人事のプロは知っている 組織を伸ばす人、潰す人 (PHP文庫)

著者 :
  • PHP研究所
3.36
  • (2)
  • (15)
  • (14)
  • (4)
  • (1)
本棚登録 : 146
感想 : 15
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569674537

作品紹介・あらすじ

組織は「動かす」ものではなく「動く」ようにするものです。本書は、数々の企業で人事・組織マネジメントの第一線で活躍し続ける著者が明かす、会社を元気にするリーダーの条件。「凹まない」「自分のピークを自分で創る」など、「職場」という環境の中で、全員が主体的に仕事をするために何をすべきか、豊富な体験に基づいて紹介。リーダーを目指すビジネスパーソンに“気づき”をもたらす一冊です。 

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 中間管理職で理不尽な目にあっているような気がするとき、心の平静を保つために役立つ本。

    ーリーダーは「意識の壁」を持たねばなりません。その壁を使って、いろいろな気持ちを遮断するのです。そうすることで、メゲるような話がきても、その瞬間だけメゲたとしても凹むことなく乗り切れます。

    ー「腑に落ちない要求にタフになる」直ちに組織にダメージを与えない場合はここは甘んじて受け入れ、次のチャンスを待つことにします。

    ♯引用した箇所だけみると、なんか姑息?
    忙しさを伝播させない、とかプライオリティの違うメンバーと着地点をすり合わせるなど、現象として目にしていたものが、文章化されていて所々有用な本です。
    感覚的には★3*5。

  • 読み物として面白かったけど特に仕事に適用出来る物はなかった。

  • 組織を伸ばす人、潰す人 (PHP文庫) 2010/6/1
    著:柴田 励司

    著者は㈱Indigo Blue代表取締役。大学卒業後、京王プラザホテル入社。在オランダ日本大使館出向。その後、マーサージャパン会社入社。代表取締役等を務める。著書に「仕事力のある人、ない人」等多数。

    組織は「動かす」ものではなく「動く」ようにするものである。
    大きな組織になればなるほど、その他大勢が特定の誰かと同じくらいの強い意思を持って行動しないと、組織全体は動かない。「動かす」ためには「動く」ための環境を整えることが必要である。

    本書の構成は以下の4章から成る。
    ①社員の「成長スイッチ」をONにするリーダーとは
    ②仕事にタフになるためのヒント
    ③組織・人事マネジメントにタフになるためのヒント
    ④人事にタフになるためのヒント

    組織を変える改善するには自分ひとりの力ではどうにもならない。
    そのような環境を構成するいは多くの仲間をつくり同じ思いを醸成する必要がある。そのためにはリーダーとしての役割は必須となる。組織のレベルにもよるものの指標やそれに向けての働きかけを行う存在がいなければ変わるための土台をつくることもできない。

    変わることは時間がかかり、労力も使う。しかし、よりよい改善が成功すれば自分だけではなくまわりのメンバーの成長も約束できる。

    正解はない。
    でも間違いはわかる。
    難しいが挑んでいきたい。そんな気持ちにさせてくれる一冊。
    オーソドックスでありながら肝をしっかりとおさえている。

  • 書いてあること自体はそこまで真新しいわけではないが、「マネジメント」に対するスタンスの確認が必要と感じた。
    1テーマ数ページで構成されているため、スキマ時間でも読みやすい。他方、分かったつもりだけで終わらずに、「組織を伸ばす」ための自分のスタンスを再確認・アジャストし、行動につなげていくには、全体としてどのようにするかは自分で消化し、再構成する時間が必要だと思う。
    文庫だが定期的な読み返しに耐えうる本だと思う。

  • 組織を伸ばす人、潰す人

    ・採用した場合のリスク:彼を採用することで既存のメンバーの誰かがモチベーションを下げることにつながること

    ・腑に落ちない要求への対処方法
    1方針としては受け入れるが、細かい制限をつけて現実的には受け入れたことにしない
    2甘んじて受け入れ、次のチャンスを待つ

    ・間接部門の設置
    1ミーティング調整課
    2コミュニケーションセンター:社内のコールセンターであると同時に能動的な発信機能もある→ナレッジマネジメントを推進する

    ・マーサーによる好業績企業の特徴
    1成長の源が明確
    2利益創出モデルを社内で理解させている
    3いろいろなことに手を出さない
    4投資に際して、トレードオフへの対処に留意している
    5常に顧客の視点から、質的向上を図る
    6きちんと実行することを重視している
    7リーダー間の繋がりを重視
    8成長させると決めたら、その進め方を組織の末端にまで徹底している
    9業績評価の基準をはっきりさせており、率直なFBを行っている
    10内部からリーダー育成することに気を使う

