カラット探偵事務所の事件簿 1 (PHP文芸文庫)

著者 :
  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (355ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569676159

作品紹介・あらすじ

謎解きだけを専門に扱う探偵事務所に持ち込まれた六つの事件を、探偵・古谷が鮮やかに解決!メールのやりとりから夫の浮気をあぶり出す「卵消失事件」、三つの和歌からお宝を掘り当てる「兎の暗号」、差出人不明の手紙から父の居場所を見つけ出す「別荘写真事件」など、『イニシエーション・ラブ』『リピート』で大反響を巻き起こし、練達の愛好家を唸らせつづける著者の連作短篇集、待望の文庫化。

感想・レビュー・書評

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  • '22年2月14日…file2まで読んで、中断します。

    読みかけの本を途中で止めるのは、本当は嫌ですが…楽しめない本に時間を費やすのは、もったいない、とも思えて…今回は中断、です。

    今の僕は、正直、つまらないと感じました。

  • この作家さんとの巡り合わせはあまり良くない。
    『イニシエーション・ラブ』は未読だし、かの超絶ミステリのオマージュ『匣の中』もそうだ。
    出だしは悪くなかった。
    第4回メフィスト賞受賞作『Jの神話』は刊行直後に読んだ。
    『塔の断章』も人から借りて読んだ。
    それ以来、実に久方ぶりの乾くるみ作品である。
    一言でまとめれば日常の謎系ミステリ連作短編集。
    ただし、ラストに強烈な仕掛けがある。
    アリかナシかで言えば、アリ寄りのナシかな、第13回メフィスト賞作品を通過した身としては。
    さて、次に読むのは何になるやら、いつになるやら。

  • 高校生の頃なら、もっと純粋に楽しめたであろう作品。暗号やパズルファンにはたまらない設定。

  • 謎解き専門の探偵事務所。持ち込まれる謎も結構本格的な謎だったりもして、それを割かし、サクッと解決ではなくしっかりカラッと解決してて気持ちよかった。

    油断してたら騙された。乾くるみの作品だった。

    これは一巻目しか通用しないと思う。二巻目以降がまたなにか待ち構えてるのか、そこが気になりいずれ二巻目も読んでみようかなと思いました。

  • 謎解きだけを専門に扱う探偵事務所の話。

    殺人などは出てこないので、割とのんびりとした雰囲気のミステリーでした。

    乾くるみさんは「イニシエーション・ラブ」「リピート」しか読んだことがなく、今回は凝ってはいるけどびっくりするようなトリッキーな話ではないんだなぁ、と思ってたら最後の1ページでやられました。
    やっぱりサプライズ系の作家さんなんですね。。

    でも続編はいいかなぁ…という感じでした。

  • 最後にえーっ!ってなる感じがイニシエーションラブと似ていましたが、怖さがないびっくりでスッキリしました。

  • 謎解き専門の探偵事務所、カラット探偵事務所。赤字経営はどうにかなったのか⁉

    6つの短編が収録されているが、目次を見ると何故かファイルナンバーが飛んでいる。それに関しては読み進めるとわかるわけだが、私は読み終わるまで気付かなかった。残念すぎる!
    しかもまんまと騙された!いい意味で!
    思い込みって本当こわい。

  • 正統派謎解き探偵ものですが、最後の最後でやられました。「イニシエーション・ラブ」のような不快な感じはなく、すがすがしい感じ。殺人などはなく、日常の謎や暗号を解いていきます。中でも「兎の暗号」「怪文書事件」は出色の出来です。今思うと、怪文書事件での井上の厳しい言葉も伏線だったんですね。そして最後の「三つの時計」を読んだ後は、優しい気持ちになれました。2も読みたいです。

  • 『カラット探偵事務所の事件簿1』
    一見して普通のタイトルがなかなか心憎い、というのが読了後の感想。
    雑誌連載の短篇5篇に加えて書き下ろしの最終話。
    連載時からこの流れを想定して書いていたのかが気になるところ。いや当然考えていたはずですよね。

    資産家の三男坊である所長の古谷が開設する探偵事務所。高校の同窓である井上は体調を崩し新聞記者を辞職後、拾われる形でこの「カラット探偵事務所」を共に立ち上げることとなる。通常の浮気調査や信用調査は苦手。《謎解き専門!》を看板に掲げ、いよいよ業務を始動するのだが......

    浮気を疑われる夫と、空っぽの卵のパック 『卵消失事件』
    豪邸に何故、矢は打ち込まれたのか 『三本の矢』
    遺言とともに残された三首の短歌 『兎の暗号』
    差出人不明の封書と写真 『別荘写真事件』
    団地にばらまかれた中傷文 『怪文書事件』
    結婚式の引き出物から呼び起こされた記憶 『三つの時計』

    個人的には、あっさり解決かと思いきやさらなる展開とさりげない伏線の『怪文書事件』と、タイトル通りの『三つの時計』が面白かったです。
    あまり気負わずに読むのが正しい楽しみ方ではないでしょうか。その方が「おみやげ」を素直に喜べると思います。

    最終話の車内で流れる曲は、いま考えれば示唆的でしたね。

    • 円軌道の外さん

      おおぉーっ!!
      謎解き専門の探偵ですか〜

      探偵ものは子供の頃から大好きなんで
      設定読んでるだけで
      ワクワクしてきます(笑)(...

      おおぉーっ!!
      謎解き専門の探偵ですか〜

      探偵ものは子供の頃から大好きなんで
      設定読んでるだけで
      ワクワクしてきます(笑)(^O^)


      乾くるみさんの作品は
      「イニシエーション・ラブ」で
      すっげーと思って(笑)
      (80年代の描写が
      ただ懐かしかったってのもあるけど)

      間髪入れずに読んだ
      「リピート」で
      ちょっとガッカリした覚えがあるんで(笑)
      不安でもあるんやけど、

      シリーズで続いてるということは
      安定した面白さはあるのかな?

      「おみやげ」が気になります!(笑)


      2012/12/07
    • kwosaさん
      円軌道の外さん、コメントありがとうございます。

      いやいや、そんなに期待しないで!(なんて書くと作者に失礼ですが)
      乾くるみさんの作品は『...
      円軌道の外さん、コメントありがとうございます。

      いやいや、そんなに期待しないで!(なんて書くと作者に失礼ですが)
      乾くるみさんの作品は『イニシエーション・ラブ』を読んだだけで『リピート』は未読です。だから何とも言えないのですが、軽ーい気持ちで楽しんでください。
      同じ探偵ものなら、花丸をつけてくださった米澤穂信さんの『犬はどこだ』はおすすめですよ(ホントに乾くるみさんに怒られそうだなぁ)。
      2012/12/07
  • 乾さーん!
    って最後なったよ。

    そんな感じがあるって準備してなかったから、
    え?ってなって一瞬固まった!w
    そんな感じで読んでなかったよー。

    2巻買うの、どうしようかなって思ってたけど、買っちゃうよ。
    2巻はラブがあるのかしら?!

    短編の謎解き、良かったです。
    くそおもんなかった「謎解きはディナーのあとで」より100倍良かった!
    殺人とかじゃなくて、謎解きってゆーのが、ゆるくて良かった。
    ドラマ化したらきっと観るw

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著者プロフィール

静岡県大学理学部卒業。1998年『Jの神話』で第4回メフィスト賞を受賞し作家デビュー。著者に『イニシエーション・ラブ』、『スリープ』など。

「2020年 『本格ミステリの本流』 で使われていた紹介文から引用しています。」

乾くるみの作品

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