- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569667690
作品紹介・あらすじ
お金さえあれば、たいていのモノは手に入る現代。しかし、幸福はお金では買えないことに気づいた人が増えている。だからこそ、スローライフやロハスが注目を集めているのではないだろうか。▼アメリカ・インディアン(ネイティブ・アメリカン)は、精神的な豊かさを財産とし、必要最小限の衣食住で、自然を損なわないように生きている人々である。笑うこと、分かち合うこと、急がないこと、感謝すること……彼らが守り続けていることの中に「心満たされる人生」のヒントがある。本書は、それらをわかりやすく紹介する、いちばんシンプルな生き方ガイドである。▼「笑っている場合ではないから、笑う」「スケジュールに縛られすぎない」など、おどけや笑いによって人を癒す聖なる道化師・ヘヨカの教えは、きまじめすぎて生きることの楽しさを忘れてしまっている人の心をラクにしてくれる。笑顔で生きたい人におすすめ。▼『アメリカ・インディアンの知恵』を改題。
感想・レビュー・書評
-
ニューヨーク在住のジャーナリスト、エリコ・ロウさんの2004年の著書『アメリカ‐インディアンの知恵』の文庫版。
文庫版タイトルの「笑って生きる」に関しては、全6章の内、第1章のみ。
単行本タイトルのほうが、内容と合っている気がします。
アメリカ・インディアンの、長老やメディスンマンから教えられた叡知を、物質主義の現代社会への批判を交えながら書いていく、というスタイルです。
以前に読んだエリコさんのアメリカ‐インディアン本に比べて、ジャーナリストらしさが前に出た著書になっていて、ちょっと、思ったのと違う、とい感じてしまいました。
ある年老いたメディスンマンに出会い、人は老いてさらに美しくなれる、と気づいたエピソードが書かれたあとがき「新たな始まりに向けて」が最も素敵だと感じた文庫でした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「アメリカ・インディアン笑って生きる知恵」3
著者 エリコ・ロウ
出版 PHP文庫
p62より引用
“人生も同様で、それまでの生き方でつまずいた、嫌気がさした
からといって、いきなり方向転換して、遅れを取り戻そうと駆け
出せば、同じ失敗を犯すことになりかねないのだ。”
在米ジャーナリストである著者による、アメリカ・インディア
ンの叡智の一部を記した一冊。過去同社より刊行された、「アメ
リカ・インディアンの知恵」改題版。
心の洗濯についてから自然からの学びについてまで、あっさり
としていながら味わいのあるイラストと共に書かれています。
上記の引用は、人生に迷った時について書かれた項での一文。
たとえ今までしてきたことが嫌になっても、それまで培ってきた
経験を全て無駄にしてしまうような動き方は、もったいないと思
います。
苦しい時代があったにもかかわらず、それを笑い飛ばせるとい
う強さが、いつか身に付くようにしたいものです。
ーーーーー