読顔力 (PHP文庫 さ 15-13)

著者 : 佐藤綾子

• PHP研究所 (2010年5月6日発売)

作品紹介・あらすじ

あの人の考えていることがわかったら…。あの人のホンネが読めたら…。そんなマジックのような「ワザ」の数々を、「表情を読む」パフォーマンス研究の第一人者が大公開!正確な表情の分析、そしてそれに基づいた適切な対処。これができれば、よりよい人間関係を築くことも、スピーディーかつ間違いのない仕事も可能になること請け合いです。

感想・レビュー・書評

[eigotoomotyaさんの感想 · 2012年3月22日]

行動心理学と内容がかぶる部分もあり、少しかじった人には復習的な内容。

しかし、まだ何も知らない人には身近な人とのコミュニケーションを円滑にする為に読んでおくとよいと思う本。

[そらいろさんの感想 · 2011年2月5日]

サブタイトルに「一瞬の表情で心を見抜く技術」とあるが、
これは文字通りに受け取らない方が良い。

これは、心理学全般に言えることだが、
種々の観察や実験、あるいは調査からは、
対象の「状態」は把握できても、その「理由」までは理解できないからだ。
「心を見抜く」というより「相手の状態を見抜く」という方がしっくりくる感じだ。

結局のところ、どうしてそういう表情をしているのかは、
相手との会話や状況の文脈から推測するしかない。

本書では、その文脈を大切にしなさいというメッセージをきちんと書いている。

ただ、少し残念なのは、実際の表情の写真やイラストが一切ないことだ。
これでは、文章をもとに自分の顔で実践してみるしかなく、
理解に限界が生じてしまう。

そこさえなければ、かなり良い本なだけに残念。

著者プロフィール

（社）パフォーマンス教育協会理事長、（株）国際パフォーマンス研究所代表、ハリウッド大学院大学教授。自己表現力養成セミナー主宰。累計４万人のビジネスリーダーとエグゼクティブ等のスピーチ指導を行っている。

「2022年 『成功はＰＱで決まる』 で使われていた紹介文から引用しています。」