お金をちゃんと考えることから逃げまわっていたぼくらへ (PHP文庫)

  • PHP研究所
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感想 : 85
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  • Amazon.co.jp ・本 (268ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569676241

作品紹介・あらすじ

糸井重里がうなりつづけた、深くてタメになる名言の数々-糸井重里と邱永漢の対談本、待望の文庫化。

感想・レビュー・書評

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  • お金は汚い?
    確かに小さい頃から親からお金は汚いと言われてきました。
    それが「誰が触ったかわからない」という程度で。
    確かに口に入れるのは良くないですがあそこまで汚物扱いされるのも変やなと思ってました。
    まあ金のために生きてないという矜持の裏返しやと言われたらそんな気もします。

    お金は大切か大切やないかと言われたら大切なんです。
    でも1番かと言われたらそうじゃないように思います。
    なんとか生活に困らないくらいにはなりました。
    要は足るを知るなんですよね。

    でもお金が必要な時も来るんですよね。
    「十分なお金を渡したい」
    そう思える人に出会った時お金が必要になります。
    それは仕事のパートナーなのかもしれませんし子供なのかもしれません。
    僕は仕事柄お金はそれほど稼ぐことができないのでその分人脈を広げたいと思ってます。

    林深則鳥棲
    水廣則魚游
    深い林には鳥が棲み
    廣い水には魚が游ぐ
    器を広く深く持てば人は集まると言うことです。

    結局は誠実に生きていくことが正道であり近道なんですよね。
    僕は僕の考える人に役立つことがあればやってあげたいと思います。
    それは自分の損得ではなくて相手の得になるかと言う基準です。
    でもそれが回り回って自分に返って来るんやと思います。

    因果応報
    僕は因果は巡って自分に返って来るもんやと思います。

  • お金の話というか、「生き方」の話が中心です。
    邱さんと糸井さんはお金に対しての向き合い方の本質の部分が、
    「陰」と「陽」のように真逆でした。
    そのような特徴から、二人の間にはこれだけの財力の違いが生まれていると、
    糸井さん本人も認めています。

    お金や人生への向き合い方が変わると自ずと行動と意識も変わるというもの。

    お金としっかりと向き合うことで「人生」にどうゆうプラスがもたらされるか、ということがわかる本だと思います。

  • どんな人でも得意なことや不得意なことを持っているでしょう?
    「俺はアレをするのが得意だ」「私はこれができる」その得意なこと「だけ」を仕事にしていればいいという時代が、かつてはあったと思います。でも、自分の仕事をきちんとやるためには他の人と組んで何かをする仕組みをつくらないと、本当の意味での完成にはとどかせることのできない時期になってきたように思います。逆にいえば、他の人とうまく組んでいく仕組みをつくらないといつのまにか自分の仕事がなくなってしまいかねない そういう時代なのでしょう。会社員の人も、職人さんも、もちろん商売をしている人も。努力をして、コツコツやっていれば絶対に大丈夫なんていうものがなくなってきて、「じゃあ、どうすればいいんだろう?」と、いろいろな人が少しずつ模索をはじめている時期だとぼくは思います。
    〈本書まえがきより〉
     
    まず本のタイトル〜お金をちゃんと考えることから逃げまわっていたぼくらへ〜を書店でみつけた時に思わず“ドキっ!”まさに自分のことだなと。さっそく読み進めていくと“お金儲けのヒントは本の中にはない。”とキッパリ。お金の起源は貝や豆や石(地域通貨)から始まって、そこから金や銀のコインに代わり、それを貯蓄する場所として銀行が誕生。持ち運びの手間をなくすために預金者にコインの預かり証を発行したのが現在使われている紙幣のルーツとなりました。最近話題のビットコインはもはや物理的な価値は存在せず、信用のみが価値となりお金ですらデジタル化。ちなみに楽天のEdy(元はSONYが開発した)はユーロ(E)、ドル(d)、円(Y)に変わる地域通過をめざすという心意気で開発されたとかされないとか。
     
    お金の神様と呼ばれていた邱永漢氏は、“今は、何かをしたいと思ってない人は、何もできない”、“お金持ちになりたかったら、お金を儲けるより、お金を容れる器を大きくする努力をしたほうがいい”と、どうやらいくらお金を儲けると考える前に、何がしたくてそのためにいくら必要なのかという考え方が自然なんだなぁと再確認。“小さなネジだけど、もともと大切な仕事をする喜びだとか、大きなネジでがっちりしめておくことだとか、過剰に目立つだけではない、そういう喜びもあるということを若い人たちが知りたくなってきている時期じゃないかなぁと糸井さん。「俺はこれに生きがいをかんじているんだよなぁ」という感覚が人によってばらければばらけるほどきっと社会は豊かになっていくと。ノーダウト!永漢氏は”事業は果樹園。コメは一年でできてしまうけれど、果樹園はもっと時間がかかる。今はスピードの経済といわれている時代にあえて果樹園をやるのは、他がやらないからこそ、「絶対に果樹園がいいんだ」と信じるほうが大切と説いています。
     
