テディ・ゴー! アー・ユー・テディ? 2 (PHP文芸文庫)

著者 :
  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569678160

作品紹介・あらすじ

下北沢の輸入雑貨店で再びアルバイトを始めた和子が持ち帰ったぬいぐるみのカエルから、突然野太い声が聞こえてきた。「よう。俺だよ!」 心中偽装事件を解決し、成仏したはずのオヤジ刑事(デカ)・康雄が、「天国に行くためのポイント稼ぎのために戻ってきた」と言うのだ。翌日、盗作事件に巻き込まれた和子は、身の潔白を証明するため、“あみぐるみ刑事”と再びコンビを組んで、捜査を開始することに……。待望のシリーズ第二弾!

感想・レビュー・書評

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  •  「アー・ユー・テディ?」の続編。
     事件を解決して無事に成仏したはずの康男が戻ってきた。
     というのも,三途の川が大行列で,あの世に行くためには,現世で人の役に立ってポイントを稼いでいかなければならないらしい。

     和子ははじめ康男との再会を喜んでいたが,うるさ型親父に辟易。
     成り行き任せに再びコンビを組むことになります。
     また,次の日,和子は編みぐるみ作家のmittonに,やっていない盗作疑惑をかけられる。その疑いを晴らすため,康男と二人,捜査を開始します。

     和子と康男の世代間のギャップや,小気味よいやり取りはそのままに,少し成長した和子の姿が良いです。

  • 20210503
    雑貨店で働きたい和子とぬいぐるみに憑依した親父刑事の亡霊康雄のコンビによる探偵モノ第2弾。
    今どきの若者でありつつ大人になっていく和子と昭和感満載の康雄がいいコンビ。加藤さんの作品は安定感があり、ハズレがない。

  • 今回もおもしろかった!泣いて笑ってぞーっとして、ほんとにドラマみたいでした☆今回も暑苦しいおっさんの康雄さんとのコンビが良かった! すっかり大ファンになっちゃいました☆最新刊も買いました! おなじみの冬野さんや杏ちゃん、ジョン、そして新しいキャラも出てきて楽しかったです。念願の雑貨屋店店長にもなれたものの・・・次巻もまた波乱がおきそうで楽しみです☆前にも書いたけど、ぶたぶたさんが好きな人はきっとハマると思います。最後に、ズッコがんばれ~☆

  • 元刑事のおっさん入り編みぐるみと今どきの「ほっこり」目指すけど芯はけっこう昭和派な女の子のコージーミステリ。なんか「あの世」の仕組みがいいかげんぽいけど、このコンビは鉄板なので面白かった。前巻だと女の子に多少いらいらしたけど、だいぶ教育されちゃったみたい(笑)で、こなれてきました。おっさんはおっさんだー。

  • テディシリーズ 第2弾
    短編4作。

    第一話 帰ってきたあいつ
    第二話 黒い髪の白い女
    第三話 探偵家族
    第四話 テディ・ゴー

    和子の手芸仲間のミトンの盗作騒動や幽霊事件、近所で起きる雑誌投げ込み事件や康雄の娘・杏が関係者の女子高生転落事件など。

    雑貨のネットショップの店長となった和子とミル太に宿った元刑事・康雄が事件を解決し、家族との絆も取り戻す。

    なんかほんわかして、続きが気になります。

  • 挫折

  • テディーベアに死んだ名刑事の霊が宿り、手に入れた雑貨店店員と意思の疎通をして事件を解決していくという奇天烈な話です。謎解き的な物は特に見るべきところはありませんが、なかなかに軽妙なので頭が疲れて重い物を読みたくない時にはいいかもしれません。前作は後半で死んだ刑事と残された家族の情愛の部分がいい重みを持っていたのでホロりとしましたが、今回はそのアドバンテージが無かったのでちと弱いか。実際は2.5点って感じなんですが、2にするには不人情かなという作品です。それにしてもおっさんが読むには辛い表紙です。

  • アー・ユー・テディ? シリーズ第2弾。短編集
    帰ってきたあいつ/黒い髪の白い女/探偵家族/テディ・ゴー!
    現代っ子の和子とクマのあみぐるみに宿った昔ながらの刑事の掛け合いが相変わらず面白い。
    和子や刑事の家族に絡む話が多く、二人を取り巻く人物たちが固まってきた。
    正式に探偵稼業をすることにもなり、本格的にシリーズ化するための布石のような作品集。
    (図書館)

  • (収録作品)帰ってきたあいつ/黒い髪の白い女/探偵家族/テディ・ゴー!

  • 『アー・ユー・テディ?』の続編。
    和子、探偵業が板に付いてきたというか、成長したというか。うん、前よりも好きになれました。

    あみぐるみに宿った元刑事(康雄)と和子はなんだかんだでいいコンビになってきたし、和子を取り巻く環境も大分良くなったし。
    あとは和子と冬野さんの関係に進展があればいいのにな~。次作(『マイ・フェア・テディ』、図書館で予約中)に期待。

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著者プロフィール

1966年東京都生まれ。2003年「インディゴの夜」で第10回創元推理短編賞を受賞しデビュー。同作は書籍化され大人気シリーズとなり、ドラマ化、舞台化、コミック化された。他著に「モップガール」シリーズ、「アー・ユー・テディ?」シリーズ、『チャンネルファンタズモ』『ご依頼は真昼のバーへBarホロウの事件帳』『風が吹けば』『桜田門のさくらちゃん』『学スクール園王キングダム国』『ゴールデンコンビ 婚活刑事& シンママ警察通訳人』「メゾン・ド・ポリス」シリーズ、『警視庁レッドリスト』などがある。

「2023年 『警視庁アウトサイダー The second act 3』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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