人体工場 (PHP文芸文庫)

著者 :
  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (349ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569675688

作品紹介・あらすじ

尿に多量のたんぱくが出ているのに、腎機能にはまったく異常がない-。美人医師・若松みなみの検査を受けた大学生の真柴徹は、以前に軽い気持ちで参加した治験のアルバイトに疑いを抱く。一緒に治験を受けた火野美紀とともに真相を探り始めるが、彼女は突然行方不明になってしまった。美紀を救うべく、単身敵地に乗り込んだ真柴は、恐るべき計画の存在に気づいたのだが…。医療ミステリー最新作。

感想・レビュー・書評

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  • 着想は興味深いのだが視点が主人公に偏り過ぎていてやや物足りなさを感じる。SFにもミステリにもなりきれていない印象というか。自分にとって重要な他者の命が潰えようとしている時、人は何処まで出来るのか、してよいのか、という問いかけは考えさせるものではあるが。

  • 色々と無茶な設定になってる。蛋白合成の場所を特定部位にする方法も、真柴の火野に対する思いも、FD21 の臨床的有効性も、治験の安全性についても。蛋白分画にしろ、GPC や TOF-MASS 使ったって、含有物がある程度判っているからできることだから、蛋白定性はもっと難しいのではないだろうか。

  • 主人公が安易な気持ちで受けた治験がきっかけで体に異変が起き事件に巻き込まれてく話

    注射を打って体の中で癌に有効なタンパク質を作って薬にする人体工場については賛否両論がわかれそう
    私は本当に人体に悪影響がないことが保証されてるなら誰かのために協力してもいいなぁと思った

  • 怪しげな治験に安易に参加してしまった主人公の真柴。治験の謎を探るなか、本当は何が悪で正義なのか分からなくなる。
    読みながら自分ならどうかを考えてしまう。
    自分の大切な人のためなら、あなたは工場になることが出来ますか?

  • 医療サスペンスの中でも、人の温かさが描かれている仙川さんの作品が大好き!
    結末が知りたいのに、まだ読んでいたいと思える本です。

  • この方の作品は、なんとも不完全燃焼感漂う。どうしてなんだろう。治験を題材にした本ってあまりないと思うので、書き方次第ではおもしろくなりそうなのに。
    全体に動きが不自然なのか、無理無理な展開なのか。

    でも図書館で見つけると、なんとなく借りてしまい、やっぱりあんまりだった。と毎回思う…

  • 最後の方は察しがついてしまったが、全般的に真紫に感情移入でき面白かったと思う。今まで治験の小説を読んだことがなかったので面白かった。

  • 先が読めそうな時に展開が違う
    まったく先が読めない
    読み進めやすいミステリーだった。

    医療系は苦手でがん消滅の罠とか
    無理だったけど、これくらいなら
    読めるかなと思った。

  • 読みやすい文章でなかなかに面白かったですねぇ…個人的にはタイトルが気になって手に取った次第なんですがまあ、内容の方もなかなか…著者が昔、医療系の新聞記者をやってたとかでそういった経験も生かされている内容かと思います…社畜死ね!!

    ヽ(・ω・)/ズコー

    まあ、僕は少々ミステリ的な内容を期待したんですが…蓋を開けてみればなんだかサスペンスのようだしまあ、なかなか面白かったからよかったんですが…。

    キャラがあまり立っていないのが気になりましたかね…読んでいて、これってどういうキャラだっけ? と忘れてしまいそうになり、読み返すことになったのでした…社畜死ね!!

    ヽ(・ω・)/ズコー

    実際にこういうことって行われているんでしょうかねぇ…だとしたら、いやはやすごい世の中になったものだ…と他人事のように感じつつ、筆を置きますさようなら…。

  • 途中まではおもしろかった…

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著者プロフィール

せんかわ・たまき
1968年東京都生まれ。大阪大学大学院医学系研究科修士課程修了。大手新聞社在籍中の2002年に書いた小説『感染』が第1回小学館文庫小説賞を受賞し、作家デビュー。その後執筆活動に専念し、医療問題を中心に社会性と娯楽性を兼ね備えた作品を発表する。著書には『転生』『繁殖』『誤飲』『疑医』『鬼嵐』などがある。本作は『幸福の劇薬』に続く「医者探偵・宇賀神晃」シリーズ第二弾!

「2020年 『偽装診療 医者探偵・宇賀神晃』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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