スカウト・デイズ (PHP文芸文庫)

著者 :
  • PHP研究所
3.88
  • (7)
  • (28)
  • (13)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 127
感想 : 16
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (442ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569679129

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • プロ野球スカウトの世界のコンゲームを描いた作品。
    題材も話も面白かった。
    前者は、ハードボイルドの作風との相性がよい。華やかなイメージの表舞台とギャップがある分、裏側はよりヤクザに映るのだろうか。
    後者もそれに負けていない。正攻法ながら整ったプロットやキレのある転結はクオリティが高い。
    ミステリを前面に押し出していないエンタメ作品で熱中したのは、久しぶり。
    4

  • 野球ミステリーで、ここまで読ませるとは。一気読みでした。
    続編も期待できそうですが、個人的にはこの一冊で十二分に満喫できました。なかなかの注目の作家さん。早速、次の作品に手を伸ばしております。

  • プロ野球のスカウトでこれだけのストーリーが書けるとは、さすが元スポーツ紙記者。
    久米スカウトやギャラクシーに入団した選手たちのその後が読みたくなる。

  • プロ野球のスカウトをめぐるコン・ゲーム小説。若手スカウトの久米がスカウトチームの裏切り者が誰なのかを探る。なるほどプロ野球のスカウトとには裏表があるのだなと、納得するような騙し合い、抜け駆け。裏切り者の正体は…面白い。

    物語に岩手、花巻が登場するが、あの選手をスカウトに行ったのだな。

  • プロ野球のスカウトが指名選手確保の為に様々な手段を講じる。各球団の思惑、指名される選手の思惑が絡み合う。綺麗事でないスカウト合戦が描かれており面白かった。

  • 前作も読んでみる。
    こちらの方が面白かった。実際、だましあいの世界なのだろうか。

  • スカウトの仕事ってダイヤの原石を見つけて自分の球団に入団させることだと思っていたが、大間違いだった。
    他球団や時には仲間さえ欺き、犯罪スレスレのことをしながら情報収集する。また選手を守るために親身になって寄り添い、励まし、サポートするが、時には鬼となって仲間や家族とさえ縁を切らせる。スカウトの努力あってのプロ野球ということを思い知った。
    限りなくノンフィクションに近いフィクションであろうこの小説はプロ野球ファン必読の一冊。

  • 文庫版を再読。改めて読むと次作の「慧眼」への前振りもされていてやはり読み応えがあるなとおもった。

  • なかなかの内容。もっと他の作品も読んでみたい。

  • プロ野球のスカウトを舞台にした小説。

全16件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1965年、神奈川県生まれ。明治学院大学卒業。産経新聞社入社後、スポーツ紙記者として活躍。2009年『ノーバディノウズ』が松本清張賞候補となりデビュー。2017年『ミッドナイト・ジャーナル』で吉川英治文学新人賞を受賞。2018年『傍流の記者』で直木三十五賞候補。著書に『四十過ぎたら出世が仕事』(祥伝社刊)『友を待つ』(祥伝社文庫)など多数。

「2023年 『あかり野牧場』 で使われていた紹介文から引用しています。」

本城雅人の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×