    お金は何かをするための手段だったはずがいつのまにかお金を稼ぐがゴールになってしまった感は否めませんが、この本はお金はすべての物と物、もしくは人と人、あるいは人と物をつなぐ接点であるとあらためて教えてくれます。“金と出世は災いのもと”とは江戸っ子の考え方ですが、身の丈にあったお金と時間を使えるようになりたいナ。そう、“朝は夜より賢い”と言って、夜にクヨクヨと寝ないで考えるよりも早く寝て朝になってから考えたほうが実りがあるそうです。

  • お金に対する具体的な考え方が出ているかも、と期待して読んだら違っていた。
    対談、というとかしこまったイメージだが、糸井重里と邱永漢の雑談集といった雰囲気。お金のことを手始めとして、事業について、人生についての根本的な考え方が述べられているように思う。

    良いこと言ってるんですけど、自分の心には響かなかったので☆一つで。

  • 他の人とうまく組んでいく仕組みをつくらないと、自分の仕事がなくなる時代。

  • 金儲けとか金の使い方のハウツーではなくて、生き方、考え方、人生論の対談となっている。

    ただ、イトイさんも邱先生も言葉の使い方が上手い分だけ、わかったような感じにさせられている気もするのが難点。

  • 糸井さんも邱さんも言葉の選び方が抜群にうまい。

  • サムライ的ではないお金との付き合い方についての、ほぼ日糸井さんと邱さんの対談集。

    気になった言葉
    *小さいネジだけどとても大切な仕事をする喜びだとか、大きなネジでがっちりしめておくことだとか、過剰に目立つだけではない、そういう喜びもある。生きがいがばらけるほど社会は豊かになる!
    *大きな仕事をしたいのか、大きなお金が欲しいのか
    *月給を払う側にまわるということ
    *寺山修司 家出の勧め
    *無料のブロガーみたいなもの
    *強気八人、弱気二人
    *各界で成功した人"思ったことはすぐにやる"
    *人を評価するとき"人に信用されている"を一番重んじる

  • お金のことをちゃんと考えることは、どうやって資産を増やすか考えることではなく「どうやって生きたいか」ということだな、と。お金の増やし方のノウハウを知りたい人向けではない。
    糸井さんの"人のいいところ気づき力"と"良いところの言語化力"と、"目上の人への褒め力"がすごかった。邱さんもスマートな大人だったなぁ。見せびらかさないセンス、これこそ上品だなと思った。
    文庫本が2011年に出たそうでかなり古いけれど、最近発売されたと言われても変じゃない。先を見ている人たちなんだな〜

  • 唯一いいなぁーと思ったのが表紙の字。

    すごい可愛い。絵も可愛い!!!!

    ちょっと真似して書いてみたりして楽しみました!
    本は。。。なんだろなぁ。なんだかな、インテリおじさんの会話みたいな。なんかこんな二人、電車の隣とかに座ってたら席移りたいなぁ。って思うかも。
    なんていうのかな、軽めな下ネタが潔くない、言い切っちゃいそうで言い切らない煮え切らさが男らしくねぇし

    西原理恵子くらいバサバサ言い切ってくれちゃう方が好き。なんだかな、半端も半端。

    クラスにいるイケてるグループに入りきれない半端なやつみたいな感じ。

    嫌われちゃいないし、金持ちだけど影薄い。みたいな、で、変な時に突然イキがるやつ。

    うっざ!みたいな匂いした。
    お前が余計なこと言わなかったら朝の会早く終わったのに。みたいなやつ。そんな立ち位置にいただろうな、糸井重里。って思うのわたしだけ?

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著者プロフィール

1948年群馬県生まれ。株式会社ほぼ日代表取締役社長。71年にコピーライターとしてデビュー。「不思議、大好き。」「おいしい生活。」などの広告で一躍有名に。また、作詞、文筆、ゲーム制作など幅広い分野で活躍。98年にウェブサイト「ほぼ日刊イトイ新聞」を立ち上げてからは、同サイトでの活動に全力を傾けている。近著に『かならず先に好きになるどうぶつ。』『みっつめのボールのようなことば。』『他人だったのに。』(ほぼ日)などがある。聞き手・川島蓉子さんによる『すいません、ほぼ日の経営。』(日経BP)では「ほぼ日」の経営について明かしている。

「2020年 『いつか来る死』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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