- PHP研究所 (2008年11月6日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (240ページ) / ISBN・EAN: 9784569671246
作品紹介・あらすじ
五歳の子どもに、三十歳のビジネスマンのような生き方はできない。しかし「五歳児の大人」は、何の責任も負うことなくチヤホヤされていたいと願いながらも、「大人として」生きなければならないのだ。大人になりきれない人にとって、自信もなく、人を許せず、軽蔑を恐れながら過ごす日常は辛い。それに振り回されるまわりの人もまた、辛いはずだ。▼本書は、大人のフリに疲れた人の困った言動とその原因を分析し、今より心豊かに、人に優しく、満足感をもって生きるための方法を、自身も「五歳児の大人だった」という著者が説き明かす。彼らを上司や同僚、家族や友人に持ってしまった人たちにも役立つ心理学。▼「最近の日本の親は五歳児の大人が多い」「五歳児の大人を救う3つの条件」「幼稚さを認める勇気を持とう」など、現代社会の問題点や問題解決のための具体的アドバイスを満載した人生論。▼『「五歳児の大人」とそのまわりの人のための心理学』を改題。
感想・レビュー・書評
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『周囲の人を見て、今日すべき事をひとつひとつしていく』
『大切なのは、自分が相手にしてあげたことも、相手からしてもらった事も覚えていること』との事。
私、してあげた事結構忘れてます…それって結局自己満足なんじゃないかと思っていて、私がしたいからしている。したくない事は極力しない。よって、お礼を言われても何のことか思い出せない。
子供の頃、周りにこんな大人はいなかったが、今はいる。
皆んなが幸せなら、それが嬉しい。昔から変わらず思っている私は大丈夫かな?
思い当たる所は改善していきたい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
正直、自分のことを理解してもらうにはこれを読んでもらうのがいいんじゃないかというくらいに当てはまることが多くて驚きました。
親の育て方がどうこうとかではなく、自分の気質と周囲の環境とかそういう問題もあるのかなと思いますが、子供のころに年相応の経験とか感情の表出とか、そういうのができなかったというのはちょっとあるのかも、と思いました。いわゆる「いい子」でいないとという気持ちが大きくて、とにかく言うことを聞く、自己主張をしない、我慢する、そういう癖がついてしまっている気がします。それを強制されたわけではないんだけど、それが自然なことになってしまった。だからかわからないけど、よく大人っぽいよねとか落ち着いてるよねとか言われるし、多くの人の私に対する評価は「真面目」なんじゃないかなと思います。
「真面目」というのもこの本の中では信用できない部分もあるという風に書かれているし、自分でもそう思う節はあります。真面目なのかもしれないけどそれはあくまでそうじゃない部分を抑え込むためというか、根っからの真面目ではなくて周囲の目を気にしてそうしている部分は大きいし、でもむしろ今ではそれがデフォルトで普通のことになってしまっている。自分を見せたいように見せることができていると言えばそうなんだけど、本当の自分を知ってほしいという気持ちも持っているから厄介。
頑張るエネルギーが恐怖から来ているというのもその通り。どうやったらそんなに頑張れるのと聞かれることもありますが、頑張ってないと不安で仕方ないから頑張るしかないという感覚かもしれません。
そうして耐えて頑張って努力してきた人だから、五歳児の大人は頑張らない、我慢しない子を許せない、とこの本では書かれています。本当はそうなのかもしれないけど、そういう「許せない自分」も嫌で寛容な自分を演じるうちに、許せるようにはなったんじゃないかなと思う。けど、一方でそれは頑張ってきた自分の人生を無意識に否定することにもなっていたのかもしれない、それが無気力感につながっているのかもしれないとこの本を読んで思いました。
積極的に、主体的に何かをしなければいけない、自分で決断しなければいけない、責任を取らなければいけない、そういうことを極度に嫌うのも、この本に書いてある通り。だから「後輩」という立場では、責任はあまりない状態で、純粋に認められたい、褒められたい、役に立ちたいとか言う気持ちから頑張れるけど、引っ張っていかなきゃいけない立場になったとたんにやりたくなくなる。
目的が定まっていないというのもそうかも。だから人生をかけられる何かを持っている人を見ると羨ましいし妬ましく思っちゃう。
こんな風に、自分でコンプレックスに思っている部分が網羅されている本だだなと思いました。人生のそれぞれの段階で、それ相応の経験をすることがいかに大事か、変に大人ぶったりせずに各段階を経験し健全に卒業するということがいかにその後の人生に影響を及ぼすのかということを痛感した内容でした。 -
はじめに私の背景について書く。自分の生育環境の普通でなさに25歳になってようやく気付いた。25歳になるまで焦燥感を感じながら必死に生にしがみついている感覚があり、気付いたらうつ病になっていた。自分の満たされなさはどこから来るのだろうかと日々思い悩んでいた。なんとなく、自分は他の人と比べて子供っぽい考え方をしているなと感じていて、そこが引っかかっていた。よくよく考えてみると今までの自分は甘えが満たされないまま成長してしまったんじゃなかろうか、それが現在の満たされなさに繋がっているんじゃないかと考えるようになった。
そこでこの本に出会った。
少し冗長なところはあるが、私の言いたいことをうまく代弁してくれているいい本だった。
私のように漠然とした満たされなさを感じて生きている人、愛情を受け取った記憶がない人にとってはこの本が生まれて初めての理解者になるかもしれない。
自分が昨今知名度が高まりつつあるアダルトチルドレンに該当するのではないかと考えたことがある人にはぜひ一度読んでほしい本である。 -
