三

    ■概要

    からだが疲れたら、休憩や睡眠をとれば回復する。では、生きる
    ことに疲れた心はどうすればラクになるのだろうか。
    真面目に頑張っているのに、なぜか報われない----本書は、そんな
    現代人のためのメンタルヘルス読本。「人生には、頑張る時と休む
    時がある」という著者が、なぜ心を病むのか、その時どうすればい
    いのかをアドバイスする。
    ストレスにさらされ続けた心を休ませ、生きるエネルギーを取り戻
    すためには、「人生に疲れた原因を周囲や世の中のせいにせず、自
    分に与えられた試練として現実を受け止めること。その対策を考え
    るための行動を起こす勇気を持つこと。少しでも前向きな選択をす
    ること」が必要だと、心理学の視点から説き明かす。「休むことも
    生きること」「傷つく必要のない言葉で傷つくな」など、「うつ」
    に負けることなく、幸せに生きるための具体的方法を開陳。
    多くの悩める読者を励まし、ホッとさせたベストセラー人生論
    (From amazon)

    ■気になった点

    ・思ったことを言えば人は疲れない。
     心の底で思っている事をいわないから、人は疲弊する。

    ・人に迎合するということは、自分に不誠実に生きるということ。

    ・今幸せな人は、過去のどこかで幸せになるための決断をしている。

  • うつになる人たちの傾向についてよく整理されている著書。周囲にそういう傾向がある人がいる場合や、自分自身の心の健康状態を振り返りたい場合に読むといい本だと思う。
    ただし、本書が示している内容は、タイトルの「心の休ませ方」とは、少し違うように感じられる。少なくとも、心が疲れ切ってしまった人は読みべきではないと思う。

  • 今、休むことの大切さ、そして、今までの自分の間違った考え方がわかった。自分をいためつけてでも、真面目に生きることを選んでいたのは、間違いだった。これからは人に振り回されず、自分に誠実に生きていきたい。読んでいて少し辛い部分もあるが、うつ病の人にはオススメ。

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著者プロフィール

1938年、東京生まれ。東京大学教養学部教養学科を経て、同大学院社会学研究科を修了。元ハーヴァード大学ライシャワー研究所客員研究員。現在、早稲田大学名誉教授。
主な著書に、『自分の心に気づく言葉』『心を安定させる言葉』(以上、PHPエディターズ・グループ)、『心の休ませ方』『自分のうけいれ方』『不安のしずめ方』『自分に気づく心理学』『やさしい人』『絶望から抜け出す心理学』(以上、PHP研究所)、『なぜ、あの人は自分のことしか考えられないのか』(三笠書房)、『心と体をすり減らさないためのストレス・マネジメント』(大和書房)などがある。

「2023年 『ブレない心のつくり方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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