作品紹介・あらすじ
正義のヒーロー、ヒロインたちの葛藤と煩悩を浮き彫りにする、大人のための戦隊ヒーロー小説。赤羽トオルとその妹アオイは、幼いころからの夢、「人智戦隊シュタイナー」の隊員として就職した。入ってみると、トオル以外の4人は全員美少女。戦いに明け暮れつつも、その人生は幸福で満たされるはずだった。しかし、現実はそんなに甘くない。そもそも「人智戦隊シュタイナー」は株式会社。リーダーを命じられたトオルは、経営の安定を意識する一方で、隊員たちがそれぞれに抱える悩みも解決していかなければならないのだ。
感想・レビュー・書評
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青春ものしたスーパー戦隊、と言った感じでなかなか楽しめました。設定がしっかりしていたのも良かったです。五人が五行から色付けされているのもなかなか。その部分で読ませてくれた感じでしょうか。反面、キャラ付は弱かったのかな?と。ブルーのキャラがイマイチ掴みきれなかったり、イエローのキャラの生かし方が惜しいと感じられたり。そこが気になりました。そして、一応完結しているけど、問題は何も解決してないよね?と感じるのも気になるかな?楽しく読めましたが、その分気になるところも多かった感じです。
著者プロフィール
1978年、新潟県生まれ。作家、成蹊大学文学部准教授。専攻は日本近代文学。小説に『遥かに届くきみの聲』(双葉社)、『小説 牡丹灯籠』(二見書房)、著書に『言語と思想の言説――近代文学成立期における山田美妙とその周辺』(笠間書院)、『中高生のための本の読み方――読書案内・ブックトーク・PISA型読解』(ひつじ書房)、共編著に『ライトノベル・フロントライン』全3巻、『小説の生存戦略――ライトノベル・メディア・ジェンダー』(いずれも青弓社)など。
「2023年 『落語と小説の近代 文学で「人情」を描く』 で使われていた紹介文から引用しています。」
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