大人になりきれない大人、著者曰く「五歳児大人」についての本。前半はこれでもか!というほど「五歳児の大人」をコケにします。ほんとに、読んでて腹が立つほど!笑
しかし、最終章では改善というか、「ではどうするか?」についての言及もあります。自分に置き換えながら、考えながら読むべき本だと感じました。 -
くどく無ければ星5の出来だと思う。
今の大人になりきれてない宙ぶらりんな自分に刺さる内容が書かれている。
優しい人とはどういうものか、成熟した大人とはどういうものか、そういった心の成長という観点に対して定義付けをしてくれている。
人に与えることに喜びを見出せるようにならなければ、与える側、背負える側にならなければ、家庭を築いたり、人の上に立つべきではないのかもしれない。
大人になるためというか、人生を進めていく中で必ず遭遇する、別れ道・困難・問題点に対してのレスポンスとして、他人頼りの選択は確かに楽だしスピーディーに物事を解決することに長けるが、自己解決能力の成長や、選択の失敗の教訓を得られないのである。
まさに自分の悪いところが浮き彫りだなと、反省させられた。
また、自分の身の回りの大人たちの中で、強く逞しく頼りがいのある人とそうでない人とでどのような差があったのか、今までモヤモヤしていた疑問が解け、視界がスッキリ晴れたような心地がした。
余談ではあるが、シン・エヴァを見た時期が重なったことで、心の成長・大人になるための落とし前という観点に重ね合わせて作品を楽しむことができたと思う。 -
途中で気持ちが悪くなった。心で感じる気持ち悪さではなく正真正銘の吐き気の方。言葉で体調を崩しにくるなんてもはや感動すら覚える。読み終わってからもしばらく頭がぐわんぐわんしていた。
このタイトルに惹かれ何らかの解決策を求めて読んだ人は多かれ少なかれ具合が悪くなるんじゃないかなと思う。大人になりきれない人の本当の心の内を見て見ぬふりをし続けてきたあれやこれやを何度も何度も多様なやり方である意味執念深く非常に的確に表現してあるのだ。
しかし不思議なことに読後しばらく経つと妙な自信が湧いてきた。読書中は吐き気しか感じなかったにも関わらずだ。自分5歳なのに毎日ほんとによく頑張っている、ずっと5歳のままなのに周囲の無茶振りに耐えてよくぞここまでサバイブしてきた、という妙な自信だ。他人から面と向かってお前は精神年齢が低いと言われればきっとダメ出しをされている気持ちしか湧かないだろうが、著者自信が5歳の大人経験を持っているため見下されている気がしないのだ。むしろありのままの自分を受け止めている清々しさを感じるのだ。
ということで、
5歳なのに今までよく頑張ってきたし今もよく頑張っているぞ。
もし上手くいかなくても5歳なんだからしょうがないではないか。
を自己肯定感の土台にして今後積み重ねて行けそうな気がしている。この土台が脆く崩れ去らないことを願っている。 -
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自分は甘えているな、と思ってどうしたら克服できるのか読みました。
・自分には何が欠けているのか知る
・「母なるもの」を持たない母親のもとに生まれた人として生きて行く覚悟を決める
・生きることを楽しんでいる人の生活を見習う
・周囲の人から好意を期待しない
・スタート地点が違うのに、今まで立派に生きてきたんだから、自分は素晴らしいと自信を持っていい!
・恨みを消すために、「今日は人から何をしてもらったか」の日記をつける
・自分の恵まれない過去にとらわれ続けて今を犠牲にしてはいけない!今を生きること
加藤先生はやさしい。
わたしは、すぐに否定されたと思い込む癖があるので、なおしたい。
*わたしに欠けているもの*
話を聞いてもらうこと 関心を持ってもらうこと ありのままを認めてもらうこと 失敗を許してもらうこと 気持ちを汲み取ってもらうこと 安心できる場所 自分の気持ちをぶつけることができる人 -
自分は大人になりきれていないと感じていたので、読んでみた。この本で言われる「五歳児の大人」とは自分はちょっと違うように思ったけど、人と接する上で勉強になる内容だった。また対処法の部分は自分も試してみようと思えた。
とにかく、社会的年齢と心理的年齢は違うということを、沢山のたとえで書かれていて、叩き込まれた。 -
大人社会で生きづらさを感じている人たちへ贈る本。
読んで痛切に感じた。自分は筆者が嫌っていた、大人になりきれずに世間を恨んでいた父親そのものだと。そして、ひたすらに愛への渇望を叫んでいた若き日の筆者であると。
筆者はその原因を子供時代の境遇にたどり、認識することで変わることができると説くが、認識しても抜け出せないから生きるのがつらい。わかっていても変えられないから苦しくて仕方がない。
安易な解決策などはなく、結局はその人自身の力で抜け出すしかない。ただ、認識することはすべての始まり。自分に問いかけるきっかけとしてこの本は役に立つだろう。 -
作者自身のことも含め、五歳児の大人とは?から精神的な成長をするための事が書かれていた。同じ文言が繰り返しあり、読んでいて作者もどれだけ苦しんでもがいて悩んでいたのかが伝わってきたが、読んでいて息苦しく感じる事が多く、読み進めるのに時間要した。
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読んでいて悲しくなった。
今を生きるということが何よりも大事、これだけ思っていたい。
世間体とか捨ててしまえ...楽しく生きたもん勝ちや... -
固着を起こすと心理的に大人になりきれないのに身体的・社会的次のステップに進まされるので負荷が重すぎて潰れてしまうとのこと.負荷が重すぎというのはなるほどと思う一方,各年齢の過ごし方は「こうあるべき」という全称的べき論を規定しているのは微妙かと.
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悲観的な今の自分にとても刺さった。
人からしてもらったことの記録をつけよう。 -
思い当たる節がいくつも出てきて、考えさせられます。繰り返して読みたい。
著者プロフィール
加藤諦三の作品