    ・組織ブランディングを意識;顧客が企業に抱くイメージをKWに。飽く無き合理化の追求・・・トヨタ
    例)革新的→ホームページのデザイン、名刺
    高い顧客満足度→社員の行動モデルは、対人協調力が重視(人に対して敏感に対応し、協調し、サポートすること

    ・言っていることとやっていることが違うと、やっていることの方がリアリティがある
    →これからは時間ではない。仕事の質だ、と言いながらも上司が長時間働き、その上司に付き合って長時間働いている人が出世するような人事を行っていたら、状況はかわらない

    ・信頼関係の構築のため
    1絶対時間を共有
    2腹を割った話をする
    3信頼できない行動をとった人間について、それを3回以上許容しないこと

    ・賞与の支払いに関するガバナンスが必要:原資の決定ルール、配賦ルール、個人への支払いのルール、評価者間で意見が異なる際の決定の仕方等、すべての利害関係者を交えて決める

    ・顔が見える空間を創る:集中と(知的)交流

    ・逆さまのピラミッド:顧客の接点たる現場こそ、ピラミッドの最上位に来るべきだ。
    現場の方々が生き生きと仕事ができるような環境をいかに作り出すかが、マネジメントの役割

    ・幸せの多様化を知る:すべての人が昇進に対する野心があることを前提とした人事評価では、「言われたことをきちんとやることに誇りを感じ、昇進に対する野心がない人」が浮かばれない

  • 「私のナントカ時代」のカタカナ用語をさらにカタカナ用語で説明してあって疲れる。

  • 誰でも自分以外のことはきちんと評価出来てるんですよね。
    あくまでも主観的な評価ですけど。
    でも、その評価の中に自分を正確に当てはめられる人はほとんどいないように思えます。

    自分が何らかのきっかけで、どこかのお山の大将になった時に自分を客観的に評価することは自分では出来ないというこ
    とを肝に命じておきたいと思います。
    自分が一番偉いんだから自分が一番正しい、だから判断はすべてオレがやる、なんていうのはダメですね。
    でも努力しなければそうなる可能性が高い。

    他人を信用するという一番難しいことが、リーダーにとって一番大事なことなんですね。

  • 私は経営者としての経験はないが、リーダークラスの人が読んだら参考になると思う。もしかすると経営者の方の参考にはならないかも知れないが、それを目指す人には参考になることは多いだろう。
    経営者の視野がない私も共感できる部分があるので、少なくともリーダークラスの人は一読の価値はあると思う。

  • リーダーとして取るべき姿勢が書かれた本。
    いつもそばに置いておきたい。

  • 柴田励司著「組織を伸ばす人、潰す人」PHP文庫(2010)
    * リーダーは「人にやらせることがうまい」人でなければなりません。どんなに自分でやるのがうまくでも、それではだめ。権威ではなく信頼で人を動かそう!!
    * 「志」を覚醒させ共有させる人、「なぜこの組織にいるのか?」を社員に問いかけよう!!いまや会社と社員の関係は対等です。貢献いただければ報います。そうでない場合には外で頑張ってくださいということになりました。企業の個人に対するメッセージとしては正しいと思います。
    * 建設的な提案を交えたコンプレインはサジェスチョンになります。そうなるとみなが聞く耳を持つようになります。
    * 真剣にビジネスを行っているところ人突然舞い込む「附に落ちない」要求にはいかなるリーダーであっても冷静さを失うでしょう。そのストレスたるや大変なものです。自分の客観間で乗り切りましょう。
    * 古今東西、ポリティクスにより、おかしくなった組織は沢山あります。中にはポリティクスに長けていないと上まで昇進できない組織もあるようです。そのようなうち向きのチカラを多く必要とする会社はエネルギーを非常に無駄にしています。その分を外に向けることができればもっと良い組織になるでしょう。
    * 部下とはお互いのプライオリティーが異なることを認識しながら、どのような解決方法が建設的な妥協となるのかを一緒に考える必要があります。お勧めできないのは、「上司のおれのいうことがきけないのか」的なアプローチです。これは将来に禍根をのこします。結果的に建設的なものではなく、不満だらけの妥協案になってしまうためです。
    * 世の中には2タイプのマネジメントがあります。1つがHands-on。これは細かいところまで指示をだしチェックするマネジメントです。もう1つがHands-off。これは「任せる」というマネジメントです。成長期の組織においては明らかに「Hands-off」がフィットします。この時期に管理的手法を取り入れると成長が原則するためです。

全15件中 1 - 10件を表示

柴田励司の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×