雲の上の青い空 (PHP文芸文庫 あ 2-1)

著者 :
  • PHP研究所
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本棚登録 : 221
感想 : 31
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  • Amazon.co.jp ・本 (322ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569675954

感想・レビュー・書評

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  • 期待してたよりずっと面白かった。うさぎのお話が好き。

  • ミステリ…風。元探偵の宅配便ドライバーの”中年独身男性”が主人公。
    2015/8/8

  • 癖がなく、とても読みやすかった。
    ミステリとしては謎解き要素はあまりなく、普通の小説として楽しめた。
    解決シーンもはりきりすぎてなくていい。
    この人はみんなからこういう風に思われているけど、実はこんな一面もあるんだよ
    誤解されることは悲しい。
    誤解を解くことをあきらめてしまうのはもっと悲しい。
    大きな声で「ほんとはちがうんだよ!」と言いたくてもなかなかできない。
    全ての人に理解してもらうことはできなくても、
    わかってくれる人にわかっててもらえばいいのかな。

  • 宅配便ドライバーの寺坂脩二は、仕事が休みの日に友人の代わりに「交通安全の旗持ち」をすることになった。そこで彼は登校班から一人遅れて歩く女の子を見つける(「第一話・みどりのおじさん」)。ほか、忽然と姿を消した銀幕のスター(「銀幕の恋人」)、ひきこもりの青年(「透明な面影」)など、元探偵の脩二が配達先で遭遇する五つの物語を収録。日常に潜む謎を描く名手が贈る、ハートウォーミング・ミステリ。(BOOKデータベース)

  • 私の好きな日常ミステリということで、手に取ってみました。
    そして主人公が宅配ドライバーという設定に、坂木司さんと通じるものがあるなと感じたのもきっかけの一つです。このことは解説でも触れられていて、坂木司さんの「ワーキング・ホリデー」と連載・出版時期も重なっていたとか。同じ時期に似た設定が出てくる、というのは面白いことだなあと思いました。

    一つ一つ独立して読めるようになっている分、それぞれの後日談などが読めなくて少し残念でした。
    でも一つ一つ心が温かくなるようなお話で、読後感がとても良いです。

    無愛想のようで世話焼きの主人公が、何だかとても好きになりました。
    長時間労働で激務だと分かっているけれど、真摯に仕事に取り組んでいる姿勢は見習いたくなりました。それでいて人情味に溢れていて、困った人を放っておけない。自然と好感を持ちました。
    謎解きのために仕事仲間に押し付けることもありますが...。笑

    この作家さんの他のお話も読んでみたいな、と思わせる一冊でした。

  • カスヤナガトイラストに惹かれて借りた。解説にもあったように坂木司の『ワーキング・ホリデー』のような作品だと思った。引っ越し屋さん+日常の謎解きという点が。最後のうさぎの話が一番好きだった。2011/486

  • あらすじ・・・・
    宅配便ドライバーの寺坂脩二は、仕事が休みの日に友人の代わりに「交通安全の旗持ち」をすることになった。
    そこで彼は登校班から1人遅れて歩く女の子を見つける。第一話・みどりのおじさん)
    ほか、忽然と姿を消した銀幕のスター(銀幕の恋人)
    引き篭もりの青年(透明な面影)など、元探偵の脩二が配達先で遭遇する5つの物語を収録。
    日常に潜む謎を描く名手が贈る、ハートウォーミングミステリ。

    まじめに働く主人公、脩二 運送の仕事っていうのがまず
    親近感人の良さが出ていて好感は持てるんだけど
    この脩二の話しかた  「・・・・・ だぜ」 っていうのがウザかった
    【ウサギたちの明日】では、途中で出てくるおっさんが 3匹のおっさんを思い出させた・・全然違うんだけど・・・
    【透明な面影】 は特に好きな話だったなぁ・・
    引き篭もりの青年の話なんだけど、どうしてそんな生活になってしまったのか、お金持ちのお父さんが厄介なんだけど、
    そのお父さんにも訳があったんだよね~
    軽~い、感動ありのミステリーで面白かったです

  • 元探偵で宅配便ドライバーの脩二が周りで起こる小さな事件を解決していく。一見醒めてるが情に熱い主人公が周りで困っている人を見ると放って置けない話は「鎮火報」に似てて、よく有る話だなと。キャラが急に濃くなった三話目は面白かった。

  • 3
    日常の謎系。ええはなしや。表紙お洒落。

  • 日常のちょっとした謎に宅配業の主人公が巻き込まれては解決していくお話。本格的なミステリーではないけれど、まさしく″ハート・ウォーミング″!なんだかんだ言いながらも困ってる人を放っておけない性格の主人公が微笑ましいです!

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著者プロフィール

小説家

「2013年 『丘の上の赤い屋根』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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